全然、禅じゃなくても【伊豆半島】

マルゼン精肉店

12:07
浄蓮の滝を過ぎ、湯ヶ島の温泉街に入る。

ここには、「マルゼン精肉店」というお店が下田街道沿いにあるので、立ち寄る。

昔からあるお店で、猪コロッケが名物。昔、2度ほど買ったことがある。修善寺で合宿があった際に差し入れにしたこともある。

猪コロッケのポスター

涙のしずくのような、独特な形をしたコロッケ。値段は忘れたけど、1個200円はしなかった。

猪コロッケ

とりあえず1個買い求め、車内に持ち帰る。これが猪コロッケ。

猪コロッケ

「メンチカツ」ではなく「コロッケ」なので、猪肉の含有量は少ない。さらに、臭み消しのために味噌を混ぜているので、ますます肉の感じがしづらくなっている。

「ああ!これは猪だ!さすが伊豆半島!」と思う余地はほとんどない。なので、「猪肉」に対して過剰なる期待を抱かないで食べると、美味しいと思う。だったら普通のコロッケでいいじゃん、って?いやいや、「伊豆半島で猪コロッケを食べた」という事実が大事なのですよ。

でもマルゼンさん、せっかくなので「猪メンチ」を出してもらえませんかね。少々高くなっても良いし、週末限定で構わないので。

東京ラスク工場

12:14
マルゼン精肉店からほんのちょっと修善寺寄りのところに、「東京ラスク伊豆ファクトリー」がある。ええ?「東京ラスク」なのに、伊豆半島に工場があるの?とびっくりするが、別に「東京ラスク」がメイドイン東京でなくてはならないルールはないので、まあ、そういうことだ。わかれ。

でも、こんなところに東京ラスクの工場があっただなんて知らなかった。以前からあったっけ?と首をひねったが、以前ここは湯ヶ島町の町役場だったそうだ。今は合併の末伊豆市になったので、使われなくなった役場を東京ラスクが工場にしている。

「役場」が「オフィス」になるならまだわかるけど、「工場」になるっていうのがよくわからない。

建物内

中に入ってみると、東京ラスクがずらーっと売られている売店がお出迎え。工場直売店だ。

地元の農産物とかお土産といったものは取り扱わず、自社製品に特化しているのが潔い。ラスクアンドラスクアンドラスク。ひたすらラスクだ。

ここの良いところは、ラスクの試食ができる上に、無料ドリンクコーナーがあってちょっとした飲み物が用意されていること。ラスクを食べたあとは口の水分が奪われるので、無料ドリンクコーナーがあるのはありがたい。

僕自身はラスクが大好きだ。しかし、好きなのはベーカリーで袋詰めになっている、「売れ残りのパンを利活用したヤツ」だ。ガリガリしていて、口の中を切ってしまいそうなくらい硬いのが好きだ。

一方、東京ラスクはお菓子を意識して作られているので、ふわふわしていてなんとも軟弱だ。ガリガリしたヤツと同じ仲間とは到底思えない。はっきり言って、僕好みではない。そして、「廃品なりかけの利活用品」ではないので、お値段も高い。だから、試食させてはもらったけど、購入はしなかった。すまん。

12:20
ここは「工場見学」もできる。見学、といっても、直売店からガラス越しに作業スペースを見ることができるといったもの。

今日は週末ということもあってか、ラスク工程は動いていなかった。

ラスク工場のパン製造ライン

かわりに、隣のパン製造ラインは動いていた。

山崎パンのような巨大パン工場とは違い、人力による作業が中心。工場、といってもさほど広いスペースではない。

なるほど、だから役場跡地をそのまま工場にすることができたんだな。

ラスクパン販売中

ここでは、「ラスクを作るためのパン」を買うことができる。1日3回、焼きたてのパンが販売され、1本250円。人気のようで、12時販売のパンは12:20時点で既に完売していた。

卓球場

2階に上がってみると、卓球台があった。工場の二階が卓球場!こんな奇妙なことがあるなんて。

ラケットを借りる

しかも、直売所の受付に一声かければ、卓球セットを貸してくれる。

ここでしばらく卓球を楽しんだ。「温泉卓球」ならぬ、「工場卓球」だ。

議場入り口

卓球場の隣には、「旧議場」となっていて、休憩室としてご利用下さい、と書いてあった。

中を覗いてみると・・・

町議会議場

あ、本当に議場だ。昔はここで町議会が開催されていたのか。

重厚感が少しある風景がそこにはまだ残されていた。

異議あり!

「議長!町民全員にラスクを毎日無料で配布するという案でどうスか」

しょうもない提案をするおかでん議員。お前、次の選挙では落選だな。

(つづく)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください