自宅でやってみよう【2020年4月】

前回餃子を作った際、皮が大量に余ったのでその再利用でいしが作ってくれたもの。

餃子の皮の上に、とろけるチーズとケチャップ、かっぱえびせんが乗っていた。

かっぱえびせん!これは予想外だった。

餃子の皮を使ったピザ風おつまみ、というのは比較的よく見かけるレシピだ。でも、「かっぱえびせんを乗っける」という発想は見たことがない。

食べてみたら、案外これが良かった。「すげえ良かった」というより、「案外良かった」という表現の方が近いのは事実だけれど、なんかちょっと体験したことがない味わいで、新鮮な体験だった。これは僕は思いつかない。

この料理のコツは、とろけるチーズをまんべんなくかけない、ということだ。欲張ってチーズをかけすぎると、せっかくのかっぱえびせんのサクサクが失われてしまうから。

かっぱえびせんって、「やめられないとまらない」スナック菓子だけど、その理由の大半がサクサク感によるものだ、ということに今更気がつく。もしフニャフニャした食感だったら、やめられるしとめられると思う。

餃子の皮は既製品を買った我々だけど、ナンは手作りをしてみることにした。中国は既製品、インドは手作りという矛盾。

というのも、無印良品が売っている「ナンの素」がずっと家の食材庫に埋もれていて、賞味期限になること早1年近く、という状況だったからだ。早く食べないと。

ナンの素はナンでできているのか、よくわからないのだけれど、とにかく水でこねてフライパンで焼けば完成するっぽい。

生地を伸ばすための棒が我が家にはないことが気がついた。インド人シェフよろしく、手でペタペタ伸ばしても良かったのだけど、いしはおもむろに電動の粒胡椒ミルを手にし、それでぐいぐい生地を伸ばし始めた。ラップで生地は保護されているので不潔ではない。でも、見た目の迫力はかなりある。

あと、うっかりミルのスイッチを触ってしまうと、勢いよく胡椒が飛び出てくるので要注意だ。胡椒ナン、というのも悪くなさそうだけど。

「普通にナンを作るんじゃなくて、チーズクルチャを作ってみますね」

といしが言う。僕ら夫婦は、江東区東陽町にあるタンドール料理のお店「カマルプール」が大好きで、そこのスペシャリテである「チーズクルチャ」のうまさに目をひん剥いて驚いたことがある。そのマネを我が家でも、という発想だ。

「ところで、チーズナンとチーズクルチャの違いって、なんだろう?」
「さあ?」

誰もよくわかっていないのだけれど、ナン生地にとろけるチーズを入れたらチーズクルチャ、ということにしておこう。「チーズナンを焼きました」というより、「チーズクルチャを焼いたよ!」という方がなんだか達成感、あるじゃん。

ということで、出来上がったチーズクルチャ。

なんだか、縁日屋台の「焼餅(シャーピン)」みたいな外観になった。でも、僕らの中ではこれこそが「チーズクルチャ」だ。異論は認めない。

味が悪かろうはずはない。焼き立てだし、とろけるチーズがたくさん入っているし。うん、おかずでもあり主食にもなる。良き良き。

それにしても、ナイフとフォークを使ってチーズクルチャを切り分けるとは。自宅メシならではだ。インド料理店ではこんなことはないはずだ。

チーズクルチャの背後にあるのは、上野桜木町にある「おしおりーぶ」というお店で買ったビネガーとオイルだ。

この「おしおりーぶ」、とてもおもしろい。オリーブオイルとバルサミコを中心とした酢を売っているお店なのだけど、驚くべき品揃えで、目移りしてしょうがない。

そんな客の悩みを見越して、オリーブオイルとビネガーが三度のメシよりも好き、といわんばかりの店員さんがぴったり寄り添って、スプーンを使ってマンツーマンであれこれ試飲させてくれるのだった。

げに恐るべきはオイルの世界よ。素のオリーブオイルだけでもたくさん種類があるのに、フレーバー付きのものが呆れるほどある。写真左のものは、「しいたけガーリック」味のオリーブオイル。そして右は、りんご風味のバルサミコ酢だ。

そして、それらを縦横無尽にスプーンの中で調合し、「こうするとまた違った味わいになるんですよね」と試飲させてくれる店員さん。その都度、アホみたいに驚く僕ら。マヨネーズとあわせると味がかわるんですよ、みたいな飛び道具的な提案もあって、ますます目移りする有様だ。

ちなみに右側のアップルビネガーは、2,700円だったか2,800円だったかする、かなりの高級品だ。夫婦でお店を訪れていたので、お互い「美味しかったからいいよね」「いいと思う」という阿吽の呼吸で買うことができた。これがもし一人でお店を訪れていたら、到底高くて買う気になれなかった。買ったら後でしっかり「買った理由」を説明しなくちゃいけない。

で、そんなお高いビネガーなんだけど、案外減らないものだ。ドレッシングにしても、ソースにしても、これ単体でじゃぶじゃぶ使わないからだ。オリーブオイルなどと和えて使うので、少量で十分だ。ひょっとしたら、夫婦2人でも半年は余裕で持つと思う。そう思うと、決して高すぎない買物だったと思う。

食卓に面白みをプラスするために、「おしおりーぶ」は今後も使っていきたいお店だ。まだ見ぬ、いろいろなオイルなどを買ってみたい。次に狙っているのはトリュフ風味のオイルだ。

本日の魚さばきは、サヨリ。針魚、と書いて「サヨリ」と読むだけあって、大変に細長い。ええと、これはさすがにフライはやめておこう。お刺身にしよう。

これも御徒町の吉池で購入。ちょうど通勤経路で、駅から徒歩1分なのでありがたい。このご時世、新選な魚を買い求めて遠方に繰り出す、なんてのはよくないから。

鉄包丁は、1年前に谷中のコーツトカフェで開催されたイベント「野鍛冶が来るバイ」で島原の鍛冶屋さん「好光」から直接購入したもの。本当は今年の春にでも、島原の工房に直接出向いて、包丁をメンテナンスしてもらいたかった。でもそれはできないので、くすんだままの包丁を使っている。それでも切れ味は相変わらず素晴らしい。

ちょうど4月頃が旬を迎える魚、サヨリを刺身にする。皮を手でむく必要があるけれど、細身の魚なので注意が必要だ。ムリをすると、身がボロボロになる。

魚というのは、さばいてそれで終わりではなく、そこからさらに一手間がかかる。

(つづく)

コメント

  1. おかでん より:

    パン祭りのお皿が割れたのを見たことも聞いたこともないです。なんだあの頑丈っぷり。
    パン祭り皿で、空手家が瓦割りをやったら、わずか1枚でギブ!ってことがあるかもしれない。

  2. ネーマ より:

    うちの皿は茶碗とお椀、丼を除くと、ほぼパン祭りの白い皿です(笑)
    パン皿は10枚くらい、小さなボールや深めの皿、楕円のカレー皿など種類も様々。
    とにかく丈夫で割れないし、白いから何を盛り付けても合わないことはないし、他の皿との相性も(笑)
    そーゆー家、けっこう多いと思います。

    • のっちょ より:

      うちでもパン祭りのお皿、重宝してます。
      今回は、15点で力尽きてしまいましたが…



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