自宅でやってみよう【2020年4月】

飲食店がテイクアウトをやるというのは大賛成だ。お店としてはすごく苦しいと思うけど、コロナが発生してしまったからにはもうしょうがない、災い転じて福となす、という言葉があるように、これをきっかけにイノベーションが起きると良いと思っている。

飲食店のテイクアウトが積極化するのも、そんなイノベーションの一つだと思う。

別にウーバーイーツなんて頼まなくてもいいので、近所の馴染みのお店で、気軽にテイクアウトしてそれを家で食べることができればありがたい。

まだどのお店も手探り状態だ。LINE公式アカウントで予約を受け付けるといったお店も出てきている一方で、テイクアウトをやっているっ「ぽい」けどよくわからない、というお店も多い。

まず、この緊急事態宣言下において、お店の営業時間や形態が特別になっている。

不定休になったり、営業時間が短縮になったり。

このお店は一体いつ営業しているのだろう?ランチはやっているのだろうか?テイクアウトは?という最新情報が、ぱっと見てすぐに理解できるようになっていないお店が、まだまだ多い。

あと、ブログ、Twitter、Instagramと情報が散逸していて、どれを見ればよいのかもよくわからない。そして、テイクアウトメニューも、当日昼近くになってようやく判明する、ということが多い。まだまだ改善の余地がある。

あと、テイクアウトにしても、電話予約が必要なのか、それともお店に行けば在庫があるのか、それもよくわからない。電話が必要なら、その電話番号をSNSに載せてほしいのだけれど、いちいち公式サイトまで見に行かなければいけなかったり。

いずれ、ぐるなび的な、テイクアウトを受け付けているお店リストwebサイトができてくれるといい。お店の営業時間やメニュー、web注文の可否、注文してから受取まで何分、自分が今いるところからの距離、といった条件で絞り込み検索ができるといい。決済までそのサイトで完結すると最高だ。

しかし、そういうのを大規模にやるとなると、大企業のビジネスネタということになってしまう。情報仲介手数料がかかると困るお店が参加できなくなるので、お店側が無料で利用できるようなポータルができればいいなあと思う。理想論だけど。

そんな中、根津の飲食店「ダモンデ」は、コロナ禍が規模拡大していく中で比較的早めにテイクアウテオにお店の業態を切り替えたと思う。何しろ、店名を「ダモンデリ」とし、ご丁寧に日の丸弁当的なロゴまでデザインしちゃった。こういうフットワークの軽さは素敵だ。

素敵すぎて、ここで買った惣菜の写真を撮りそびれた。惜しい。また買いに来よう。

僕がもっぱら本拠地にしている谷根千エリアは、飲食店のお値段は若干またはそれなりにお高い。しかし、その分きっちりと美味しいもの・手が込んでいるもの・きれいなものを提供してくれる。「土地代が高いんだから、料理も高いんです。仕方がないんです」で終わりにならないところが素敵。

とはいえ、「谷根千・日暮里界隈のお店を食べて応援」と毎日やっていたら、こっちの財布が干上がってしまう。僕はホワイトカラーのサラリーマンで、今すぐ給料がゼロになったり生活にこまることはない。だから、今だけ限定でオーバースペック気味に外食回数を増やしてはいるけれど、毎回毎回贅沢はしていられない。

そして、ストレスもたまる。週4回テレワーク、週1日出勤という勤務形態は素敵だけれど、日常生活において「身体性」が大いに損なわれるからだ。もっとガツンと、なにか身体に訴えかけるものがほしい。

かといって、登山に行けるわけでもないし、遠くに観光に行くのも駄目なご時世。さてどうするか。もう、食べるしかない。甘いのをしこたま食べるか、油っぽいのをしこたま食べるか。よし、油っぽいのにしよう。

谷中商店街に、「いちふじ」というお惣菜屋さんがある。

東京都内あちこちに、コロッケや唐揚げといった揚げ物を中心としたお惣菜屋さんがあるけれど、その一つ。ここは谷中とはいえ、唐揚げが100g=100円(税別)だったりするので、「よっしゃ今日は一発腹にズドンと入れておくか」という気分のときには最適だ。

お店の写真撮影は禁止。なので外観写真はなしだ。

なおこのお店だけど、とても繁盛している。安いから、というだけでなく、みんな「コロッケを4枚と、れんこんの肉詰めを2枚と、焼き鳥のタレを1本・・・」とバラバラに頼むのでお会計まで時間がかかるからだ。うっかりすると、行列のためにソーシャルディスタンスが保てなくなってしまうので注意が必要だ。空いている時を見計らって、買いに行こう。

