舎人公園BBQオフ2017春

野外炊事部・海鮮地獄鍋の巻(その6)

油スタンバイ

折角スペアリブ調理で温まったダッチオーブンだけど、ソースと肉汁たっぷりの状態で油を注ぐわけにはいかない。いったんきれいにしてから、油を注いで加熱開始。

あー、これは当分時間がかかるやつやー。

いやな予感しかしない。

油が調理できるほどの温度まで上がるのに時間がかかり、そこから具を投入して時間がかかる。しかも、揚げる食材は昨日しこたま買ってきている。うーん、やばい。

鍋が茹らない、フライも準備できていないという有様で、これといって食べるものがない。みんなおしゃべりを肴に飲み続けるしかない。

「早く温度あがれーあがれー」

といいながら、何度も油の温度を確認する。

揚げる

油の温度が上がったとは言いがたいけど、希望的観測も込みで「えい、もう大丈夫」ということにした。もう待てぬ、機は熟した、具を投入だ。

カレイとメヒカリは後回しにして、高級魚でもあるカサゴを優先して揚げることにした。

油に投入するやいなや、派手にばちばちばち!と油がはぜた。

・・・といいたかったけど、「とぷん」と音を立てて油に沈み、シャンパンのような細かい気泡が浮いてくる程度だった。オイル漬け作ってるんじゃねーぞ、大丈夫かオイ。

しばらく時間が経つと、そうはいっても「フライを作ってます」感は出てきた。

「そろそろいいんじゃないでしょうか」
「いや、でもまだぜんぜん浮いてませんよ?浮いたら出来上がりじゃないんすか?」
「とはいっても、かれこれ10分以上揚げているし・・・重たいから浮いてこないんじゃない?」
「いや、そんな馬鹿な」

みんな疑心暗鬼になりながらカサゴを見守る。もう、見守るしかないのです我々は。

粉をつける

カサゴが終わり次第、カレイにいけるように下ごしらえだけはしておく。

無理な気がするなー、なにしろもう15時だもの。16時までに片付けろ、という話なので、あと30分でこのカレイがどうにかなる気が全くしない。

スタンバイされっぱなしの魚

でも、とりあえずスタンバイ。カサゴを揚げている最中の鍋にこいつを入れると、油の温度が下がってしまいカサゴもカレイも共倒れだ。つらいかもしれんが、今はひたすら耐えるしかない。待っててくれ。辛抱してくれ。

左のカレイはパン粉をまぶし、右のカレイは片栗粉をまぶしてある。

鍋第二陣

鍋第二弾、ようやくソイが投入され、具がすべて収まった状態に。

ここからソイを煮込むので、まだ時間がかかるよ・・・。あー、ずいぶん太陽が傾いてきたなあ。まだ鍋はこれからだというのに。

フライ中

カサゴフライ、ひとまず完成したっぽい。ひたすら待っていれば、確かに浮いてきた。

ということは何だ?これまで20分近くひたすら揚げ続けてきたけど、それまで火が通ってなかった、ってことか?

鍋

はーい、鍋も出来上がったので、フライ&鍋のツーショット撮影。

ん?ぜんぜんうまそうに見えない写真だ。

でも違うぞ、魚は絶品だぞ。那珂湊直送だぞ。1日経ってるけど。

揚がったカサゴ

カサゴフライ。

これ、1匹800円払っただけのことはあった。身にうまみがあって、とってもおいしかった。

これだったら自宅でも作りたい!リピートしたい!という気持ちにさせるフライで、小躍りしたくなった。

のり弁の上に載っている「白身魚フライ」とは全く別次元だぜ!比較対象が貧相すぎるけど、それ以外うまく形容できねぇ!すまねえ!でも、最高だ!ということはわかってくれ!

火力が弱い

一方、最低だったのはツーバーナーコンロの火力。

火が小さいため、鍋底に炎が当たっていない感じ。これでは、「炎で暖められた空気が鍋に触れて、鍋を加熱している」のに近い。温まらないわけだよ、これじゃ。

それでもいっちょ前にガスは減る一方だ。途中でいよいよガス欠になってしまい、事務所に新品のカートリッジを買いに行く羽目になった。

よそう

二杯目の鍋を、できるだけ平らげる。シメのラーメンを作るためだ。

・・・あれ?ラーメン食べたっけ?どうだっけ?

食べた記憶がない。写真もない。

時間切れで食べなかったんだな、たぶん。麺は誰かがお持ち帰りにしたんだと思う。

おなか一杯だからギブした、というわけではない。完璧に時間切れ。

揚げるのを断念

いや、時間切れったってアンタ、まだカレイやメヒカリがあるでしょうに。

カサゴを揚げた直後、引き続き揚げ物を続けるかどうかという議論があった。僕は、「とりあえず揚げちゃえ!」と鍋にどーん。

あっきさんから

「あんた、バカか!なにやってんの!」

と叫ばれる有様。初対面の人にバカといわれるとは、むしろ光栄だ。

で、結局ものの10分後には「時間切れ」ということでサルベージされてしまったカレイたち。すまん、もう時間がないんだ、本当に。

油を流しにザバーと捨てるわけにはいかないので、凝固剤で固めないといけない。そのための時間を踏まえると、かなり前から片付け始めないといけないのだった。

あーあーあー。

10時から16時までの6時間。これだけの時間があったのに、全部終わらなかった!まだ満腹になってなかったのに!

買出しや調理の時間があったので、実質的な食事時間は4時間弱。まさか「調理が間に合わない」という事態になるとは。

これだから野外炊事部は面白い。100点満点を期待しちゃいけない。むしろ50点くらいの状態を面白がるくらいがちょうどいい。

余り物

食べ物だけでなく、飲み物も結構余った。これらは、早いものがちで各自がお土産にして持ち帰った。

記念撮影

全員で記念撮影。

今回は6名でした。次回は秋に、バーベキューをやるべし。

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