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神社と山小屋の隙間にある階段を下る。
剣山頂上ヒュッテは、入口とは別に階段側に窓が開けられていて、そこで通りすがりの登山客にグッズなどを販売していた。
「山頂だけのおみやげ」と称して、バッヂやアクセサリーを売っている。
このおみやげは、麓から運び上げて、お客さんが買い求めてまた麓へと下っていく。不思議な流通経路だ。
剣山頂上ヒュッテ。
案外大きい。小一時間もあれば登れてしまう山だけど、立派な宿泊施設となっている。たんなる「茶店」ではない。
登山口にたどり着くまでがガッツリした旅行となる山なので、山頂で時間切れ宿泊、というお客さんが多いのかもしれない。または、ご来光狙いのお客さんが多いのか。
剣山頂上ヒュッテよりの展望、と書かれた図解プレートがあるのだけど、当たり前だけど何も見えなかった。一番手前の山さえ、何一つ見えなかった。瀬戸内海?無理無理。
こんな感じで、かなり広い。
驚いたことに、お風呂もあるそうだ。こんな山頂なのに!
中に入ってみる。
土間にテーブルが並ぶ食堂があった。
日帰り客向けの食事メニューがあれこれある。
そば、うどん、カレー・・・特に珍しいものがあるというわけではない。
でも、他の山小屋と違ってお酒の品揃えがずいぶん豊富な印象を受けた。何種類も用意がある。
お手軽な山なので、少々飲んじゃっても・・・という人が多いのかもしれない。
じゃあ僕も、少々飲んじゃってもいいよね?この際だから。
おっ。ノンアルコールビールもあるじゃないですか。
じゃあ折角なので。
昔からの習性で、お酒をやめてしまった今でも、山でノンアルコールビールを飲むと達成感がある。
というわけで、ごきゅごきゅーっと。
うん、悪くない。
悪くないんだけど、やっぱり頭のなかで「だからなんなんだ?」という気持ちが渦巻く。所詮酔わない飲み物だから。そのくせ、ジュースと違ってさほど美味しいものでもないし。
だったらやめればいいのに、と思うけど、この細かい泡がはじける感じは、炭酸ジュースじゃ真似ができないんだよな。ノンアルコールビールならではの魅力だ。
(つづく)
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