那須町をふるさとにした【那須湯本温泉】

16:11
部屋に向かう。廊下のカーペットは青。

温泉旅館のカーペットというのは、なぜか赤いものが多い気がする。だから、この深い青色のカーペットにはちょっと興味が湧いた。

いや、でもちょっと待ってほしい。本当に「赤いカーペットを多く見ている」のだろうか?なんとなくのイメージではないか?じゃあ、具体的に赤いカーペットだった温泉旅館を挙げてみよ、と言われたら咄嗟に出てこない。

ひょっとしたら気のせいなのかもしれない。

それはともかく、指定された部屋に入る。

ちょっとびっくりしたのが、部屋の中央に、運動場のトラックみたいな楕円形のテーブルが据えてあったこと。かなり重厚感があって、しかも螺鈿細工・・・風?のものだ。かなりのインパクトがある。

どうしてこういう家具が部屋にあるのか、謎だ。座椅子については、ごく普通の温泉宿風なのに、いきなり机だけがド迫力になっている。どこかからのもらい物なのだろうか?

おかげで、液晶テレビやらファンヒーターやらが、小さく見えることといったらない。これは遠近法の関係でそう見えるんじゃない、実際に机がずいぶんデカいんだ。

そして一風変わっているのが、トイレと洗面台の位置だった。

普通は、玄関入ってすぐのところに設けられるものだけど、この部屋では座敷のすぐ脇に陣取っていた。こういうタイプは初めて見た。

ただこれだと、「さあこれからトイレに入りますよ」「えっへん、今トイレから出てきたところ」というのが丸見えだ。男性なら平気だけど、女性によってはちょっと抵抗感があるかもしれない。

・・・という配慮からか、トイレドアの手前に、すだれがセットされていた。必要とあらば、すだれを垂らして、少しばかりの目隠しにしてください、という配慮だ。面白い。どれほどの効果があるのかはちょっと疑問だけど。

なお、トイレで用を足す音はどうしても漏れてしまうだろうから、そこはどうしようもない。

一応、トイレの中も。

居室に対して斜めに扉がついているトイレだ。洗面台周りにできるだけスペースを確保するために、扉の位置を傾けたのだろう。でも、部屋の中に「斜め」の場所があると、なんだか落ち着かない気分になる。

三面鏡は壁に埋め込まれているという、これまた変わった仕組み。

この部屋、微妙に、僅かに「おやっ?」というところがあるので、なかなかに味わい深い。

鏡というのはかなり重たいものだし、化粧板が着いているし、これを壁に貼り付けるのはかなりの強度が必要だと思う。よくぞ張り付いたものだ。

冷蔵庫の中を何の気なしに開けてみたら、中にビールやらお茶がたっぷり入っていてびっくりした。おう、今時こういう宿もまだあるのか。

フロントから遠隔操作でロックできる仕組みではないし、飲んだドリンクを自己申告するための帳簿も置いていない。チェックアウト前に、宿の人が点検に来て在庫を確認するのだろう。

瓶ビールは700円。烏龍茶500mlのペットボトルで220円。

もちろんコンビニなんかで買うのと比べると、はるかに高い。今時この飲み物を利用する人って、どれだけいるのだろう?団体旅行だったりすると、バスでそのまま宿に横付けされるので、「しまった、ドリンク類をコンビニで買いそびれた」ということになるのだろうか。

窓際に並ぶ浴衣やらティッシュやら湯沸かしポットやら。

そういえば、昔はティッシュペーパーがない宿が多かった(少なくとも僕が泊まる宿レベルだと)けど、今だと置いていない宿のほうが珍しくなった気がする。

ティッシュペーパー、なくても困らないぜ!・・・と思っていて、いざというときに急に必要になったりする。お茶をこぼしたとか。なので、あるとありがたいものだ。または、ぞうきんを部屋に置いておいてくれると助かる。

(つづく)

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