千駄木の「よみせ通り」沿いに、クラフトビールを飲ませる名店「ビアパブイシイ」がある。

ビアパブイシイ
東京・千駄木と谷中の間「よみせ通り」で、国産クラフトビールを楽しめるビアパブです

ここはノンアルコールのクラフトビール(常陸野ネスト)が置いてあるので、お酒を飲まない僕にとっても嬉しい存在だ。余談だが、コロネーションチキンがうまい。

ただ、ビアパブっていう業態は、居酒屋同様てきめんに「三密」空間を作ってしまう。しかもこのお店の場合、1階席はカウンターで立ち飲み、というスタイルだ。常連さんを中心として大勢の人がかなりの密度で店内にいて、傍から見ていて「クラスターが発生するのは時間の問題か」とハラハラしたものだ。

その危機意識は当然お店にもあったらしく、なんと驚くべきことにお店の営業をガラッと変えてしまった。その名も、「チマキヤイシイ」。

なんと、「ビアパブ」から「チマキヤ(ちまき屋)」になってしまったのだった。クラフトビールと、ちまきだけのテイクアウト店。潔いにも程がある。というか、なんでちまきなんだ。ソーセージとか、楽できるテイクアウトメニューは他にもあっただろうに。ちまきって、一度に大量には作れないし、手間がメチャかかる料理だ。

とはいえ、恐るべきはこの売れ行きよ。チマキヤイシイになってからしばらくの間は、16時からの発売開始に対して完売が16時半過ぎ、という圧倒的スピードなのだった。毎度僕が仕事終わりにこのお店に行っても(17時半とか18時とか)、「完売しました」の張り紙で「あれっ」と途方にくれる有様だった。

そんな中で、ようやくちまきを入手できた。確か1個700円。

店頭では、常連さんが使い捨てのプラカップでクラフトビールを飲みつつ、このちまきを食べていた。ちまきとビール。なかなか見慣れない絵面だ。一方の僕は、家に持ち帰っておかずとして食べる。ご飯のおかずに、ちまき。でもこれはこれでうまかった。

家籠もりの影響で、子どものおやつ用にホットケーキミックスがバカ売れしているという。他にも、自炊需要が喚起されていろいろなものが売れていると聞く。

子供なんて家にはいない僕ら夫婦にとっては、ここはいっちょハードボイルドに魚でもさばこう、ということにした。せっかくだから「魚編に春、と書く『鰆(さわら)』」、お前が相手だ。

JR山手線・御徒町駅の目の前に、有名な鮮魚店「吉池」がある。そこで鰆を一匹ゲットぉぉぉぉ。確か450円だったと思う。

岡山の県魚としてサワラは愛してきた僕だけど(両親は岡山に住んでいる)、やっぱりなんといっても一番うまいのは刺身だ。しかし、ピッチピチの鮮度でないと刺身にはできない魚なので、東京では西京焼きや塩焼きにされるのが普通だ。

一応年のために、店員さんに「これ、刺身にできますか?」と聞いてみたら、即答で「加熱用ですね」と言われた。ああ、やっぱり。まあ、即答できてしまうくらい定番の質問と答えなのだろう。サワラは基本的に刺身は難しい。

とはいえ、買っちゃったものはどうにかしないと。塩焼きというのも悪くないけれど、焼き魚を作ってそれでご飯とお味噌汁をバクバク食べるという気分ではなかった。我が家の場合、パートナーのいしが食事ではご飯をあまり食べないので(おかずを中心に食べる)、焼き魚!白米美味い!という料理はあまり向かないのかもしれない。

で、いしに「調理法は何がいい?」と聞くと、「フライ!」と言う。サワラをフライにしたものを食べたことはないのだけれど、できないことはないだろう。せっかくだから、パン粉をつけて揚げてみた。

うん、うまい。すげー美味いよ。

「でもこれ、サワラでなくてもいいのかも。淡白な味なので、フライの衣は美味しいけれど、魚の身の味自体はあまりしないような・・・」

結論。揚げたての魚のフライ、最高!ということだ。

あと、なんで魚のフライでアジフライがここまで頻度高く世の中で登場するのか、というのもよくわかった。ある程度、身に癖がある味じゃないと、フライにすると衣に負けるからだ。

いずれにせよ、サワラのさばき方を身につけたぞ。せっかくの自粛期間だ、この間に魚のさばき方をどんどん身につけていこうと思う。

(つづく)

コメント

  1. おかでん より:

    パン祭りのお皿が割れたのを見たことも聞いたこともないです。なんだあの頑丈っぷり。
    パン祭り皿で、空手家が瓦割りをやったら、わずか1枚でギブ!ってことがあるかもしれない。

  2. ネーマ より:

    うちの皿は茶碗とお椀、丼を除くと、ほぼパン祭りの白い皿です(笑)
    パン皿は10枚くらい、小さなボールや深めの皿、楕円のカレー皿など種類も様々。
    とにかく丈夫で割れないし、白いから何を盛り付けても合わないことはないし、他の皿との相性も(笑)
    そーゆー家、けっこう多いと思います。

    • のっちょ より:

      うちでもパン祭りのお皿、重宝してます。
      今回は、15点で力尽きてしまいましたが…



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