
飲食店が豊富にある谷根千エリア。コロナ禍でいろいろなお店がテイクアウトメニューを始めたとはいえ、「ふっと立ち寄ってさっと買って帰る」ことができるお店というのはさほど多くはない。
電話予約をして、時間を指定して受け取りに行く・・・というスタイルのお店が多い。
そしてそのメニューだけど、当日の9時とか10時ころになってSNSで情報発信するということがよくある。その頃はすでに仕事を始めている僕にとって、時すでに遅しだ。理想としては、前日のうちにメニュー発表&メールやLINE@で予約受け付けをやってくれると嬉しいのだけれど。でもさすがにそれをお店に期待するのは酷だ。
そんなわけで、アテもなくテレワークの昼休みで谷根千エリアを彷徨っても、すぐにお弁当を調達できないことになる。
この日は、根津駅のほうまで遠征して、諦めて帰ってきて、それで結局谷中銀座の端にあるお弁当屋「トーホー」で日替わり弁当を買った。
トーホーは昔っからあるお弁当屋さんで、安くてしっかりとしたボリュームが嬉しいお店だ。昔からちょくちょく使ってはいたけれど、「さあ、コロナの時だからこそ、新たにテイクアウトを開始したお店をサポートだ」と思っている僕にとってはあまりに日常光景すぎる気がした。いや、こうやってすっと弁当が買えることについて、本当に感謝してるんだけれど。

谷中キッテ通りの、野菜卸問屋さんがやっている八百屋にはちょくちょく顔を出している。
この日はかぶを買った。3玉で180円。安い。

かぶを刻んで、葉の部分も刻んで、塩もみして、和風だしで味付けして、ツナも入れた。うん、美味しい常備菜ができた。
それにしても恐るべきはツナよ。なんにでも応用がきく。
ネットで、冷蔵庫に余っている食材(野菜)のレシピを検索すると、大抵ツナと合わせたら簡単に美味しい料理ができますよ!という記事に出くわす。ツナ缶は常備する価値がある、万能食材だ。

今日も自宅でコーツトごっこ。ビスコッティを買う。
これで250円なんだから、安いよな。
カフェに行って、250円のビスコッティだけ買って帰る、というのはお店からするとあまり良くないもしれないけど、今はちょっと許して。

千駄木にある「つむぐカフェ」。
グラタンの上にサイコロ状のパンが乗っかった「パングラタン」が美味しいお店だ。最近、そのパングラタンのテイクアウトができるようになったので、買ってきた。
ホワイトソースベースのグラタン本体と、ざく切りのパン、そしてとろけるチーズの組み合わせ。これをオーブンで熱すると自宅でもパングラタンができるそうだ。

作ってみた。
パンがクルトンのようにカリカリになるので、とても美味しい。普通のグラタンよりも、パングラタンの方が美味しいんじゃないかと思える。パン粉でグラタンを作るのが当たり前だと思っている人がいたら、ぜひパンを刻んで、パングラタンを作ってみてほしい。
食べごたえがあるので、これ一つで主食兼おかずにもなる。子供もきっと大喜びだ。

一連の記事、最後。
ゼラチンが家にまだ残っていたので、それを作ってゼリーを作ることにした。
以前からコーヒーゼリーは時々作っていた。作るのは簡単で、淹れたての熱いコーヒーにゼラチンの粉末を溶かし、カップに入れて冷やすだけだ。このままだとブラックコーヒーで甘くないので、ゼリーを食べる際に上にアイスクリームを乗っけるとおいしい。
本当は、ゼリー用に深煎りの豆を使うといった気遣いがあるとよいのかもしれないけど、そこまで凝りだすときりがないので、やらない。「なにか作った」ということが楽しいのであって、極上のものを追求するところまでは僕は至っていない。
「なにか作った喜び」といえば、コーヒーゼリーの左側にあるものもそう。これはフルーツゼリーだ。
ぱっと見は手がこんでいるようだけど、なんのことはない、フルーツ缶をゼラチンで固めただけのものだ。いちいちフルーツを買ってきて細かく刻むのは大変すぎる。
フルーツ缶をザルでこして、身の部分とシロップの部分をわける。そしてシロップを鍋で加熱して、ゼラチンを溶かし込んでからまた身と一緒にする。冷やして固めたらご覧の通り。
しかし、シロップの量に大してゼラチンが多すぎた。ガチガチに固まってしまい、まるで遺跡発掘のようになってしまった。スコップがわりにスプーンを使う。ガチガチのゼリーというのは案外おいしくないものだ、ということを今回悟った。若干ユルいくらいが、艶かしくて美味しいんだと思う。
そんなわけで、4月は終わり。会社に何度か行った以外は、全く公共交通機関を使わず、徒歩か自転車だけで生活した一ヶ月だった。様々な方面に甚大な被害を及ぼしているコロナウイルスだけど、僕にとっては「地元」を考えることができる大事な一ヶ月となった。
(この項おわり)
コメント
コメント一覧 (3件)
うちの皿は茶碗とお椀、丼を除くと、ほぼパン祭りの白い皿です(笑)
パン皿は10枚くらい、小さなボールや深めの皿、楕円のカレー皿など種類も様々。
とにかく丈夫で割れないし、白いから何を盛り付けても合わないことはないし、他の皿との相性も(笑)
そーゆー家、けっこう多いと思います。
うちでもパン祭りのお皿、重宝してます。
今回は、15点で力尽きてしまいましたが...
パン祭りのお皿が割れたのを見たことも聞いたこともないです。なんだあの頑丈っぷり。
パン祭り皿で、空手家が瓦割りをやったら、わずか1枚でギブ!ってことがあるかもしれない。