日帰りで行くアメリカ旅行6【ヨコスカフレンドシップデー2018】

マクドナルドメニュー

10:09
基地に入って最初に来場者がエキサイティングするのが、マクドナルドだ。

通常ならドライブスルーとして使われているレーン脇に、車用のメニューが掲示されている。これを見るだけでも、アメリカ気分が味わえる・・・筈。

しかし、6年目にもなるといい加減驚きも興奮もなくなってしまい、写真を1枚適当に撮影しただけで素通りしてしまった。これまでなら、「おお!これは珍しいメニュー!」とか「アメリカ人食べ過ぎ!」とかいろいろわいわい喋っていたのに。

僕は最近マクドナルドでハンバーガー類を食べる機会が全くなくなってしまい、「日本のバーガー事情」にすっかり疎くなってしまった。なので、「さすが米軍基地のマック、半端ねえええ!」と興奮しようにも、対比する日本のメニューや値段構成をよく知らないのでどうにもならない。

ちなみに、ビッグマック単品は3.5ドルだった。この日のドル円レートはだいたい1ドル=110円だったので、385円程度。一方、日本国内のビッグマックは390円。おお、殆ど同額だった。

世界中のビッグマックの価格を比較し、それぞれの国の経済力を計る「ビッグマック指数」という概念があるが、日本と横須賀基地においては、「ほぼ1」ということが言える。

ウォークスルー

当たり前だけどドライブスルーは本日お休み。

そのかわり、来場者向けに「ウォークスルー」が設けられていた。取り扱っているのはドリンク2種のみ。マックフルーリーのM&M入りのやつと、ミルクシェーク。

「マックシェイク」という言い方をしないで、「ミルクシェイク」というのだな。でもむしろ、そっちの方が物珍しくて興味を惹かれる。お値段155円。

基地内の地図

「おっ、今年もアメフト場に音楽ステージがあるぞ」

昨年(2017年)、これまでのフレンドシップデーとレイアウトがガラッと変わり我々を驚かせたのだけど、レイアウトは今年もそれを踏襲していた。てっきり昨年は「北朝鮮有事」に備えて、お祭りどころじゃねぇ!と身構えていたからだと思ったけど、そういうわけではなかったらしい。

音楽ステージ、昨年のトリはクリスタル・ケイだったけど、今年は向原愛海さんという方だった。

「どうやら昨年同様、アメフト場寄りに屋台がありそうだな」

これまで、ボウリング場界隈に屋台がたくさんあったのだけど、昨年からふっとその姿を消した。今年ももそうなるようだ。

僕らは屋台の位置ばかり気にしていて、艦船見学については全くのノーマークだった。過去何度か、艦船見学に出かけたが故に遭難し、熱中症寸前で何名もの途中離脱者を出したからだ。なので今年も、はなから艦船見学は想定していなかった。なにしろ、船が着岸しているバースまでの道が、延々長い&日陰がないからだ。

しかし、後になって、しまった!今年は無理してでも見ておくべきだった!と激しく後悔した。

というのも、今年はなんと3隻もの艦船が公開になっていて、そのうちの1つがブルーリッジ、そしてもう1つがロナルド・レーガンだったからだ。

ブルーリッジ、というのは揚陸指揮艦で、米海軍第七艦隊の旗艦だ。すなわちボスキャラ。これが見学できるというのはまたとない機会だった。そしてロナルド・レーガン!これは原子力空母だ。海上自衛隊は空母を持っていないので、空母に乗船できる機会なんてまたとなかった。すごく惜しいことをした。

毎年、だんだんぼんやりとしていっている。暑いせいもあるのだろう、集中力があまりない気がする。

第一屋台発見

10:10
毎年、来場者を真っ先に誘惑する屋台がマクドナルド隣にある。

「オフィサーズクラブ」という士官向けレストランが営んでいる屋台が、ここを陣取っているのが定番だ。そして、ゲートをくぐって米軍基地に入ってきた来場者を、じゅうじゅう焼けるステーキ肉やターキーレッグで魅惑する。

・・・はずだったのだけど、昨年は何故か心変わりし、ハワイアン料理の店になっていた。一体どうしちまったんだ。我々は、豪快に肉を焼いている「ワイルドなアメリカン」を期待しているんだ。ハワイもアメリカ領土だけど、期待するものはハワイ料理とちょっと違うんだよなぁ。

