おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
矯正展@東京拘置所
葛飾区・小菅にある東京拘置所が年に一回敷地を開放しお祭りをやるので行ってみた。 東京拘置所は、首都高速中央環状線やJR常磐線などを利用していると見かける、ぎょっとさせられる建物だ。 そそり立つ大きさは周囲との調和性がなく、「悪の巣窟」感があ... -
爆発した芸術を散歩する
烏丸由美展 「フェーシング・ヒストリーズ」@ROPPONGI HILLS A/D GALLERY
最近、キャンバスに描かれた絵が気に入っている。 額装しない状態で、部屋に飾ってみたい、という欲求が湧いてきている。 あの独特のザラザラした質感が、印刷物とは違うことを主張して素敵だ。 (2015.09.18) -
爆発した芸術を散歩する
ニキ・ド・サンファル展@国立新美術館
多彩な作品で、面白い。 会場内、二つの作品に限り写真撮影が認められている。 その作品を写真撮影していたら、部屋にいた係員さんから 「撮影はOKなのですが、こちらの角度からのみとなっております」 と指定された。 へえ。どうやら正面からの撮影はダメ... -
爆発した芸術を散歩する
アーティストファイル2015 隣の部屋 ーー日本と韓国の作家たち@国立新美術館
大胆な空間使いで、日本と韓国の現代アートを紹介している。 謎めいた展示が多く、大きな部屋一つ、床から壁から全て使って表現している作品もある。 下世話な話で恐縮だが、こういうのって儲けになるのだろうか? 逆に言えば、こういう作品を買って、家?... -
爆発した芸術を散歩する
ディン・Q・レ展:明日への記憶@森美術館
枯葉剤の影響で、ベトちゃん・ドクちゃんのような「頭が二つある子供」が生まれたりしたベトナム。 そういう事実に対して強いメッセージとして、「頭が二つある子供用」の服がたくさん並ぶ。 ぱっと見普通の服だが、よく見ると襟が二つあるのでぎょっとする... -
爆発した芸術を散歩する
昭和のこども どんな時にも笑顔があった!@FUJIFILM SQUARE
それにしても昭和の前半における写真シーンって、ほぼ必ず「土門拳」の名前が出てくるな。 子供の屈託のない笑顔って素敵ですよね、という「愛情の押し売り」だったらイヤだな、と思っていたが、そういう安直な写真ではなくどれもものすごく面白かった。 ... -
爆発した芸術を散歩する
ECO EDO 日本橋アートアクアリウム 2015 〜江戸 金魚の涼~&ナイトアクアリウム@日本橋三井ホール
毎年訪れている「アートアクアリウム」に、今年もようやく行く事ができた。 先日、週末昼に訪れたら、入場制限がかかっていてホールがあるフロアにすら近づけない状況だった。なので平日夜、会社帰りに訪問。 相変わらず圧倒的な異次元空間で、ここまです... -
爆発した芸術を散歩する
47 麺 MARKET ―47都道府県のローカルな麺集めました―@d47 MUSEUM
d47は、新しい都道府県にスポットを当てた目の付け所が独特な展覧会を開く合間に、「47都道府県のご当地麺」展覧会を開催していた。 各都道府県ごとに1つずつ麺を紹介し、即売している。 麺なんて、そんなに種類はないだろう?と油断するけれど、実はとん... -
爆発した芸術を散歩する
田名網敬一 空中回廊@NANZUKA
最近、いちいちギャラリーの展示内容に感心したりインスパイアされたりするよりも、まだ見ぬマニアックなギャラリーにどきどきしながら足を踏み入れる、そんな体験のほうが面白くなってきた。 この展覧会も、作品は独特で面白いといえば面白いのだが、なん... -
爆発した芸術を散歩する
流麻二果 一葉@YUKA TSURUNO GALLERY
りんかい線東雲駅から歩いたところにある、湾岸の倉庫街。 以前別の展覧会のとき、あまりにモロ倉庫だか鉄鋼場だかに見えて、びびってしまい中に入らず逃げたといういわくつきの場所。 今回、入り口が少し開いていたので、意を決して中に入ってみた。 建物... -
爆発した芸術を散歩する
鈴木理策写真展 意識の流れ@東京オペラシティアートギャラリー
緑や滝、海辺といった自然を被写体とした写真が多数展示。 サイズが大きく、その自然の中に取り込まれたような印象を受ける。 アート作品の性質にもよるが、大きな作品は正義、ということもある。 没入感というか、インパクトの大きさはデカいものの方があ... -
爆発した芸術を散歩する
西村有展@東京オペラシティアートギャラリー
なにをもって絵というのは評価されるのか、芸術的なのか、よくわからなくなる。 この人の絵は、なんとも形容しがたい「素っ気なさ」というか「特別感のない」ものだ。そして特に写実的でもなければデッサンが優れているというわけでもない。 かといって、...