全然、禅じゃなくても【伊豆半島】

川

13:32
独鈷の湯から、北又川沿いに西に向かう。

橋を渡る。箸の名前は「桂橋」。さっき、「渡月橋」という橋があったが、渡月橋といえば京都・嵐山にある、桂川にかかる橋の名前だ。渡月橋といい、桂橋といい、京都の影響を受けているっぽい。

緑が綺麗な時期ということもあって、とても気持ち良い空間になっている。

何か面白いことを言え?いや、無理無理、これを見て「いいですなぁ」「そうですなぁ」くらいしか思いつかないって。美しい景色は人のトゲをまろやかにしてくれる。

ただ、修善寺温泉に行けばどこでもこういう光景があるというわけではなく、ちょうどこの桂橋からの眺めに限定されるっぽい。写真左は「竹林の小径」で、写真右は大きな「新井旅館」が居を構えている。

新井旅館は、地図で見る限り「貴族のお屋敷?」というような建物だ。こういうところに宿泊する金銭的余裕も趣味も僕にはないので、「すごいなー」といいつつ素通り。

美しい竹林

13:33
竹林の小径。

距離にして100メートル程度だろうか。ちょっとした竹林があり、そこに一本道が伸びている。

季節が良かったからか、大したことはない場所のはずなのにかなり癒やされた。まっすぐ伸びた竹を見ると、こっちの背筋も伸びる。

よしず張りの店

「竹林の小径」の裏手にあるのが、蕎麦好きの人の間ではよく知られている有名店、「朴念仁(ぼくねんじん)」だ。

そろそろお昼ご飯の時間なので、朴念仁で食べるということも考えたのだけど・・・この近くに、凜とした朴念仁のお店に対抗するかのごとく、掘っ立て小屋のようなスタイルで営業をしている蕎麦屋があるという。敢えてそっちに行ってみることにした。

店名を、「さくだ」という。

実物を見て、「まじか!」と笑って、その後不安になってしまう店構え。駐車場の片隅に、よしずを立てかけたお店がある。ああいかん、これは「三匹のこぶた」で真っ先に狼に壊される家だ。

おまかせ二種類

多分、これがご近所だったら躊躇した末に「また今度にしよう」ときびすを返したと思う。ちょっと勇気がいるお店だ。しかし、なにせここは修善寺。今回タイミングを逃したら、今度いつになることやら。意を決して、店内へ。

「さくだ」のレポートは、「蕎麦喰い人種行動観察」に記事が掲載されているので、そちらをご参照ください。

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とにかく、安くてうまくて、面白い体験をさせてもらった。このお店はおすすめだ。

建物

14:05
さくだで食事を楽しんだ後、駐車場へと戻る。

狭い道を歩いていくと、先ほど独鈷の湯で見かけた旅館、「花小道」があった。

一階に、テナントとしてビーフシチューのお店とヤーコンそばのお店が並んでいるのが独特。

ヤーコンというと、アンデスポテトという別名を持つ、アンデス原産の芋。そんなものを蕎麦のつなぎに使うというのだから面白い。僕は食べたことがない。独特のコシが出る、というのだから興味深い。今日はスルーだけど、次回修善寺を訪れる機会があったら、ぜひ試してみたい。

改修中

14:08
筥湯(はこゆ)。

修善寺温泉で唯一ある、外湯。入浴料350円なので、東京都の銭湯に入るよりも安い。しかも、ここを使えば500円分の有料駐車場の無料チケットが貰えるので、修善寺温泉観光の際には使いたいところだ。

仰空楼(ぎょうくうろう)と呼ばれる展望台が併設されている。ここは無料で入ることができ、修善寺温泉を見下ろすことができるらしい。しかし、改修中だったために今回はスルー。

韮山に向かう

14:31
修善寺温泉を後にして、韮山反射炉に向かう。

ここも、いつも素通りしていて一度も訪れたことがない場所だ。
近々世界遺産になる、ということなので、どっと混んでしまう前に訪れておこう、ということでようやく今回の訪問となった。

とにかく伊豆半島は渋滞がキツい場所だ。なので、週末の伊豆半島訪問は、「チンタラしていたら痛い目に遭う」という思いが強く、できるだけそそくさと移動するクセがついていた。韮山反射炉なんて、訪問する余裕がこれまではなかった。

茶畑体験中

14:46
到着してみると、丘陵地に広がっている茶畑で茶摘みが行われていた。伝統的な格好をした女性たちが、なにやらモゾモゾしている。

手際が悪そうに見えたので不思議だったけど、あれは観光客による「茶摘み体験」だったらしい。ちょうどこのすぐ近くに、製茶工場がある。

韮山反射炉

15:01
韮山反射炉。

どうしても、「韮崎反射炉」と言い間違えてしまう。「韮崎」は山梨県の地名だ。全然場所が違う。

観覧料が一人500円、と知って、思わずためらってしまう。うーん、どうしようか。

反射炉自体は天高くそびえているので、遠くからでもよく見える。お金を払って間近に寄らなくてもよい気がする。そこまで反射炉について学びたい!記念写真を撮りたい!というわけではないし。

しかし、結局500円を払った。ガイダンスセンター、という建物が反射炉の脇にあり、そこで反射炉の歴史などを学ぶことができる。まあ、こういうのも込みで500円、ということで。

韮山反射炉の解説

反射炉見学。

韮山反射炉裏側

反射炉見学。

(つづく)

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