重力がいざなうのです【奥多摩トレックリング2】

20140420-100

ここからが楽しい裏道ルートだ。微妙な分岐なので、うっかり見落とさないようにしないと。前回、もっとも素敵だと感じたゾーンなので、素通りしてしまわないよう注意が必要。

ここを走るのは二度目なんだから、もう大丈夫でしょ?と思われそうだが、実際は今回もルート通りに走れなかったところが一カ所あった。完璧、見逃しだ。自転車の運転、しかも慣れない土地、さらにはダウンヒルでスピードが出ているとなるとこのあたりとても難しい。

分岐を間違えないように、と慎重に立ち止まったりしてたら、折角のダウンヒルの楽しさが台無しだ。だって僕ら、重力に引っ張られるままに、「どこまでペダルを漕がなくても前へ進めるか」ということをエンジョイしているのだから。

「ちょっと待ってて、地図を今確認するからね」

なんて頻繁に先導の人が停まってみろ。そりゃあもう興ざめですよ。

そんなわけで、先導の僕は、後ろの仲間が遅れていないかを常に振り向きつつ、前方の安全を確認しつつ、そして分岐点がどこだったか、マップの地図を頭の中で思い返しながら進むという結構面倒な事をやっていた。

登山の先導なんかよりももっと大変だ、これ。

跨線橋を渡る

坂を登ったところで、JRの線路を越えていく。これまでずっと線路の右側(谷側)を走っていたのだが、ここから先しばらくは線路の左側、山側を走ることになる。

川がある右側の方が景色の変化があって楽しいんじゃないか?と思うかもしれないが、そこまで川に寄り添う形で道路はできていないし、肝心の青梅街道は車がビュンビュンだ。気が休まらないので、ここから先の山側裏道ルートは本当に楽だし、嬉しい。

で、さらにこのあたりは下り坂が続くときたもんだ。ヒャッホウと叫んでよろしいエリアだ。

ただし、青梅街道から跨線橋を通過するまでの坂は山サークルの連中でもキツかったらしく、みんなローギアで漕いで登るのは諦め、自転車を押していた。山で使う脚力と、チャリンコ脚力とはやっぱり性質が違う。

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この裏道は、御嶽駅手前から始まって次の駅である沢井駅の先まで続いている線路沿いの道だ。

御嶽駅には、御嶽山からの帰りであるハイカー諸君たちが通勤時間帯のように密集して電車を待っていた。その横を、似た格好をしているのに自転車で滑走する我々。こりゃあ痛快だ。

「どうもぉォォォォォォォ」

ドップラーで声のトーンが途中で変わってしまうような感じで、通りすがりの際に駅の皆様にあいさつをしておく。なんか、僕らはとっても自由人な気がしてくる。電車なんか待たなくても、こうやって快適に、エコ(笑)に前へ進んでるぜ!と。

・・・で、このあと青梅に到着して自転車を返却したら、僕らも同じくJRに乗って都心に帰るんだけどな。結局一緒じゃん。

裏道を疾走

麗しの裏道をひた走る。

下り坂だし、中上級者向けのクロスバイクなのでスピードを出そうと思えば相当出せる。しかしそれで一人だけぶっちぎって突っ走ったら、何のために仲間とサイクリングに来たのかさっぱりだ。スピードは抑制しつつ、仲良く楽しく走ろう。

とはいえ、サイクリング中には一切会話ができないわけであり、これはいかんともしがたい。トランシーバーを持参しても良かったのだが、会話をする際にマイクを手に取って会話スイッチを押さないといけないタイプなので、走りながらそれをやるのは危険だ。ヘッドセットでも買って、LINEとかでメンバー間でグループ通話するなんていうやり方が賢いのかねえ?

線ぞろいの楽しい道

線路脇を疾走する我ら。

右手に線路がある、ということは踏切が無い限りは右側から車や人が飛び出してくることはない。なので、左手だけ注意すればいいので、安心して前へ進める。そういえば、自転車だって道路交通法が適用されるんだが、この道って制限時速何キロだったっけ?全然気にしてなかった。反省。

まあ、とはいっても、この道は恐らく30キロ規制なんだろうけど、さすがにグループツーリング中の自転車で時速30キロは出してない。気にするほどのことはないだろう、きっと。

花がお出迎え

途中ピンク色の花が僕らをお出迎え。

車だとびゅうーん、と素通りしてしまって「あれ?なんか花が咲いてたね」程度の感慨だが、自転車だともっとしみじみとする。これが徒歩だと、遠くから花が見えて、その横を通り抜けるまで随分時間がかかるので、ちょっと冗長だ。

サイクリングって、もっとも人間にとって心地良いスピード感なのかもしれない。

民家の中を走る

住宅地に入ってきた。さすがにこのあたりになると出会い頭の衝突があり得るので、慎重に。