
千頭駅前には立て看板がでていて、「きかんしゃトビー号」の空席状況が掲示されていた。
1日2便。今日はGW期間中とはいえ平日なので、2便とも空席があった。
トビー号は、千頭から5駅先の奥泉まで行って戻って来るという運行をしている。途中下車は不可。

千頭駅の有人窓口で、井川までの往復乗車券を購入する。まだ硬券が売られていたのでびっくり。

駅員さんから、「周遊きっぷのほうがお得ですよ」と勧められたので、周遊きっぷを買った。
2日間有効の乗り降り自由で、値段は2,100円。
高いのか安いのかよくわからなかったのだが、後で調べたら井川まで片道が1,340円。単純に往復すると2,680円なので、たしかにずいぶんお得だった。

千頭駅には広い売店もあった。これも予想外。
なんだ、金谷駅の時点で、ジュース自販機の写真を撮ったりして「この先、飲料の確保ができるかどうか?」と心配していたというのに、全然余裕だった。
トーマスのグッズをはじめとし、お土産のお茶や紅茶、お菓子などが売られていた。レジではカード決済も可。

お弁当コーナーもあったが、何一つ売られていなかった。
ふるさと弁当完売、トーマス弁当完売、日替わり弁当580円、助六弁当完売。
大人気につき、朝9時にもかかわらず本当に売れてしまったのか、それとも未入荷なのかはわからない。
ただ、さっきまでと比べて千頭駅は人口密度が高い。やっぱりここまで車でやってきて、ここから列車に乗る人がいるということだ。そういう人がお弁当を買ってしまった可能性はある。

アプト式列車の模型。
こうやって見ると、急こう配を登っていることがよくわかる。1000メートル水平移動する間に90メートル標高を稼ぐ、ということだ。

千頭駅は線路がいっぱい。停まっている列車がいっぱい。
僕らは、6番線に停まっている赤と白の列車に乗ることになる。
線路幅は大井川鐵道本線とおなじはずだけど、客車がとてもちっこい。トロッコ列車のようだ。
先頭車両の外観から、「あれ?電車?」と思ったが、この山奥を走る路線でそんなわけはなく、パンタグラフはついていなかった。でも、どうやって動くのか不思議だったが、客車最後尾にディーゼル機関車が連結されていた。
先頭車両にはちっこい運転席があり、運転手さんはちゃんとそこに乗って運転する。最後尾のディーゼル機関車を遠隔操作しているわけで、感心した。こういう車両のことを「制動客車」と呼ぶそうだが、初めて聞いた。

千頭駅にはきかんしゃトーマスの仲間が2台、停車していた。トーマスに疎いぼくはどっちがどっちか名前を覚えてはすぐに忘れる、を繰り返した。ヒロとジェームス、という名前だ。
この2台は展示されているだけで、実際の運行はされていない。記念撮影用だ。
記念撮影をしたい!と思ったら、千頭駅の入場券を買う必要がある。
(つづく)
コメント