のっとれ!松代城2024のレースは続く。

11:07
越後まつだい冬の陣のイベント会場に設けられている障害物は、全部で4つ。
よくよく考えてみると、過去のレースではコースの随所に立ちはだかっていた障害物だが、今年はすべて会場内で完結していた。会場以外のところは、ひたすらロードを走るというコース設計になっている。
コスト削減のためだろうか?それとも、観客に見せるために障害物を会場内に集中させたのだろうか?
障害物の3番目、馬落とし。
櫛形に凸凹した雪の壁を乗り越えていく。
年によってはこの壁が雪解けのためにツルツルになっている。なので、えいやっと上半身だけ壁の上に身を乗り上げても、そこから身体をクネクネさせながらよじ登ることができず、下に落ちてしまうことが頻発する。「半分溶けた雪のせいで、腹が滑る」という体験はここでないとできない。
今年はというと、直前まで雪が降り積もったせいで壁が柔らかく、極めて登りやすかった。

松代城のコスプレをしていたもぐさんは、いつの間にか段ボールで作ったお城の装束を脱いで、白タイツになっていた。
聞くと、入場行進のあと、レースが始まるまでの間に脱いできたらしい。確かに、あの格好ではレースを走るのは厳しい。
そのもぐさんは、さっそく白タイツのお尻部分が濡れ、寒そうな状態になっていた。

4番目、最後の障害である「砦越え」。
本来ならピラミッドのように階段状に山が作られているのだが、雪が降るままにしてあったため段はなくなり、雪山になっていた。

砦越えを過ぎたところに、第一給水所があったのでびっくり。
いつもなら、会場を出てしばらく舗装道路を進んだ先にあるのに。今年はコースレイアウトが変わったこともあって、ここに至るまでの距離が伸びている。そのこともあって、早めの給水所ということか。
給水所が会場内にあれば、スタッフとしては準備や撤収が楽だ。
今年のイベント、至るところで偶然か必然か、コスト削減または人手削減の気配を感じる。

11:09
会場を後にする。振り返って砦越えを見たところ。
スタートから14分でここまでやってきた。
レース参加者が少ないこと、そして渋滞を起こすルートや障害物がないこともあって、とてもスムーズだ。昔は「会場を後にする」場所にたどり着くまで、20分から30分近くを要したものだったが。
とはいえ、後ろを振り返ると僕よりも遅い戦士があまり多くないことがわかる。ここまで全力ではないにせよ、走ったのになぁ。
人数が減った分、「そこそこ走る勢」が去年・今年は増えている印象を受ける。トップを狙うガチ勢は毎年一定数いるとして、出走者の平均スピードが上がっているのではなかろうか。

11:11
舗装道路を進む。
昔第一給水所があった場所は、今年は何もない。

11:15
城取り橋をわたって、ここから山岳コースに入る。
ここまでの道はそれなりに走った。
昔なら「制限時間までにゴールできればいいや、疲れたくないし」という気持ちで歩いていたが、今年は「さっさとゴールして妻子のもとに戻りたいので、時間短縮をしよう」と考えている。
僕は昨年から1ヶ月に1回のペースで山に登っている。夏は標高が高い山に行くし、冬は日帰りでいける低山に登る。心肺能力は以前よりも上がっている筈だ、という自信があるので、走ることができる。
登山って、頻繁にやっていると「諦め」を学ぶ。「しんどいなあ、一息つきたいなあ」と荒い息でハアハアしているときも、登山慣れしていると「まあ、これくらいの疲れは仕方がないな」と思える。だから休まずにそのまま先に進める。しかし、ごくたまにしか登山に行かないと、疲れを感じるたびに一休みしてしまい、全然ペースが上がらない。自分の疲労に対して、全然我慢ができないのだった。

今回の「のっとれ!」は、過去の登山経験の蓄積で「少々疲れたけどあともう少し行けるな」という判断をあちこちでした。すごいぞ、登山の成果じゃないか。・・・と思って後ろを振り返ると、自分が出走者のうちかなり最後尾に近いことを知り、かなりがっかりする。

11:21
平地で自分にしては走ったのは、「山道は歩こう」と思っているからだ。その通り歩くんだが、途中で面倒になってところどころ走った。
昔は障害物があった場所も、今年は何もない。
ひたすらゴールを目指して進んでいくしかないので、単調だ。

11:24
第二給水所が見えてきた。

第二給水所。
昔はここに酸素ボンベが用意されていたが、今では水だけの提供になっている。
酸素ボンベの吸入口に顔を押し当てるのは、感染症流行の懸念があってよくない!ということなのだろう。あと、本当にボンベを必要とする出走者がやってくるとは思えないので、コスト削減の要素もあるのだろう。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2件)
のっとれ松代城2025申し込みました。
なんとゴールがお城でなく、その手前の管理棟前になりました。
まさに移りゆくですね。
moguさん>
コロナ以降、どんどん変わっていきますね。
松代城直前の急坂がツルツル滑って危険、という判断になったのだろうか?
そのかわり、参加費が1,000円お安くなってる。いろいろベストバランスを主催者が模索しているっぽい。
今年はおかでん、いしがWエントリーです。
弊息子タケは会場に居残り、よこさんがタケと一緒に雪遊びをして過ごすことになります。
今年こそあたって嬉しい刑罰に処せられる予感が!当日現地でお会いしましょう!