移りゆくレースのフォーマット、移りゆく家族3人旅【のっとれ!松代城2024】

「のっとれ!松代城」に毎年参加していると、顔なじみの人ができてくる。そんなに社交的ではない僕にとって数少ない顔なじみの一人が、通称「勇者様」だ。

今年も・・・いた!

体育館の隅っこに、重厚な装具を置いているのですぐに「あ、勇者様が今年も来ているぞ」とわかる。

勇者様2024、見参。

相変わらず素晴らしい出で立ち。この人を見ると、「あー、今年も松代にやってきたんだなぁ」としみじみ実感する。そんな一人。

基本装備はこれまでとだいたい同じなのだけど、今年の刀は見慣れない。「新しく作ったんですか?」と聞いたら、これまで使っていたやつがポッキリ折れてしまったんだという。だからこんなゴツいのを新調したというのもすごいが、巨大な刀が折れてしまったというのも驚いた。

だってこれ、発泡スチロールなどの軽い、ハリボテじゃないんだぞ?木材などを使った、かなり重たいものなんだぞ?

デカくて重たいので、これを持ってレースに出場すること自体が修行のようなものだ。その負担は、勇者様ご本人を痛めつけるよりも先に刀本体に負荷がかかってしまったらしい。

中世の騎士のようなロボットのような狩人のような格好、そしてあり得ないくらいデカい刀。その出で立ちに3歳児タケはすっかり感心してしまい、「はああーーー」という顔をしてじっとこの様子を眺めていた。

たぶん、4歳くらいになると、この勇者様に戦いを挑んでみたり、刀を持たせて!などと遊びをせがむようになるのだろう。でも、まだチビっこの3歳はこの異形の姿にただただ、感嘆するしかないのだった。

もぐさん、も毎年会っている僕らの仲間だ。

勇者様が新潟県の方なのに対し、もぐさんは東京の方だ。なので、東京で会うこともある。実はつい先日、「蛙鍋を食べるオフ会」でご一緒したばかりだ。

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蛙鍋をつつく仲。

でも、これまで一度も「のっとれ!松代城」の会場以外の旅程でご一緒したことがない。もぐさんはマイカーで東京から十日町市を訪れているからだ。彼のすごいのは、すっかり十日町市に惚れ込み、一年間のうちに何度も通っていることだ。「越後妻有大地の芸術祭」のボランティアをやっていたり、現地に知り合いが多いときく。

そんな彼が、今年はいよいよ歌舞伎者として仮装を仕込んでいた。見ると、我々のレースのゴール地点、松代城を模した着ぐるみだった。

想像しているものよりもはるかに手間暇かかった出来だ。段ボールを適当にカッターナイフで切って屋根を付けて「城です!」と言い張っているのとはレベルが違う。

しっくいの白壁をはじめとし、外壁や瓦の部分はフェルトを貼って色を出していた。そのため、見た目がとてもきれいだ。

もぐさんは嬉しそうに、「この扉の中に描いてあるのは、大地の芸術祭のときしか見られないアート作品なんですよ」と教えてくれた。見ると、中に方眼紙をくしゃくしゃに丸めたような形をした立体物が描かれている。こんなん、お城にあったのか。

「レースのときにも城の扉は開いていて物置として使われていますが、本当の入口はあの横にあるんですよ。その横から入ると、これがあります。そういうのを知ってもらうのも、この松代城を作った目的です」

とおっしゃる。へええ、大地の芸術祭のアンバサダーみたいだ。

ちなみにこの作品は「「憧れの眺望」/エステル・ストッカー」というそうだ。

https://www.tokamachishikankou.jp/blog/90404

というわけで、1年ぶりの皆様と記念撮影。「みなさん元気でなにより!」とにこやかに挨拶を交わしながら。

よく見ると、弊息子タケも「11匹のねこ」のコスプレをしているようなものだ。肝心のレースに出る僕自身が、仮装をしていなかった。しまった。

これまでずっと、陸上自衛隊の迷彩服2型を僕は着てきた。しかし最近はすっかり太ってしまい、これまで着てこれた服が着られなくなってしまった。さすが迷彩服、生地は頑丈で破れる気配は皆無だったのだけど、我が体が時間の経過に負けてしまった。

