Dデッキに下りてきた。ここはリクライニングシートがあるフロアとなっている。
定期便においては二等客室にあたる。納涼船である今は、フリースペース扱いで自由に使って構わない。追加料金は無料だ。
Dデッキは既に水中に潜っているエリアなのか、洞窟の中にいるような密室感がある。カーテンが閉まっている窓が見えるけど、カーテンを開けたら水面が見えるのか、見えないのかは不明。
とはいえ、こんな席で宴会をしようと思う人なんているのかね。一人または二人だったらまだしも、僕らのように5名で訪れたグループだとこの席は使い物にならない。鉄道のボックスシートのように向かい合わせにできない。ただ、カップルが飲食そっちのけでイチャイチャしていた。なにやっとんねんお前ら。
そんなわけで、あれだけAデッキを中心ににぎわっている納涼船だけど、Dデッキはごらんの有様。料理も飲み物も、このデッキでは提供されていないので面倒くさい場所でもある。とっても不人気。
それにしても、二等客席とはいえこのリクライニングシートで一晩過ごすというのはちょっとつらい。
深夜高速バスと同じだと思えば、悪くはない苦行ではある。しかし、ゴロンと横になることができる座敷席があるのだから、そっちの方が気楽な気がする。あぐらをかいてもいいし、寝転がっても良いのだから。
で、その「横になることができる」二等客室が最下層のEデッキ。
さすがにデッキそのものは狭くなっていて、窮屈さが隠せない。
酔っ払いどもに汚されないようにするためか、緑色のシートがぴっちりとかぶせてある。
ここに車座になり、花見をやるように宴会をやれば気楽だろう。穴場スポットで、客はほとんどいないし。・・・しかし、窓が全くない。なんのために船に乗ったのか、ということを考えると、ちょっとここで宴会はやりづらい。
まあ、「浴衣を着たら1,100円で飲み放題」ということだけに注目すれば、敢えてここで宴会をやる意味はある。「船に乗る」ということは一切見なかったふりをする、ということで。
ダンジョンから脱出。
途中の階段も、狭くて・急で・まっすぐ最上階まで繋がっていなくて、ダンジョン風。
ちなみに、Dデッキには女性専用エリアがあったはずだが、見落としてしまった。
事前に偵察しにいっていた女性の仲間は、
「まるでレンタルビデオ屋のアダルトコーナー入口みたいに仕切られていた」
という身もふたもないレポートをしてくれていた。どうやら、カーテンのようなもので女性専用エリアを仕切っていたらしい。一体その奥では何があるというのか?敢えて女性専用にする意味とはなんぞや。なれない浴衣に疲れて、大股を広げてくつろいでいたりするのだろうか。
Cデッキに戻る。
総合案内所があって、船員さんが談笑していた。特に納涼船についてはあれこれ案内することはないのかもしれない。
Cデッキの案内所近くには、生ビールの提供がある机が用意されていた。そしてその脇にはテレビがあり、AデッキのDJブースから女子大生DJが生中継をしていた。船内テレビなんてやってるのか!
しばらくしたら、ハンディカムとともにテレビクルーがCデッキまで下りてきて、Cデッキの物販紹介なんてものもやっていた。やるなあ。
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