南紀旅行

狼煙山からの景色

山上館がある、狼煙(のろし)山からの景色。

こちらは湾の外側の光景。

太平洋の雄大さが素晴らしい。これは良い景色だ。

撮影禁止表示

こんな良い景色の中に露天風呂があるわけで、そりゃあもう、那智の滝も見えるし、写真撮りがいがあるってものよ・・・

と思っていたら、あれれ?

「各浴場に撮影等の機材(カメラ、ビデオ、カメラ付き携帯)の持ち込みをお断りします」

だって。うーん、ご時世だなあ、盗撮なんぞが流行ってるからだろうか。

でも、すいません、われわれが最初に入った狼煙の湯にはこの張り紙無かったんスよ。ビシバシ風呂場の中で撮影しとりました。ええ。ただ、後からこの張り紙に気づいちゃった以上、webでその写真を公開するわけにもいかんでしょう。惜しいが、ヘンタイの片割れと思われてもかなわないのでここは我慢。

山上館

風呂場のある方角から山上館を眺める。

東側の部屋だったら、水平線から登る太陽が楽しめるだろうし、西側の湾内側だったら夜の町の灯りがとてもきれいだろう。「フロントからスゲー遠い」ということを除けば、確かにここは魅力。この山上館宿泊者専用風呂ってのも気になるし。

食事内容もここの宿泊客はちょっと違うらしい。バイキングには変わりないんだけど、ミニ会席+バイキングなんだと。何だかお得なんだかそうでないんだか、よくわからん。

亀のマーク

狼煙の湯からの戻りがてら、予約を入れておいたマッサージ屋に行った。50分ほどグリグリやってもらったが、日頃残業代の大半をマッサージ代につぎ込んでいるおかでんと違い、マッサージ経験の浅いしぶちょお・ひびさんの両名は「うひゃひゃひゃ」と叫びながらマッサージを受けていた。そのあと、もみ返しがあったようで、二人とも「すまん、もう少しゆっくり歩いてくれ。足が痛くてなかなか歩けない」と苦悶の声を発していた。

そうか、マッサージを受け始めた頃のおかでんもこういう時期があったっけなあ。それが今では、「揉みの強さが甘い!」なんて思ってるくらいで、ぴんぴんしてるもんなあ。何だか、空しいような悲しいような。

ま、そんな感傷は兎も角、部屋に戻って一休み。一休みッつったって、部屋まで戻るだけでもちょっとした運動なのだが。

とりあえずお茶でも飲むべえ、と備え付けのお茶セットでお茶を飲もうとしたら・・・あらら、お茶碗の底には亀さんの絵付が。

「わかった、ホテル浦島だからだ!」

なるほど。

われわれを竜宮城(このホテル)に連れてきたあと、暇なもんだからこんなお茶碗の奥に潜んでいたか。

さて、本日の夕食会場は日昇館となっている(場所については、以前紹介した館内マップを参照してください)。われわれが居る「赤島館」というのは、この地図上では一番右側、「コンベンションパレス」の真上に位置する。すなわち、この巨大建物を対角線で、一番遠距離歩いてくださいという事になる。一体何分かかるんだ、歩くだけで。

さすがに3,000人収容ということで、食事会場は何カ所かに分かれているようだ。料金グレードや、予約順など何らかのルールに基づいて場所分けされている模様。

夕食の予定時間30分前に、お風呂セットを持って日昇館に向かう。せっかくだから、夕食会場そばにある洞窟風呂の一つ、「玄武洞」にも入ってこようと思う。

何しろ、山上館専用風呂を除くと6カ所も風呂があるのだ。しかも、その風呂同士の距離がやけに離れていて、信州渋温泉の9つの外湯なんて比じゃないくらい距離が開いている。「食事のついでに、立ち寄る」などして効率よく巡っていかないと、時間が足りないというよりも、気力体力が続かない。

と、いうわけで、日昇館はこっちですよーという意味になっているオレンジのラインに従って、フロントからてくてくと歩いていく。

渡り廊下

おや。建物をいったん出て、隣の建物に入っていくのですね。渡り廊下みたいになっている。

・・・と思ったら、この先、建物じゃなくて岩肌じゃないか?洞窟か、これ。

洞窟内部

洞窟内部がこれ。巨大トンネルですよ。もう、青函トンネルや大清水トンネル掘削で涙なしでは語れない話があるわけですが、まさにそれに匹敵・・・は多分しないであろうが、とにかくデカいトンネルがそこには広がっていた。

地平線が見えるんじゃないかというくらいまっすぐな道。そこを、遠慮無く「ここをまっすぐ進めぇー!」とオレンジ線が引かれている。年寄り向けに動く歩道があってもいいんじゃないか、と思ったくらいだ。

なんだか、埼京線の渋谷駅を思い出した。

左側はおみやげ物屋が並び、右側は特に何を配置するかアイディアが無かったらしく、休憩用の椅子なんぞがなんとなく並べてあった。

行き倒れてしまった人

途中、マッサージの揉み返しの影響もあって、行き倒れてしまった人。

日昇館専用のフロント

日昇館も、少しグレードの高い部屋として扱われているようだ。大混雑するメインの本館フロントとは別に、専門のフロントが用意されていた。

建物の入口から、徒歩5分以上かかるフロントって生まれて初めて見たぞ。まず初めてのお客さんなら、このフロントにたどり着くまでに、迷う。

なぎさ館はこっち

このフロントを突き当たりとして道はT字路になっていて、緑色の帯は左へ向かっていっていた。あ、なぎさ館はこっちに行けば良いのね。もう、わけがわからん。館内地図を片手にしていても、よく理解できない。

