おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
桂ゆき展@東京画廊
この人の名前は、つい先日訪れた東京都美術館の「二科展」や東京都現代美術館の何かの展示でも見かけた気がする。 「気がする」とそっけない対応をしてしまうのは、作品そのものに記憶がないからだ。 でも名前を覚えていたのが何かの縁、ということで訪れ... -
爆発した芸術を散歩する
絵画を抱きしめて Embracing for Painting 阿部未奈子 佐藤翠 流麻二果展@資生堂ギャラリー
絵画。 資生堂ギャラリーも結構攻めた展示が多い。 僕にとっては大抵の展覧会が「うーん」または「ありゃあ」というものであり、多分このギャラリーで「いいねえ!これは素敵!」と心底感心したことって殆どないと思う。 それでも、頻繁にこの地を訪れてい... -
爆発した芸術を散歩する
生命大躍進 特別展 脊椎動物のたどった道@国立科学博物館
生命が地球上に誕生した時からずっと、生命の進化を俯瞰する展示。 面白いとは思うが、多分子供の教育のために!子供は恐竜とか好きでしょ?って感じで子供を連れて行ったら、全然楽しくないと思う。 国立科学博物館の展示は、「大人が『ほほう』と感心さ... -
爆発した芸術を散歩する
キュッパのびじゅつかん ―みつめて、あつめて、しらべて、ならべて@東京都美術館
ノルウェーの絵本作家が描いた「キュッパのびじゅつかん」に触発されたという展覧会。 別にこの絵本作家の作品とか、ましてや絵本の主人公である「キュッパ」が展覧会そのものに関わっているわけではない。 「二科100年展」を見たついでに、何の気なしに・... -
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伝説の洋画家たち 二科100年展@東京都美術館
いわゆる「洋画」はとても綺麗だとは思う。しかし、見たこともない国の、見たこともない景色を見ても「ほぉ・・・」と感心するのが関の山だ。 その点、日本の洋画家たちが集まった「二科展」の100年史ともいえるこの企画は、「日本人による、日本の光景を... -
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春信一番!写楽二番!特別展 錦絵誕生250年 フィラデルフィア美術館浮世絵名品展@三井記念美術館
鈴木春信の貴重な作品など、錦絵(浮世絵)がいろいろ展示されていた。 時代の変遷とともに、浮世絵がどんどん緻密化し、多色化していく様を見ていくのはとても面白い。 そして、遠近法があってないような微妙な構図だとか、今の日本の漫画に通じる大胆なア... -
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オスカー・ニーマイヤー展@東京都現代美術館
ブラジルの首都、「ブラジリア」の町をほぼ一人で設計し作り上げた人の展覧会。 サンパウロのような大都市ではなく、首都機能を敢えて僻地に作ったというその先進性は日本も見習うべきだったが、もう今更「首都機能移転」なんてのは無理なんだろうな、国力... -
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きかんしゃトーマスとなかまたち@東京都現代美術館
きかんしゃトーマスの絵が沢山展示されている。 子供の頃、絵本で読んだ記憶がある。確か、結構好きだった筈だ。 今思うと、どうしてこんなキモい顔をしたキャラクターが好きだったのか、さっぱりわからない。 いや、多分「キモい」と思うようになったのは... -
爆発した芸術を散歩する
MOTコレクション 戦後美術クローズアップ@東京都現代美術館
東京都現代美術館(MOT)は、約5,000点の収蔵作品を持っている。それを季節ごとに展示替えして、順次常設展として公開している。 今年は戦後70年、ということで、1945年以降の作品を取り上げて紹介している。 うん、大して面白くなかった。 多くの、美術をさ... -
爆発した芸術を散歩する
おとなもこどもも考える ここはだれの場所?@東京都現代美術館
夏休みなので、子供も楽しめるような展覧会が東京都現代美術館に用意されていた・・・けど、子供が見て楽しいかどうかはちょっと微妙。 無理じゃないか?これ。 少なくとも僕が子供の頃、親に連れられて美術館に行ったときは、どんな内容であっても全く面... -
爆発した芸術を散歩する
No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会@東京国立近代美術館
東京国立近代美術館はいいキュレーターと表現方法を持ってるなぁ、と常々思っているんだけど、今回もなんか変なことをやってる。 美術館、というものを成立させるためにはいろいろな背景がある。それをネタにした展覧会だ。 その手のものは、つい先日も東... -
爆発した芸術を散歩する
動きのカガク展@21_21 DESIGN SIGHT
この展示スペースで開催されている展覧会は、ネタ勝負というかアイディアが奇抜なものが多いが、今回は「動き」を主軸に据えたものだった。 子供は面白いかもしれない。 大人でも、展示物の発想をおもしろがることはできる。しかしちょっと「夏休みの工作...