じゃがいもと玉ねぎの詰め放題もやっていた。
結構ぎっちり詰めることができるようだ。用意されているジャガイモはメイクイーンかな。
いくら払えばこのチャレンジができるのかは確認しなかったけど、さすがにこれはいらない。袋に詰め込めば詰め込むほどずっしりと重たくなり、これからの行動の制約になってしまう。ご近所さん、または車での来場者向けのサービスだ。
それよりも、何気なく床に置いてあるこっちのバケツのほうがすごい。マグロのカマ部分がゴロンゴロンと転がっている。まだ食べるところがいっぱい残ってるやん!
何しろこれだ。
ジャガイモ詰め放題よりも、このバケツ一杯でおいくら、というセールをやっていたらほしくなる。
・・・いや、やっぱりいらない。どうやって持ち歩くんだ、これ。巨大なクーラーボックスがないと無理だし、電車でこのバケツを運んでいたら、生臭さで周囲の人から抗議されるに決まっている。
そしてやっとの思いで家に持ち帰っても、これを調理するオーブンなんてあるわけがない。フライパンにだって乗らないし、中華鍋でも無理だ。どうにもならない。地鎮祭でもして、庭に埋めるしかない。
デカけりゃいいってもんじゃないな。
10時頃になってくると、もう仲卸さんたちは商売じまいをしているところが多い。今日が市場開きということもあって、商売相手であるプロは早々に買い物を済ませて帰ってしまったのかもしれない。
ところどころ開いているお店では、やはりマグロが目立つ。この国の人はマグロばっかり食べているのではないか?と勘違いしてしまうくらいだ。
プロから言わせると「何をいまさら」と思うだろうが、こういう仲卸のお店には決まって「お会計と事務処理をするためのブース」が設けられていた。まるで、要人警護のために豪邸の前に設置されているポリボックスのようだ。
駅前の宝くじ売り場のようだ、ともいえる。
いずれにせよ、狭いスペースで女性の方がお金を扱っている。
保健所の指導で、お金を扱うところと魚を扱うところは明確に分けるように、と言われているのかもしれない。
鯨肉を扱っているお店もあった。
高い鯨肉を買うつもりはなかったけど、「塩皮くじら」が500円1ブロックで売られていたので、ものは試しで買ってみた。食べたことがない食材だ。
後日、家で入念に塩抜きをしてから食べてみた。・・・うーん、たいしてうまいものじゃない。というか、おいしいと思えない。酒飲みならば美味しいと感じるのだろうか?それとも、どうひっくり返ってもこういう味なのだろうか。
マグロ様を切断するための包丁が、青白くぴかぴか光りながら置いてあった。さすがにでかい。
切れ味を保つために、入念にお手入れがされているのがわかる。うっかりこんなのを持っている人と喧嘩をしてはいけない。ルパン三世の石川五右衛門みたいに、一刀両断される。切られた直後は変化がないんだけど、数秒後に・・・ずるっ・・・と切れ目から体がズレて、切断されるというやつだ!
(つづく)
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