舎人公園芋煮会2018春・オーソドックスとアブノーマルのつまみ食い

最近、着実に自分の周囲に「季節の行事」が増えてきて嬉しい。

夏に「ヨコスカフレンドシップデー」(米海軍横須賀基地訪問)。

秋に「野外炊事部・秋」(バーベキュー)

冬に「のっとれ!松代城」

そして春に「野外炊事部・春」(鍋)。

季節感の乏しい都会暮らしをしているので、このサイトのオフ会として「定番」が定期的に訪れ、「また今年もそんな季節になってきたねー」と仲間たちと苦笑する、というのがとても楽しい。そして、もちろん新しい仲間が加わると、さらに楽しい。

今回は、そんな「春の定番行事」の「野外炊事部・春」。

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お知らせの告知をサイト内で出したら、僕以外に5名が参加表明をしてくれた。あと、当日飛び入りでたかはしさん(この人はこのサイトのオフ会メンバーでは現役最古参だ。もうかれこれ10年以上の付き合いになる)も加わり、総勢7名によるイベントとなった。

秋は「いわゆるバーベキュー」をやるので、春は「趣向を変えて、鍋」というコンセプトにしている。絶対そうでなくちゃいけない、というわけじゃないので、そのときの気分で柔軟に変わるけど。

昨年、鍋大会前日に茨城県の那珂湊まで買い出しに出かけ、海産物をしこたま買ってきたあげく「海鮮地獄鍋」なる料理を作った。

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まさに地獄だった。

作戦大失敗、ともいえるイベントだったけど、むしろこういう方が記憶に残って良いと思う。「そこそこ美味いもの、そこそこ楽しいこと」なんてのは世の中に沢山ある。「まずい!」とか「失敗した!」というものの方が、むしろ貴重だと思う。その点では大成功だったと思っている。

ただ、さすがに昨年はイロモノ過ぎた。今年はいったん落ち着いて、オーソドックスな芋煮に回帰しよう、ということにした。やっぱり、「定番」をきっちり押さえておかないと、脱線するにしても面白くない。脱線はたまにやるからこそ、楽しいものだ。

2018年3月31日(土)

舎人公園BBQ場

09:48
舎人公園バーベキュー場にアワレみ隊OnTheWebがまた戻って参りましたよ。

東京都民でさえ、「舎人公園?どこ?それ」と首をひねるようなマイナーな土地に、飽きもせずに今年も登場。いい加減別の場所で開催したいと思ってはいるのだけど、

(1)ある程度機材を現地でレンタルできる
(2)食材調達が可能なスーパーが近くにある
(3)そもそも火気を使用して良い
(4)公共交通機関の便が良い

というオールラウンダーな公園が都内にほとんどない。葛飾区の水元公園とか、小金井市の小金井公園といった都立公園が舎人公園同様のレンタルバーベキュー可能な場所だけど、両方とも駅から結構離れている。バスとか車利用、ということになる。

今回、千葉方面に在住の方2名(とんばらさんと、とんばらさんの彼女さん)がわざわざ足立区までやってきてくださった。今後も懲りずに参加いただけるなら、葛西臨海公園での開催も考えてみたいものだ。ここでも、舎人公園同様のことが可能だ。

舎人公園BBQ場

今回は、毎度お馴染みのよこさん、おーまさん、そして「のっとれ!松代城」2017と2018でご一緒したもぐさん、そして「ばんやオフ2017冬」でご一緒したとんばらさん、とんばらさんが連れてきてくださった彼女さんという構成となった。(最後のほうでたかはしさんが合流)。

舎人公園初となるもぐさん、とんばらさん、とんばら彼女さんの3名とも、「日暮里・舎人ライナーに乗るのは初めてです」と仰る。そりゃそうだろう、僕だって、舎人公園に来るときしか乗ったことがない。

それにしても、やることといったら単に「野外で芋を煮る」というだけなのに、皆さん遠路はるばる、よくぞお越し下さったものだ。バーベキュー以上に派手さがないイベントで、インスタ映えもさほどしない。せめて、芋煮をやっている傍らで焼くものをちょっと工夫したいところだ。