そういえば迷彩服、どこに行ったかなぁ。まだ捨てていないか、捨てたかさえ覚えていない。

エアガンだけは捨てていないことをはっきり覚えている。もうさすがにサバイバルゲームをする機会は今後ないだろう、あったとしてもCQB戦でハンドガンを使った戦いになるあだろうと思っている。でも、手元にある狙撃銃やアサルトライフルは相当かさばる。流石に安易に「燃えないゴミ」や「粗大ごみ」の日にポイッと捨てるわけにはいかないだろう。正しい捨て方を調べ、手続きをとらないといけないだろうから面倒だ。

レースに出走する戦士に着用が義務付けられているヘルメット。

弊息子タケがすっかり気に入って、重たいのにずっと被っていた。珍しくて、嬉しかったらしい。

体育館の片隅に、「大歌舞伎者撮影はこちら 9:30-10:00」という張り紙が貼ってあった。そして8名分のゼッケン番号が記されていた。

何のことだろう?と思ったら、今年の歌舞伎者の表彰は人気投票で行うこととなり、そのための写真撮影をここで行うのだそうだ。国政や地方自治体の選挙で、選挙ポスターがずらりと貼られるように、歌舞伎者の写真が張り出されて会場内に掲示されるんだって。へー。

ちなみに昨年度は歌舞伎者の制度はお休みだった。コロナ前は開会式の中でステージパフォーマンスの時間が儲けられていた。今年は久々の歌舞伎者部門復活ではあったが、コロナ前のようなお祭り的な雰囲気には戻らなかった。

漫画「ドラゴンボール」でおなじみの亀仙人の格好をした人がいた。あの人もまた、歌舞伎者。

請われて、かめはめ波のポーズをして記念撮影をしていた。

さて、身支度やご挨拶、そして状況把握が済んだことだし、「越後まつだい冬の陣」の会場に行ってみよう。

弊息子タケは僕がかぶるはずのヘルメットを被ったまま、長靴を履こうとしている。

隣に地元の方のものと思われる、大人用の長靴が置いてある。さすが雪国、長靴のサイズがデカい。しかも、雪が長靴に入らないようにスパッツも取り付けてある。一方のタケはというと、子供だから当然だけど長靴が小さくて、長さが短い。そりゃあ、すぐに靴の中に雪が入ってしまい、ベソをかくわけだ。

会場に入る。今年は雪が多い印象だ。道路からこの広場に入る際、どれだけ雪の斜面をよじ登ることになるか?で雪の多さを推し測ることができる。今年はちょっと斜面が長かった。

屋台の出店数は昨年とだいたい同じくらいだろうか。コロナ前の賑やかさと比べると、店舗数は少ない。

レースに出走する人数が半減しているわけだし、これは仕方がないか。

今年も、何の義務感でやっているのかよくわからないが屋台全部の写真を撮ってみた。

ざっと以上。

いろいろお店はあるが、僕がレース終了後にノンアルコールビールを手に入れようとしたらどこにも売っていなかった。車で来場している人が多いだろうし、ノンアルをもっと売ればいいのに、と思う。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • のっとれ松代城2025申し込みました。
    なんとゴールがお城でなく、その手前の管理棟前になりました。
    まさに移りゆくですね。

  • moguさん>
    コロナ以降、どんどん変わっていきますね。
    松代城直前の急坂がツルツル滑って危険、という判断になったのだろうか?
    そのかわり、参加費が1,000円お安くなってる。いろいろベストバランスを主催者が模索しているっぽい。

    今年はおかでん、いしがWエントリーです。
    弊息子タケは会場に居残り、よこさんがタケと一緒に雪遊びをして過ごすことになります。

    今年こそあたって嬉しい刑罰に処せられる予感が!当日現地でお会いしましょう!

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