カメラをぶら下げ美味しい横浜【横浜市中央卸売市場から中華街へ】

CP+

いろいろなカメラを、群衆の背中越しからざーっと眺めていく。

みんな熱心にいじっているので、その背後に並んで順番待ちをするほどの意欲がわかなかったからだ。

それにしてもSONYのフルサイズミラーレス一眼カメラ、α7は小さくて改めて驚かされる。いや、このサイズをもってして「小さい」とか言っている段階で、すでに僕の感覚は麻痺してしまっているのだろう。

スマホカメラを普段使っている人からすると、そもそもカメラ専用機を別に持っていること自体がクレイジーだと思うだろう。そして専用カメラを持つとしても、コンデジで十分と思っている人にとっても、この手のカメラはデカすぎる。

半年前までは、そう思っている自分がいました。しかし今はどうだ、センサーサイズがAPS-Cでフルサイズよりも一回り小さいとはいえ、今じゃ全然平気になってしまった。

いずれ、先ほど見た煙突みたいなサイズのレンズさえも「余裕」なんて言い出すかもしれない。そうなったら趣味人というか廃人というか。

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ちょっと話を脱線させてほしい。

昨年末まで僕はSONYのコンデジ、RX100M3を使ってきた。これはとてもよくできたカメラで、そこそこボケ味も出せる1型センサー搭載で、F値が1.8という明るいレンズを採用している。手ブレを起こしやすい暗いシーンでは、自動的に3~4枚程度連写し、それらを合成してブレのほぼない写真を作ってくれたりもする。

ここで僕は、

「フルオートで撮影するのはやめよう。ちゃんと一部を手動設定にして、印象的な写真を撮るようにしよう」

と思うようになった。これまでは、まるで盗撮をするように「さっとカメラを出して、撮ったらすぐにカメラをひっこめる」を繰り返していたから、大きな方針転換だ。

しかし、解説書を読んだりしたけど、結局よくわからなかった。絞り優先モードさえ、まともに使いこなせなかった。ああ、やっぱりむつかしいものだな、と思ったものだ。

それがどうだ、RX100M3からX-T20に切り替えて、そういうマニュアル設定がスゲーすんなりと頭に入ったのだった。これまで首をひねっていたのが嘘のように。

これは富士のインターフェースが優れているから、というよりも、カメラのサイズがデカくなったからだ。手動設定をするためのつまみやボタン類が増え、本体表面にゴテゴテと装備されている。これらをカチカチといじると、直観的にファインダーの画面が変化するので、とても分かりやすい。

コンデジの場合、ボタン類が少ないので、やりたいことをやろうとすると2階層または3階層のボタン操作が必要となったりする。なので、理解が難しいのだった。

X-T20でカメラの仕組みをようやく理解し、RX100M3に戻ると、「なるほどそういうことだったのか」とようやく腑に落ちる機能や設定がいっぱいある。

なので、本格的にカメラを勉強したい人は、コンデジでまずなんとかしようなんて思わないで、ちゃんとした一眼カメラを買ったほうが良いと思う。

おかげで今の僕は、有料のカメラ撮影技術を学ぶ講習を受けにいくようにもなった。これまで独学で何十万枚も撮影してきたのに。

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僕が持っている富士フイルムのブースは、安楽の地だ。

ほかのメーカーだと、単なる冷やかしみたいな気分になる。でもここは、ホームグラウンド感がある。なんなら、「良い商品があったら、購入を検討してもいいですよ?」みたいな心の余裕もある。

あと、モデルさんの写真も撮れる。

僕はこの手のカメラショーに参加するのは初めてなのだけど、多くのメーカーでは写真試し撮り用に、ちょっとしたセットとしゅっとした美人のモデルさんを配置していたので感心させられた。

「おお、さすがだなあ」

と思って、遠くから写真を撮ろうとしたら、「当社製品をご利用の方のみです」とメーカーの方から静止された。

ああなるほど、そりゃそうか。自社製品を試してもらうためのモデルさんなのであって、関係ないカメラで撮影させる筋合いはない。

この写真は、僕が持っている富士フイルムのカメラで、レンズを借りて撮影したものだからオッケーだ。

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今後発売予定のレンズを試させてもらったのだけど、その際スタッフの方からは「SDカードは抜いてください」と言われてちょっと驚いた。へええ、未発売レンズで撮影した写真って、保存お持ち帰りはさせないのか。なんだろう、いろいろ他のメーカーやマニアに解析されるのだろうか?「若干写真の端が歪んでいる」とかなんとか。

CP+

こんなものもあった。

えらく高い、物干し竿みたいな、アンテナみたいな棒。

何かと思ったら、この棒の先っちょにカメラを取り付けるのだという。もちろん、リモートでカメラの操作ができる。

なるほど、いちいちドローンを飛ばさなくてもいいのか。

「こんなん、単なる棒でいいじゃん」

というわけにはいかない。途中でポッキリ折れたら大変な事故になる。軽くて頑丈であることが必須なので、こういうのを必要としている人もいるのだろう。

ただし、間違っても僕はいらない。これを買うのはプロ以外いない・・・んじゃないかな。アマチュアでも買う人、いるのだろうか?

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新商品のコンデジ、RICOHのGR3。

触ってみたかったのだけど、30分待ちということでやめた。すげーなーもう。行列ができるラーメン屋みたいじゃないか。

カップヌードル

会場を後にしようとすると、なぜかカップヌードルの飾りものがドラム缶のように並べられている。なんだろう、これは。

入館引換券

CP+の入場券があれば、会場であるパシフィコ横浜から歩いて行ける、「カップヌードルミュージアム横浜」の入館が無料になるらしい。

こりゃあいいや。ちょうど中華街方面に向かっていくために歩く予定だったんだ。そのついでに立ち寄っていこう。

この施設、入場するには500円がかかる。それが無料となるのだからありがたい。

(つづく)

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