アプト式とSL、両方乗るなら一日がかり【大井川鐵道】

14:23
千頭駅に戻ってきた。

家山に向かう、川根本町コミュニティバスの乗り継ぎ時間は15分。往路と一緒だ。あまり時間がない。

せっかくなので、弊息子を誘って、トーマスのなかまたちがいる場所に再度向かう。えーと、名前はなんだっけ。ヒロとジェームスか。

「トーマスフェア」と書かれたゲートをくぐって、SLたちに会いに行く。

隣のホームは、びっくりするような古い列車が停車していた。表面の塗装は剥げている。「急行」と書かれたヘッドマークだけは新しい。

これ、動くのだろうか?

架線があるので、土砂崩れによる不通になる前はこのホームに金谷行き電車が発着していたのだろう。でも今では、立ち入ることができないホームになっている。

改札を出る。

駅前真正面には、お茶屋さん。さすが土地柄。

「元祖川根茶ソフト」という看板が掲げられていた。気になる。美味しそうだ。

「抹茶味のソフト」ではなく、「川根茶のソフト」というのがいい。

そのお店の奥には、「茶羊かん」を売るお店もある。

乗り継ぎ時間がもう少し余裕があるなら、このあたりのお店を巡ってみたかった。サービス精神が旺盛すぎて、すぐに乗り継ぎができちゃうので、地元にお金を落とす余裕がない。

あれ?今気がついた。

この千頭駅、かなり大きいなとは思っていたが、その一角に立ち食いそば・うどんのお店があるぞ。

せっかくだから様子を見に行こう。

ほほう、本当に営業していた。

屋内の売店では、弁当が皆売り切れているという中、ここでなら食事をインスタントに食べることができる。

しかし、繰り返すがバスと列車の乗り継ぎが往路・復路ともに15分だ。立ち食いそばさえも食べている余裕がない。便利すぎだってば。

ちなみにきつねそば700円、肉そば800円といった価格設定だった。若干高いとは思うが、場所柄これは当然の設定だと思う。

14:32
家山駅行きのバスに乗り込む。行き同様、帰りも2両編成だった。ありがたい。お陰で、安心して座って帰ることができた。

15:25
家山駅に戻ってきた。

ここからまた、大井川鐵道に復帰する。今度は、弊息子のために予約したSLに乗車だ。

15:41に、金谷行きの普通列車が家山駅にやってくるので、それに乗って帰るのが最短だ。しかしその列車をやり過ごし、16:16発のSLかわね路4号に乗車する予定だ。

せっかくだから、始発駅である川根温泉笹間渡からSLに乗車しても良かった。先ほど乗ったバスで川根温泉バス停を下車、そこから徒歩で駅まで歩くやり方だ。

しかし、SLというのは、乗ればいいっていうもんじゃないことを過去、学んだことがある。

以前、秩父鉄道でSLに乗ったことがある。始発の熊谷駅から終点の三峰口まで、ざっと2時間乗りっぱなしだった。それはそれで楽しかったのだが、乗っているうちにSLであるという喜びが鈍感になってしまった。

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それよりも、駅のホームでSLがやってくるのをワクワクしながら待ち、やってきて喜び、見送って「やっぱりSLはすごい迫力だねぇ」と興奮するほうが楽しいことに気がついた。

そのことも踏まえ、家山駅でしばらく待機するという作戦に出た。こうすれば、我々が乗る予定のSLが新金谷駅方面からやってきて、一旦家山駅を通り過ぎていく。それをたっぷり鑑賞したのち、しばらくして折り返してきたSLに改めて乗車する、という考えだ。見ることもできるし、乗ることもできる。たぶんこれ、最強。

ついでに、後続列車であるトーマス号も見ることができるかもしれない。トーマス号は16:30家山発で川根温泉笹間渡に向かっていく。どこの駅で行き違いをするのかわからないが、間近で見ることができそうだ。

緑色の機関車、パーシー号とまた記念撮影をやっているうちに雨が降ってきた。

小雨のレベルを超える、まあまあな雨足。雨が降る前に井川まで行ってこられて、良かった。井川で雨にたたられたら、本当にやることがなかった。

時間潰し兼雨宿りとして、線路脇にある「寿園CAFE」に入ることにした。16時閉店なので、急いで入店だ。30分前ラストオーダーなので、ギリギリセーフ。

店内の様子。大きな窓から、大井川鐵道がよく見える。今は雨なので視界が悪くなっているが、晴れていたら特等席だ。

お昼時だったら、「茶ルボナーラ」などお茶を使った食事も楽しめるが、今回はカフェ利用。

とはいえ、単なるコーヒーを飲むのも味気ないので、ガラにもなく「川根抹茶パフェ」をいただいた。

さすが川根茶の抹茶!と感じたか?というと、さすがに甘く味付けされているので、正直よくわからなかった。でも美味しかった。

(つづく)

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