「でも昨年随分目立ってましたよー、だってうちらだけでしたもん、鍋やってるの」

よこさんが言う。

「しかも、おっきな魚を手にして見せびらかしてましたもんね、隊長。『あの人達、何!?』って周りの人が見てましたよ」

おう、そんな存在だったのか。

今年はさすがに「大きなソイを丸ごと一匹、鍋に投げ込む」みたいな派手さはない。ひっそりと、地味めにコトコト煮ようと思う。

それにしても相変わらず解放感満点の新バーベキュー場だ。昨年秋から移転してこの地が新バーベキュー場になったのはいいけど、風にからきし弱いという欠点が露呈した。今日も最初は風が無かったのでよかったけど、午後になってから風が吹き始めて若干皿やらなんやらが飛ばされた。

早く防風林を植えてくれ。頼む。

あと、ごらんの天気だ。日陰が全く、嫌がらせのようにない土地なので、夏場は地獄になるだろう。

タープを借りようと思ったけど、既に予約が一杯で借りることはできなかった。今回は女性が二人参加していたことだし、日差し除けはちょっと考えておいた方が良かった。

舎人公園BBQ場売店

この新設バーベキュー場でもっとも衝撃的だった、小綺麗な売店。もちろん今回も健在。

「これなら、バーベキューじゃなくても、読みかけの本を持ってきてテラスで食事をしながらのんびりできるね」

と昨年秋の時に話をした記憶がある。でも、それ以降一度もここを訪れていない。まあ、そりゃそうか。

ピクニック&BBQ

なにやら、「ピクニック&BBQ!」という期間限定イベントをやっている最中らしい。

都営交通の一日乗車券にあたる「都営まるごときっぷ」を提示すると、機材レンタルや料理が安くなるらしい。へー。

ちなみに「まるごときっぷ」は700円。日暮里・舎人ライナーで日暮里駅から舎人公園を往復すると、660円。微妙に一日乗車券を使う必然性がない。なるほど、いい線突いている値段設定だと思う。せっかくだから通年でやればいいのに。

屋台も出ていた

やや。

屋台の車がバーベキュー場の片隅でセットアップ中。こんなこともやるようになったのか!

「昔の舎人公園じゃ考えられないな・・・」

と過去を知る者は驚きを隠せない。

しかし、果たして売れ行きはどうなのだろう?だって、ここでバーベキューをやる人はしこたま食材を買い込んで、グループでわーっと盛り上がる連中ばっかりだ。屋台なんていらない気がする。

と思ったら、さすが屋台もプロだ。商売がかかっているので、のんきにお弁当とかカレーを売っているわけじゃなかった。右の屋台はクレープ屋、左の屋台はフレッシュジュースやモヒート、サングリアといったアルコールを扱うお店だった。なるほど、これだったらバーベキュー客も手が出せるし、バーベキューではない通りすがりの公園利用客も楽しめる。実際、そこそこ繁盛しているようだった。

「シメのデザートでクレープ、なんて考えられないな」

そういう胃袋の余裕があるようなバーベキューをやったことがほとんどない気がする。シメで焼きそばとかうどんとか、そういう炭水化物がドカンと胃袋に入ってしまうからだ。

装備

本日借りた機材一式。

炭火コンロセット、机、椅子6脚。

以前、炭火コンロの網は使い捨てのペラペラなものに改悪され、我々を大いに困らせた。鍋がのっからないだけでなく、マグロのお頭といった重たいブツを載せることさえ、うまくできなかったからだ。

しかし批判を受けたのか自発的に気付いたのか、今はまた網がもとの「硬い、格子状のもの」に戻った。これで安心して鍋を載っけることができる。もう、ガスコンロの火力の弱さに悩まされることはない、というわけだ。ありがてぇありがてぇ。

ちなみに、人数が多くなったので、開催数日前に「机をもう一個追加でお願いします」と現地に電話連絡したのだけど、なんと机も「予約でいっぱい」とのことだった。初めての体験だ、机がもうない、だなんて。

