舎人公園BBQオフ2016

肉食人種行動観察会(その10)

今年もBBQの季節がやってきた。

いや、BBQなんて年中いつでもできるものなのだが、なぜかこれまで、10月頃にやっていることが多い。その経験則から「BBQの季節」と強がってみる。

というのも、「手ぶらでBBQ」という、現地で機材レンタルができる都立公園の予約は1ヶ月前から。そしてその企画立案の時期を考えれば、肉にかじりつく2ヶ月前には「よし、肉だ!」と決心していないといけない。

5月。まだ寒いな・・・

6月。梅雨だな・・・

7月。夏は何をして過ごそう?山?海?帰省?

8月。あっ、やべえ、このままいったら寒くなってしまう!

ということで、慌てて8月頃にわれに返り、9月に会場の予約を入れ、そしてようやく10月に開催というわけだ。

で、無事に10月にBBQが開催できたとして、「じゃあ次回は芋煮だね!また今度会いましょう!」ってバイバイするので、結局芋煮は「寒さ我慢大会」状態の12月に開催することになる。なんだこの悪循環は。あと1ヶ月ずつくらい前倒ししなくちゃ。

まあそんな教訓は来年また考えるとして(こうやって、学ばないまま毎年繰り返す)、今年は10月29日(土)に舎人公園で開催する運びとなった。募集記事と、その後の作戦会議はすべて以下のページで読むことができる。

【オフ会】野外炊事部2016@舎人公園
ここ数年開催している「野外炊事部」活動。今年も、舎人公園(東京都足立区)で開催します。「野外炊事部」は「バーベキュー」と「芋煮会」に分かれて...

今年の目玉は「マグロを豪快に焼く」ということに決めた。

単に豚ロースとか牛カルビとかを野外で焼いても面白くない。いまどきそんな内容でオフ会募集です!誰か参加しませんか?と赤の他人の読者の方に声をかけたって、見向きもされないに決まっている。だから何かを焼かないと。・・・何を?

2014年は「ビール鶏(丸鶏のお尻部分に中身が入ったビール缶を突っ込んで蒸し焼きにする)」を作ったり、「キャベツ大爆発」という名前のインパクト大な料理を作ったりした。「家のホットプレートで焼肉大会、では再現できないだろうこの野郎!(ニヤニヤ)」という料理を作ってこそナンボだ。今年もそうありたいものだ。

「家で調理できないもの、自宅で作っても大げさなのでみんなで食べたいもの」って何?と考えたとき、思いついたのが「マグロ」だった。マグロの頭、焼いちゃおうぜ、と。

子豚の丸焼きはさすがに難しい。しかし、マグロだったらできるんじゃないかと思って調べてみたら、案外お手ごろな値段で通販の取り扱いがあった。

鮪専門オンラインショップ、を謳う「魚丸」というサイトにはマグロが豊富に売られており、カマをはじめとして希少部位がいろいろ売られていた。そのうちの一つが、カシラ。あのごつい、カブトのようなやつを炭火でぐいぐいあぶるというのは想像しただけでテンションがあがる。しかも、お値段が案外手ごろだった。キバチマグロの場合、頭1つで1,800円(送料、税別)。もっと高いものだと思っていたけどそうでもなかった。

これなら、「食えねーよこんなの!」ってことになっても、参加者は笑って許してくれるだろう。何しろ、どれくらい可食部があるのかさっぱり見当がつかないし、かなりデカいのでちゃんと火が通るのかどうかも疑わしい。最悪、「火が通る前に日が傾いてきたので、時間切れおしまい」と生ゴミになってしまう可能性だってある。この「まだ見ぬ強豪」っぷりが我々をシビレさせた。

やってしまえ。

みんなの後押しを受けて、マグロ、買ったった。うひょう。

通販でポチったあと、テンションがあがった僕はオフ会募集の記事コメント欄にこう書き残している。

まぐろが来たぞォォォォぅ。

これ以降、ずっとみんなは「マグロ」と言わずに、「マグロォォォ」という言葉を使うようになった。特に意味はない。うひゃあ、やっちまったぜ!マグロ様を焼くぜ!という昂ぶりの表れだ。

ちなみに購入したのは

  • 「バーベーキュー3点」本鮪カマ(500g)本鮪テール(400g)本鮪ほほ肉(300g)
    2,730円(税別)
  • まぐろの頭[キハダマグロ/冷凍](2.5kg~3.5kg)
    1,800円(税別)

の2種類。合計で4キロくらいはある計算だ。とはいえ、骨が多い部分だろうから、実際食べる部分は何キロあるのか、さっぱりわからない。「マグロォォが多すぎだよ!肉を食べるゆとりがなくなっちゃったよ!」となるのか、それとも「思った以上に食べられる場所が少ないね。肉をしっかり買っておいてよかったね」となるのか。

ちなみに今回は8名が参加表明。日常生活の自炊で8人分なんて作ったことがないので、これもまた判断を鈍らせる。男性も女性もいる会だし、酒を飲む人・飲まない人もいる。適量がさっぱりわからない。

