地獄と山のマリアージュ【阿蘇山・九重連山】

中岳との分岐

09:39
九重連山最高峰である中岳との分岐。

既にこの時点で目指す久住山は真横右手に位置している。

素通りしてるやん。

落ち着け、悔しい気持ちは分かるが落ち着け。登山ルートというのは、きっと先人達が「一番早く、楽に登れるように」と切り開いたものだ。大回りしているようだけど実はこれが最短なのだよ、きっと。

でもね、岩をぐぐぐいーっとよじ登れば直登できちゃいそうな気もするんですが。それはダメですかそうですか。

よい子は登山道から逸れてはいけません。貴重な自然が荒れます。

登山道

09:39
写真を見て欲しい。

緑の草がはげて地肌が出ているところが登山道。

登山道、ここからまっすぐ行って、ぐるーっと右に回り込んでいるのが分かると思う。すなわち、遠回りとはそういうこと。

避難小屋から見たら、「逆Jの字」の登山道を経て山頂に至る、ということになる。それ、ぐるっと回り込んで山頂を正面に見据えようじゃないか。これ以上横目で恨めしげに眺めていたら精神衛生上よろしくない。

久住山に取り付く

09:44
ただいま回り込んでいる最中・・・。

「逆Jの字」のぐいっと丸まっている部分におりますー。

さすがに今まで平地で楽させて貰ってきた分、避難小屋からの道はちょっとキツい。まあ、山登りってのはそんなもんです。山頂まであと一息、ほれ、休まず動け。

久住山直下

09:48
山頂まであとは一直線に稜線を登っていくだけとなった。

岩のところどころに黄色いペンキが塗られていて、道先案内をしてくれている。

大丈夫、あとは「一番高いところ」に登ればいいんだろ?気を遣ってくれなくて良いぜ。

それにしても、岩がゴロゴロしていて歩きにくい。まっすぐに進みたくても、岩に微妙に阻まれて微妙にルートを右へ左へとそらす事になる。この微妙っぷりが微妙にイヤだ。

久住山山頂が見えてきた

09:51
おっ、山頂が見えた!

いや、表現が正しくないな、山頂を表示する看板とおぼしきものと、人が数名見えた。

山頂でも無い限り、あんなところに人が集っているはずがない。もし「山頂一歩手前で集会」が開かれていたらとても不気味だ。

このあたりはなぜかハエが多い。顔にぶつかってくるやら、腕に張り付くやらやたらとうっとおしい。牛が自分のしっぽを揺すりながらハエを追い払っているように、自分も手をワイパーのように振りながら前を目指した。

久住山山頂

09:53
久住山山頂、1,786.5mに到着。最後は少し疲れが出た。

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