重力がいざなうのです【奥多摩トレックリング2】

ダムの上の建物

突堤をてくてく歩いていたのは、ダムの真ん中あたりに「小河内ダム展望塔」なるものがある、というからだ。一体そこからはどんな絶景が我々に提供されるというのか!期待に胸は膨らむ!

・・・といってもだな、どうみてもこの白い建物だよな。展望塔、かぁ。いや確かにそうだとは思うんスけどね、これだけ広大な、だだっ広いところなんだから、3階ほど高さを稼いでもあんまり見た目に差はないような気がするンすけどね。

でも、こういうのは「風情」ですよ「風情」。ほら、観光地行った時、「これはおいしくない」とわかっているものでも、「銘菓」として名高かったらついつい買うでしょ。「マズい、ということを体験することも含めて風情であり旅情である」って思うから。それと一緒。折角ここまで来たんだ、その展望塔とやらで、あくせく働く日本中いや世界中の愚民どもを見おろしてやろうではないか諸君。

社会見学中

建物の中には、ダムのジオラマ模型があったりする。華がある展示ではないけど、まあまあ楽しめる。とにかく、ダム湖ってぇもんはデカすぎるんだ、全体像がよくわからないので、こうやって俯瞰するものがないとイメージがつかめぬ。

しかし僕ら、サイクリングに来ているはずなのに、さっきから社会科見学っぽくなってるぞ。参加者のみなさん怒ってないかな?山サークルのメンバーだぞ、「もっとガンガン突っ走ろうぜ」って心の中で思ってたり・・・はしてないか。みんな興味津々でジオラマを眺めていた。というか、現在さっきまでの急坂の疲労回復期間中。

建物の中2

展望塔最上階はこんな感じ。がらーんとしている。100円玉入れたら見ることができる双眼鏡があるでもない。客も我々以外誰もいない。よしここでレジャーシート広げて飯食うか、というのはさすがにやっちゃいけないだろうけど。

建物の中3

折角なので展望塔からダムの下流を見下ろす。上流方面、つまり奥多摩湖の方を見ても特にワクワク感がないので、見るならこっちだ。

しかし、ドカーンと放水されているわけでもなく、轟音がするわけでもなく、両岸に迫る絶壁が大迫力というわけでもない。さらには、いかにも電力をガンガン発電してます!風の高圧電線がひしめいているわけでもない。

「お、おう・・・」

まあ、「見ました。まる。」程度ってことでこの場はおしまい。

お花見ランチ中

折角なので、ダムの突堤を突き抜けた先にある公園でご飯を食べることにした。ちょうどベンチがあり、食事をするには最適。

桜の枝

桜の花がちょうど散り始めの時期で、お花見としては最適だった。企画幹事としてはしてやったりだ。「いやもちろん、この時期を選んだのはこれを見越してのことですよイヤだなあ当たり前じゃないですかそれくらいは考えてますよ」とか言い張りたい。後付けでいいからそう言いたい。

実際のところ、4月20日なんていう「アウトドアシーズン初っぱな」の時期にこのサイクリングを設定したのは、奥多摩の自転車レンタル屋「トレックリング」がこれ以上有名になると予約が困難になるだろうと踏んだからだ。前回のダウンヒルサイクリングがあまりに楽しくて、「こりゃあ今後評判になって人気が出るぞ、そうなったら自転車の予約が難しくなるぞ」と懸念したのだった。だから、シーズンイン直後である4月に開催し、自転車予約に至っては2月にもう済ませちゃったという念の入れようだった。

何しろ、奥多摩で自転車を借りて、夕方青梅に返却するという営業形態だ。毎日夜に、青梅から奥多摩まで自転車をトラックに積んで運搬しないといけない。だから、繁盛したからといって自転車台数をおいそれと増やせない事情があるだろう。

ラーメンを作る

他の参加者は、パンとかおにぎりを持参していてちゃちゃっと食べていたが、僕だけは「折角だから」とガスストーブ持参。カップラーメンを作ってみた。前回サイクリング時は袋麺を作ったけど、今回はカップ麺。運動して汗をかいたあとのラーメンスープはうまいのう。ただし水を多めに持参しないといけないので、荷物が重たくなるのが困るのだが。

バリ勝男くん

友達のたっぴぃさんからお土産として貰った「がんばれ!バリ勝男クン。」を食後のおやつとしてみんなに振る舞った。これ、僕の大好物で、箱買いしたいくらいに旨い。

要するに、薄削りしてカリカリにしたかつお節と、ピーナツを混ぜたもの。柿の種風にポリポリ食べられる。絶品なのだが、残念ながら東京ではほとんど流通していない。ましてや、ノーマル味ではない、写真のような「辛口」タイプは東京で見たことがない。なので、たっぴぃさんが時々プレゼントしてくれるコイツには、恥も外聞もなく諸手を挙げて歓迎して貰っちゃう。

このうまさを皆様にも是非、ってことで食べて貰ったが、大好評だった。そりゃそうだ、これは旨いんだから。静岡限定販売ってのが惜しすぎる。

そういえば僕が子供の頃、オタフクソースのTVCMって、「広島でなくちゃ買えない」ことを売りにしてたな。新幹線に乗り遅れそうになりながらも、慌ててオタフクソースを買うっていう内容だったと思う。それが今や全国区のソースなんだから、いずれこのバリ勝男くんもそうなるのかもしれない。

フリスビー

食後すぐに下山を開始しても良かったのだが、30キロ以上の道のりがあるとはいえダウンヒルなのであっという間だ。早々に企画終了するのもつまらんので、しばらくここでのんびり過ごす。

中学1年生の青年と、フリスビーをして遊んで過ごす。