日昇館を目指す

で、われわれが目指す日昇館はフロントからみて右側へ右折。

お婆ちゃんが買うような、地味な服が1,980円なんぞで売られている。ひびさんに「旅のみやげにどうだい?」と聞いてみたら、「絶対にイヤです」と断られた。

狭い階段

ええーと、日昇館からお風呂へはまたどうやっていけばよいのかしら、と思っていると、ソファなどが並ぶロビーをくぐり抜け、何やら非常階段のような狭い階段を下りろ、と。

湿気がものすごい廊下

下に降りると、湿気がものすごかった。

手前に内湯の「磯の湯」があり、奥に洞窟風呂の「玄武洞」がある。

玄武洞入口

で、よーやく到着しました玄武洞。

ふー、部屋を出てから10分近くかかったんじゃないか?すげぇでかい宿だ。つくづく感心する。

玄武洞は洞窟の中

この洞窟の入口までは人口トンネルだけど、玄武洞そのものは天然にできたものらしい。その洞窟にある湯船から、日没を楽しむとこれがまた楽しい。

ただし換気扇のようなものは当然天井に存在していないので、蒸気が籠もってしまい前方が全然見えない。対処法としては、できるだけ低く身構えること。低い位置にいると、比較的水蒸気が少ない。

よって、みんなゲリラのようになりながら、低い姿勢で湯船をざぶざぶと歩いていた。

波打ち際にまで湯船は広がっていて、そこからの眺めはなんとも快適。ちょうど日が落ちていって、徐々に空が薄暗くなる時間だったので「あー、いいなあ」と思わず口をついて褒め称えてしまう。

このホテルは、全ての風呂がどうかはわからないが、集合タンクで一度くみ上げられたお湯を各湯船に給湯している。だから、それぞれのお風呂は同じお湯のはずだ。しかし、それぞれの温泉の風情が違うからか、全然異なるお湯の印象を受ける。先ほど入った狼煙の湯は黒い湯ノ花が舞っていたが、こちらはそれがなし。ぎゃくにこちらでは硫黄の香りが強く印象づいた。

ちなみに泉質は「含硫黄-ナトリウム-カルシウム-塩化物泉」。

いらっしゃいませ

さあ、お楽しみ・・・と言っていいのかどうかわからんが、とにかくヤドメシは大好きだ。ヤドメシのお時間がやって参りました。噂の、という言い方をしちゃ宿に大変失礼だが。

とはいっても、これだけのいいお風呂に浸からせてもらって、眺めの良い部屋で、1泊10,500円だったかな(楽天トラベル価格)。ぜいたくな飯を食わせろ、なんてはなっから要求しませんや。

「おいしくないよー」という事前クチコミは十分に理解しているので、最初からそういうもんだと理解してりゃ、あとはぐいぐいとビールを飲むだけ。

さあ、夕食前にお風呂二つ入りました、マッサージ受けました、水分絶ちも十分です。シグナルオールグリーン状態で、夕食会場に突撃だ。者ども、一歩たりとも引くな。行けぇ。

レストランの名前は「サンライズ」

さすがに「日昇館」という名前で、東側に建物が建っているだけあって、レストランの名前は「サンライズ」なんだな。・・・と、どうでも良いところで感心する。

チケットを渡し、席に案内してもらう。

こういうとき、しぶちょお・おかでんといったガタイの良い男どもが徒党を組んでいるのを見ると、店員さんが「やばい、こいつら食いまくるぞ」と察してか、できるだけ飲食コーナーから遠ざけようとする陰謀をしばし感じるわけだが、今回はまあ、混んでいたのでその陰謀のいったんをかいま見ることは無かった。たまたま空いていた席へご案内、と。

生ビール自動注ぎ器

入口にあった生ビール自動注ぎ器。

注ぎながら、自動的にジョッキが斜めに傾いて、絶妙な泡加減を演出する機械だ。3台、同時6杯の生ビールが注げるという大がかりっぷりなのは初めて見た。

うーん、うまそう。

ドリンクメニュー

さて、バイキングなのであとはご自由にトレイを持ってどうぞ、ということなんだ、ドリンクメニューだけはさすがにバイキングというわけにはいかない。

「注文の際には、部屋番号と座席番号を伝えてくれ」

というのは、主旨はわかるが大変に面倒な仕組みじゃのぅ。しかも従業員さんがいつもドリンクコーナーに控えているわけじゃないので、なんとかして捕まえなければならないし。

しかも、値段を見て仰天。

生ビール中ジョッキ、630円っすか。いや、まあ、宿ですから値段が高いのはある程度理解できますが、瓶ビール中瓶735円?うっそぉ、これじゃあとてもじゃないけど注文する気になれないや。

他にも、チューハイが525円だったりして、いやもう、どこかのセレブなバーでどうぞ心ゆくまでおくつろぎください、状態なお値段。誰が買うかー。

缶ビールを買ってきた

道理であの生ビールサーバ、ぴくりとも動いちゃいねーなと思って回りを見渡してみると、ああ、なるほど、みなさん大変賢くてらっしゃる。缶ビールをですね、買って持ち込んでいるわけですよ。

もちろん、宿の外から買ってきました、なんていうのはマナー違反だとは思うけど、夕食会場からちょっと歩いたらすぐそこにビールの自販機が置いてあるんだもんなあ。こちらが、確か500mlで400円。まあ、こちらもそれなりのお値段とは言えるけど、会場で中瓶(同じく500ml)を注文するのとくらべて300円以上もお得だ。これじゃ、誰も注文するもんか。

というわけで、われわれも先達の賢い知恵を学び、両手いっぱいに自販機で購入してきたビールをテーブルに並べたのだった。ちゃんと宿の売り上げには貢献してるからネ、ボクら何も悪いことやってないからネと、なぜか必死に自己正当化しながら。

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