今年も、昨年と同じ店構えで屋台が出ていた。行列客をすっぽり覆うような、巨大なテントが設営されているのが昨年からの傾向。行列中に熱中症で倒れる人が出ないように、という配慮なのだろう。

屋台のメニュー

「えー、何コレ!」

メニューを見て、失望の声が出た。

昨年のハワイアン料理店はやめ、今年は肉料理に回帰していた。それはいい。すばらしいことだ。

しかし、食事メニューが二つしかなかった。

ステーキプレート $14/\1,500
ハーフチキンプレート $14/\1,500
プレートにはマッシュポテトとトウモロコシが付きます。

選ぶ楽しみ、ワクワクがない。

昔はターキーレッグやホットドッグなど、メニューが多かった。なのにどうしちまったんだこのお店は。

暑さに負けたのか、年々このイベントの出店屋台のやる気が失せてきているのが気になっていたのだが、オフィサーズクラブの屋台までやる気が失せているとは。びっくりだ。

そういえば、昔は基地内レストランの公式屋台は、何故か決まって料理にミネラルウォーターがセットで付いてきたものだ。熱中症予防対策なのかもしれない。しかしここ数年は、そういうお約束はなくなったらしい。

ドリンクメニューはこれとは別にある。

毎度お馴染み、基地内の地ビールである「シャーキーズビール」は5.5ドル600円。今年のフレンドシップデーの為替レートは「1ドル=110円前後」というわけだ。

僕は毎年ここで900mlのゲータレードを買い、その「日本人なら気持ち悪く感じる」色彩の液体をゲラゲラ笑いながらぐいっと飲む。それが僕なりの熱中症予防だし、「基地にやってきたぞ感」を案じる大事な儀式だった。

しかし今年はスルー。

というのも、今年はまず真っ先にフードコートに行き、昨年ありつけなかった「A&Wのルートビア、フロートのせ」を飲むことにしていたからだ。昨年よこさんが随分悔しがっていたので、今年はそのリベンジだ。売り切れないように、早く行かなくちゃ。

巨大なテント下の屋台

まだこの時間は客が殆どおらず、巨大なテントと臨戦態勢のスタッフが空回りしているような印象だった。

「このメニューじゃ、お客さんは来ないんじゃないか?」

と懸念されたが、この2時間後にお店の横を通過したら、見事に大行列、テントから人があふれ出しそうな勢いになっていた。すげえ。みんなステーキかチキン食べるのか。

焼かれる肉

そんなわけで、ただ今チキンをガンガンに焼いております。

これが「ハーフチキンプレート」1,500円の正体。

「ハーフチキン」という名前の通り、鶏肉を真っ二つに割った状態のもの。なので、これ一つでもも肉も胸肉も手羽も食べることができる。ただし、1,500円というのはちょっと高すぎる気がする。コストコだと、この2倍のサイズのロティサリーチキンが799円だ。

・・・いや、コストコと比較するのは残酷だ。あれは安すぎるんだ。というか、会員制店舗なのだから、比較対象にすること自体が間違っている。

求人中

10:12
今年も、求人テントが出ていた。

チラシ

僕らみたいな40歳を過ぎた人にまで声をかけ、チラシを配っていた。よっぽど人が足りないのだろうか?

技能訓練生募集、と書いてあり、23職種70名募集なのだそうだ。

日本の組織に雇われて、そこから派遣される形で米海軍横須賀基地で勤務することになる。なので、米海軍の軍属という位置づけではなく、日本の国家公務員に準じた扱いになる・・・はず。よくわからないけれど。

せっかく貰ったチラシなので、軍事に明るく、技術者でもあるアワレみ隊のばばろあに「こんな求人があるぞ」と教えてみた。すると彼は、「船の修理は大変で?ぐちゃぐちゃになった海洋植物がべったり船に張り付いていて、それをこそげ落とすところから始まって、夏場なんてすぐにそれが腐敗して」といった事を教えてくれた。どうも、「米軍基地で働ける!面白そう!手に職が付きそう!」なんて生半な気持ちでやれる仕事ではないらしい。

(つづく)

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