屋台の物色をしながら、「越後まつだい冬の陣」のステージに向かう。

10:15
「あれっ?」
違和感にすぐに気がついた。これまでと景色が違う。
コロナ前なら、ステージ右脇にレースの障害物である網が高さ4メートルほどまで張られていて、レース出走者はそれを乗り越えていかないといけない。しかし、2023年以降はこの障害物がなくなった。
網を大勢の人が触るというのが、衛生上大丈夫なのか?というコロナ流行当時の危機意識があったからだと思うが、その他にも「網から足をすべらせて転落する人がいたらどうするんだ」という懸念もあったのだろう。
一人が落ちるだけならまだ自業自得だが、網には大勢の人が取り付いている。必ず、何人かが巻き添えになり、その結果被害が拡大する。
その網が今年も視界に入ってこないので、広々として見えるのだろう、と最初は思った。でも、だとしてもやけに広々とした光景だ。
そして気がついた。あ、ステージ上にテントがないぞ、と。
これまではステージ上に全天候対応のための大型テントが張ってあった。しかし今年はそれがないため、やけにがらんとして見える。
予算削減なのか、それとも「少々の雪や雨くらいならテントはいらない」と判断したのか。

予算削減なのかな?と思わせる場所はもう一つ。
ステージに上がるところには、赤絨毯が敷いてある。
昨年まではここに階段が作られていた。雪を削って作られた階段だ。それが今年は、階段がなかった。雪の斜面に赤絨毯が敷いてある。
試しにちょっと歩いてみたが、雪に慣れていない人間なのでやや足元が危うかった。滑る。

昨年と様相が変わっているステージを眺めていたら、もぐさんがやってきた。松代城をモチーフにした仮装をフル装備で身にまとった状態だ。
「なるほど、白タイツを履いているのか。城だけに」
と感心する。

いしが、塀息子タケの手を引いてラーメン屋さんに向かっている。
どうしたのか聞いてみたら、タケが「お腹が空いた」と訴えているそうだ。おいちょっと待て、つい2時間ほど前にパンの朝ご飯を食べたばかりだろう?

我が家の食卓では滅多にラーメンなどの麺類がでてこない。麺類を嫌っているわけではなく、単に僕が麺料理を作らないからだ。冷蔵庫にあるものを適当に中華鍋で炒めたり煮たりしたものを食べるのが日常なので、麺類をなかなか食べない。
なので、タケはラーメン屋さんを目ざとく見つけ、「チュルチュル、食べたいよぅ」と言い出したのだった。
一口二口食べて、「もういい」と言い放ち、親を怒らせるというパターンになるかな?と思ったら、彼は延々と麺をすすり続けた。よっぽど美味かったらしい。そして、「今食べておかないと次はいつ食べられるかわからないぞ」と思ったらしい。

会場の地図。

レース参加者向けのブリーフィングがあるので、チュルチュルを満喫中の妻子を置いて、体育館に戻る。
体育館でレースの注意事項などを聞く。ざっと周囲を見渡したが、人の数が少ない。500名弱の参加者がいた頃と比べ、一人ひとりの間隔がゆったりとしている。

体育館の下で、村山統括軍師殿と会った。今年もよろしくお願いします、とご挨拶。
このレースに毎年参加しているのは、村山閣下にお会いしたいからでもある。「また今年もよろしく」と挨拶できる人が自宅から遠方にいる、というのはとても嬉しいことだ。

戦士入場。
とにかくコロナ前と比べてどんどん段取りが進んでいく。タイトなスケジュールなので、昔の感覚でのんびりしていたら遅刻してしまうので注意が必要だ。
戦士入場は、歌舞伎者にエントリーしている人を先頭に入場。
ちなみに、昨年度にレース1位となり松代城主となった方は今年は不参加とのこと。

会場から斜め後ろを見たところ。あの山のてっぺんが、松代城だ。
今年は例年よりも走行距離が長い。しかし参加人数が少ないこともあって、コース上や障害物近辺での渋滞は起きないはずだ。ハイペースなレースになりそうだ。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2件)
のっとれ松代城2025申し込みました。
なんとゴールがお城でなく、その手前の管理棟前になりました。
まさに移りゆくですね。
moguさん>
コロナ以降、どんどん変わっていきますね。
松代城直前の急坂がツルツル滑って危険、という判断になったのだろうか?
そのかわり、参加費が1,000円お安くなってる。いろいろベストバランスを主催者が模索しているっぽい。
今年はおかでん、いしがWエントリーです。
弊息子タケは会場に居残り、よこさんがタケと一緒に雪遊びをして過ごすことになります。
今年こそあたって嬉しい刑罰に処せられる予感が!当日現地でお会いしましょう!