105分の遠洋航海【東京湾納涼船】

夜の明かり

なにやらひたすら明るい陸地が見える。

霧で視界が相当悪いのでそれが何なのかよくわからない。しばらく凝視していて、その明かりが羽田空港である、ということに気が付いた。イカ釣り船の漁火ではなかったか。

・・・冗談でなく、それくらい現在地がよくわからないのがこの日の納涼船だった。

グッズ

飲み物を確保しにCデッキに向かった際、食べ物以外を売る屋台の存在に気が付いた。

あれっ、チカチカ光るカチューシャだ。ミッキーマウスの耳のような形になっていて、その「耳」が光る。そのほか、光るブレスレッドとかいろいろ光り物が売られていた。どうやら、これを身に付けてAデッキのイベントステージで盛り上がろうぜ!ということらしい。

誰が買うんだよ、と思ったが、案外Aデッキにはこれを装着している人がいた。納涼船だ!ヒャッホウ!と盛り上がった勢い+お酒の勢いで、ついつい買ってしまったのだろう。でも、そこまで全身でこのひと時を楽しむって、絶対楽しいと思う。

「若気の至りを今に引き継ぐオッサン」というキャッチコピーで生きてきたおかでんではあるけれど、こういう時にはしゃげていないという事実。結局オッサンはただのオッサンだということだ。

ゆかた

人でごった返すCデッキ船内。案内所あたりがたまり場になっていた。飲み物と食べ物の屋台が多いこと、テレビモニタがあってイベントステージの様子が見えること、そしてなによりも雨がしのげるからだ。

基本、追加料金を払っていない人はこのように廊下にたむろするしかない。だからこそのお値段の安さだ。座りたけりゃ、追加料金を払ってね~、ということだ。

ダンスフロア

Aデッキのステージを見に行くと、ステージ間際まで人がびっしりで盛り上がっている様子。スピーカーからはずんずん大音量で音楽が流れている。

Aデッキはかなり音楽が大きな音なので、仲間で会話をするにはちょっと厳しそうだ。

うるさい

あくまでも青色のままのAデッキ。途中で色が変わることもなく、ずっと青。

お台場

20:33、お台場沖まで船は戻ってきた。

レインボーブリッジも見えてきた。

デッキの座席

Aデッキではゆかたダンサーズが宴の仕上げとばかりにパフォーマンスを行っている。そこに客が集まっているようで、他の場所の客は少し減ったようだ。

強い雨は引いてきて、随分視界がよくなってきた。1時間ちょっとのゲリラ豪雨だったらしい。

折角なので、これまでいたCデッキを引き払い、一つ上のBデッキに上がってみた。船尾にあるベンチに空席があったからだ。

「しめた!みんなAデッキに行っている間に、Bデッキのベンチは独り占めだ!」

とほくそ笑んだのだが、肝心のベンチがびしょ濡れ。そうか、屋根付きの場所だけど、雨がしこたま吹き込んだのか・・・道理で誰も座っていないわけだ。

東京湾

船尾から見た、東京湾。

右が大井埠頭、左がお台場の先にある青海の埠頭。夜でも明かりがこうこうと灯っている。

お台場

そして定番のお台場。

フジテレビのビルのほかに、ヒルトン東京、グランドニッコー東京などが並んでいる。隅田川界隈から出撃する屋形船の多くはこのお台場沖までやってきて、しばらく停泊したのちに船着場へと戻っていくルートをとる。レインボーブリッジをはじめとし、船から眺める景色としては嬉しい場所というわけだ。

我々も満喫。

料理が置ける棚

Bデッキのベンチには座れなかったので、他に手ごろな場所はないか・・・とBデッキを探していたら、フェンスのところにこんなものを発見した。

ドリンクホルダー付きの簡易テーブル。「ここに座らないでね!」という注意書き付き。

こりゃありがたい、最初っからここに陣取ってれば、料理や飲み物を置くのに不自由はしなかった。あともう20分で下船だけど、今更ながらここで飲み食い再開。

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