燃えるねえ。まあ、失敗しても飢え死にするわけではない。こういう悩ましいことこそ、最高のスパイスだ。むしろ楽しもうじゃないか。

・・・しかし。

大会開催一週間前頃から週間天気予報が出るようになったが、どうもBBQ当日の雲行きが怪しい。雨の予報だ。さすがにこれには肝が冷えた。マグロォォは発注済であり、コイツは雨が降ろうが晴れようが、有無を言わずに自宅に届いてしまう。BBQそのものは雨が降れば中止にすればよいが、マグロ様だけはどうにかしないといけない。とはいっても、家のオーブンごときに収まるとは思えず、かといってガスコンロで調理するにしてもでかすぎる。なんとかして野外で予定通りBBQをやらないと、僕が苦しいのだった。しかもマグロォォの費用は全額こっち持ちになるし。

ヒヤヒヤしていたが、前日朝になってようやく「当日は雨が降らないっぽい」予報になった。やれひと安心だ、巨大生ごみをバルコニーに転がしておくという事態は防ぐことができた。

マグロのトロ箱

10月28日、大会前日夜。遅い時間に帰宅したら、家に既にマグロォォォが届いていた。冷凍品なので、トロ箱に入っているだろうと予想されたが・・・でかい!なんだこのデカさは?

これ、明日会場まで運ぶの?まじで?タクシー使おうかな・・・と思わずげっそりする。

実態はこちらだけ

と、思ったら、下半分の発砲スチロールは生協のものだった。なんだ、上半分だけがマグロ様だ。

これなら大丈夫そうな気がする。

イベント前日夜受け取りにしたのは、こんなものが自宅冷凍庫に収まるとは思えなかったからだ。なので、ギリギリに受け取って、自然解凍にして、BBQ当日お昼にちょうど解凍済み、という構図を期待している。

とはいえ、マグロ様のデカさは未知数であり、半日ごときで自然解凍できるのかどうかすらわからん。逆に、解凍されすぎてしまうと、汁でドロドロになったり腐ったりする。どうなることやら。

おマグロ様

中をあけてみたら、マグロ様こんばんは。

凍ったキハダマグロのカシラが登場した。ひゃあー。

頭は真っ二つに割られており、右半分と左半分に分かれている。さすがに頭一つ丸ごとを焼くとなると大変だけど、半分ずつならなんとかなるかもしれない。

カシラの左側には白い包みに覆われたバーベキューセットが入っている。テールやカマ、ホホが入っているはずだが、現時点では中身が見えない。

冷凍マグロ中身

マグロのカシラ、裏側。真っ二つに切られているので、こんな感じで中身がよく見える。

とはいっても赤と白のまだらであり、どこまでが可食部でどこからが骨なのかはやっぱりよくわからない。

ひとまず、ビニールを三重にして、ドリップが床にこぼれないようにして常温保存にしておいた。明日はこいつを抱えて、公共交通機関で現地に向かうつもり。

2016年10月29日(土)

色づく舎人公園

心配された天気だったけど、時折青空が見えるくらいの天気となった。

日暮里・舎人ライナーに乗って舎人公園駅へ。毎度この地に来て思うのだけど、本当に広い空間が広がっている。この界隈の防災拠点になっていることもあるのだろうが、舎人公園駅からみて周囲360度、本当に広い。

これだけ広いならどこでも火気を使わせてくれよ、と思うが、それがダメなのがこのご時世。定められたバーベキュー場だけでしか火気は使えない。近所の公園でカセットコンロを使った野外鍋大会くらいやりたいものだが、そういうものもアウト。しょうがないので、かなり前からバーベキュー場の予約をしないといけない。

バーベキュー場

雨が降る予報があったからだろうか、まだバーベキュー場には人の数が少なかった。ただいまの時刻は10時過ぎなので、これから増えるのだろうか?

事務所

毎度お馴染み、バーベキュー場の売店。

ここでは、予約をしておけば肉や野菜も用意してくれる。完全に手ぶらでバーベキューができるわけだが、これまで一度もそれを利用したことがない。ぜひマグロのカシラを売っていて欲しいものだが、そんなマニアックなものを扱うわけがない。

受付をする

倉庫の前にレジカウンターがあり、そこで予約名を告げるとお会計。待ち構えているスタッフの方にレシートを渡すと、予約してある機材をわわわっと用意してくれる。

借りてきたもの一式

本日のレンタル機材一式。

炭火コンロを2つ、机2つ、クーラーボックス1つ、そして折りたたみ椅子を8つ。

炭火コンロはレンタルすると結構高いのだが、マグロォォォを焼くには場所も、時間も必要だ。肉を焼く片隅で、というわけにはいくまい。なのでコンロの一つはマグロ専用となる。

わっしょい!わっしょい!

さすがマグロォ様。コンロ一つを専有するだなんて、贅沢な野郎だぜ。

ちなみにマグロォだが、本体価格のほかに送料として800円くらいかかっている。3,000円を超えるコンロレンタル代も踏まえると、かなり周辺系でお高くつく食材。

準備を進める

椅子と机、コンロをどう配置するんだ?としばらくパズルゲームの様相で右往左往。

焼肉屋で宴会するように、コンロを全員で取り囲むというわけにはいかない。なにしろ8人いるから。食材はどこに置くの?自分の皿やコップはどこに置くの?焼きあがった料理はどこへ置こうか?なんて考えると、あたふたしてしまう。

しばらくテーブルや椅子を動かし、結局「まあいいや、都合が悪くなったらあとで変更しよう」という身もふたもない結論に達して一旦終了。

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