でも実際、お昼時に周囲を見渡すと、大規模なグループが机をいくつも並べて、わっはっは!と大盛り上がりだった。確かにこれだと、机が足りなくなるわけだ。

会場予約が取れたら一仕事終了、と油断なんてしていないで、机やタープもしっかり確保しないと。最悪、場所は取れたんだけど、机の予約をしそびれて地べたに食材を並べる、なんてことになりかねない。

桜

10:58
全員揃ったところで、スーパーに買い出しに行く。

毎回そうだけど、野外炊事部の買い出しは合議制ではない。「買い物カゴに入っちゃった食材は、当然、買う。」というコンセプトになっている。

大体、普段はあまり接する機会がない方ともご一緒するオフ会だ。人の好みはそれぞれだし、それを調整するのは大変だ。だったら、「自分の好みをカゴに入れちゃえ」というのをめいめいがやるのでいいじゃん、という発想。

もちろん、あまりに突拍子もないものがカゴに入れば、周りの人はそれを制止したっていい。でも、このオフ会に参加する人達は大抵ニヤニヤしながら、「マジか」とか言いつつカゴの中身を受容していく。

さすがに僕だって、「今回は鍋だ」って言ってるのに、食パンとかカゴに入れられたら「ストップ」と言うだろう。・・・って、おい!食パンが本当に入ってるんですけど。

「ハムとかパンに挟んで食べると美味しいと思うんですよ」

とんばら彼女さんがにこやかにのたまう。あまりに無邪気で、その汚れ無き発想に僕は土下座したい気分だった。

というのも、僕なんかは「喰い地獄になるに決まってるんだから、せめて炭水化物系は控えめにしておかないと」と心にブレーキがかかっていた。しかし、今回初参加の彼女さんは、そういう打算と大人の事情にまみれていなかった。

素晴らしい、そのスピリットたるや大いによしだ。是非ハムをガツンとサンドイッチにして欲しい。

買い出しの帰り道、舎人公園では桜が咲いていた。

「舎人公園のさくらまつりは来週末なんすけどねー。もう散っちゃいますね、これだと」

よこさんが言う。

「でも、お客さんのお目当ては(屋台を出している)農協の安い野菜を買うことなので、たとえ桜が散っていても人は集まるでしょうけどね。それにしても間が悪いっすよね。昨年のさくらまつりは桜が満開になる前だったし、今年は『じゃあ一週間遅らせよう』って一週間ズラしたら遅すぎちゃって」

桜の開花ばっかりは、本当に読めない。

炭をどっさり用意

11:05
今回の火力。

今まさに開封されようとしているのが、舎人公園で借りた炭火コンロセットに付属している炭。2kg。ただ、2kgでは到底夕方までの長丁場を耐えきれないし、炭をケチった結果火力不足で調理時間がやたらとかかるし、毎回困らされていた。

しかもこの炭が高い。1,000円する。みんなで割り勘すれば、一人当たりの負担は知れているのだけど、「えっ、炭2kgで1,000円?」と一瞬ひるむ値段だ。

なので、今回はホームセンターで事前に買っておいた3kg398円の炭を持参してある。合計5kgのハイパワーで挑む所存だ。火力に不自由はしたくない。

それにしても、いよいよ炭3kgまで現地に運び込むようになっちゃあ、「極力手ぶらで、バーベキューをやろうぜ」という当初の趣旨からかけ離れ過ぎている。おかしいな、だんだん感覚が麻痺してきているらしい。

炭火を用意する

もぐさんとおーまさんが火起こしを始めた。

なにしろ、潤沢に炭が使えるのだから遠慮はいらない。

これまでは、「途中で炭が足りなくなったら困るから」という理由で、最初に火起こしする炭の量を若干ケチっていた。ケチっても、結局途中で足りなくなるのは変わりないのだけど。

トーチを使う

もぐさんが気を利かせて、トーチを持参してくださっていた。よく、「炙りトロ」とかやるときに使う、カセットボンベに装着するガスバーナーだ。

炭の下から着火剤で火をおこしつつ、上からはトーチでも攻め立てる。さあ早く火よ付け。今回の野外炊事はこれまでと違うぞ。

(つづく)

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