ちょっと変わった那須の旅一泊二日【那須まちづくり広場ほか】

お昼ごはんを食べに、校舎1階にある「コミュニティカフェここ」にやってきた。

天井をぶち抜いて、コンクリートの梁をむき出しにした作り。おかげで天井がやたらと高く、開放感がある。

11月だけど、寒々しさは特に感じない。

この建物のあちこちにカラフルなアクセントクロスを貼っているのは、寒々しさを緩和するためのものだろう。なにしろ、那須の冬はとても寒い。

我々のような外来の客も利用できるし、住居に住んでいる方々が日々の食事処としても利用できる。

住んでいる家のすぐ近くに、こういう食堂があるというのは便利なものだ。ご近所なんてもんじゃない、家の敷地内なんだから。

もちろん、自室で自炊してもいいし、ここで食べてもいい。毎日外食だと食費がかさむので、たまに食べにくるというのが住民の一般的なスタイルだろうか？

あ、なるほどねぇ、お惣菜のテイクアウトもやっているんだ。これは便利だ。

ご飯などは自分で用意して、お惣菜をこのレストランで買うというのはいいな。

料理は3種類。「豚の生姜焼き800円」「ツナの彩どりパスタ600円」「キーマカレープレート1,000円」。

さすが、生活密着型のお店なので値段はぐっと抑えてある。店の入口に値上げ予告がでていたので、これから値段は上がっていくのだろうが、それでも安い。

僕は豚の生姜焼きを選んでみた。

豚の生姜焼き、800円。

ちょっとボリュームが少ないかな？という量だが、このレストランは高齢者住民も数多く使うお店。ボリュームは少なめの方がニーズにあっているだろう。

それにしても驚いた。料理は丁寧に作られていて、上品でとても美味しい。とくに、分厚く切られたきんぴらごぼうが美味しかった。お陰で、しっかりと料理一品一品を噛み締めながらの食事となり、まったく不足感のない、大満足のお昼ごはんとなった。

しかも、お皿がおしゃれ。なんなんだこの施設は。いたるところで一癖も二癖も凝っていて、いちいち驚かされる。

カフェここの隣は、売店になっていた。

お土産を買うような場所ではなく、生活密着のお店だった。味噌とか、お茶とかが売られている。

ついでに、17時に閉店するので、宿泊客が「今晩のお菓子やお酒を買い出そう」と思っているなら、注意。

この日一緒に仕事をしていた同僚が、お昼ごはんに「カフェここ」で食べたケーキを激賞していた。

「夫婦揃って甘いものが好きなのでケーキをたくさん食べてきたが、このケーキはその中でも相当に美味しい」と。

そのケーキは、校舎に隣接した建物で作られているという。

「菓子工房くるみの森」。

同僚は、明日またこのお店のケーキが食べたくて我慢ができず、お店に直接押しかけた。

我々は明朝、ここから次の場所に移動する予定になっている。その移動時間までに、ケーキが出来上がってお土産にできないものだろうか？という確認だ。

お店の店主さんは急にドヤドヤと見知らぬ客が押し寄せてきたので、驚きと喜びの表情を浮かべていた。

なにしろ、ケーキをベタ褒めした同僚に相乗りする形で、僕をはじめ何名もが一緒にお店にやってきたのだから。

お店の入口には、「こちらは工房です！オーダーケーキのみのお受け渡しとなります。」とわざわざ書いてある。

「くるみの森」のケーキは、基本的に卸しているお店で買ってね、というわけだ。

明日は僕ら仕事仲間御一行様は、朝9時にこの地を出発する予定になっている。それまでに作るのが間に合ったものは売っていただける、ということになり、感謝しながらお店を後にした。

18:30
夕食。カフェここは夕方で営業を終了するのだけれど、事前に予約が入っていれば営業してくれる。

宿泊客用に夕食の準備があり、松花堂弁当風なものがでてきた。これで1,000円。魚あり、肉あり、煮物あり。種類豊富で楽しい食事だった。

(つづく)