12:49
下山開始。山小屋滞在時間はだいたい10分といったところか。
兄貴が下界で待っている、ということもあるけれど、山小屋滞在時間はかなり短かった。
やっぱね、ノンアルコールビールだと間が持たないんだわ。たぶん、ビールならば、一気に飲み干さない限りは350ml缶1本でそれなりの時間、粘ることができると思う。
しかし、ノンアルコールビールの場合、ちんたら飲んでいたらどんどん味が落ちる。元々大して美味しくないものなので、気が抜けてぬるくなると、もう。
というわけで、「建物の中に入る⇒ノンアルコールビールを買う⇒飲む⇒出る」までで10分。早いったらないな。
これを書いていて、だったら水でいいじゃん、という気がしてきた。
12:50
大剣神社と刀掛けの松との分岐にやってきた。
往路は右側の道を登ってきたけど、今度は左側だ。大剣神社経由はやや大回りになるルートだけど、折角だから大回りしてみる。大したロスタイムにならないし。
12:51
分岐を過ぎてから見上げてみると、そこには雲海荘と、山頂方面がぼんやりと見えた。
あー。たぶん、天気が良ければ相当眺めが良い山なんだろうな。登山をしながら、「ほら、あそこに山頂が見えるよ!」と思いながら登れたらいいよな。
お盆の時期だというのに、こんなに天気が悪いとはまったくの予想外だった。
雨は本降りにならずに済んだので、雨よけのウェアは早々に脱いだけど。
12:56
広葉樹と笹が混在する林の中を、歩いておりていく。
往路のルートほどではないけれど、こちらも歩きやすい道。
12:57
また笹林。
それにしてもガスが濃いなあ・・・。
12:59
前方に、突然奇妙な岩が出現した。
昔の人なら、絶対にほっとけないデザインだ。何か意味を見いだそうとしてもおかしくない。
ははーん、さてはあの岩の下に「大剣神社」があるな?さては。
13:00
ビンゴ。大剣神社があった。
単なるほこらではなく、かといって立派な社殿があるというほどでもなく、という建物。
神主さんが常駐しているそうだ。なるほど、本殿両脇に山小屋風の建物がある。
大剣神社の柱には、
「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」
と力強いお言葉が記されてあった。
ということは、ここでお祈りをすれば・・・縁結びの神様?
ああそうか、「剣」で悪縁をビシイイイッ!と切り裂いてくれるのか。
でもちょっと待ってほしい、良縁も切り裂かれてしまわないか?そこは神様がイイカンジに見極めてくれるのか?
せっかくだからお願いしなくちゃ。
この近くには、日本百名水にも選ばれている「剣山御神水」が湧いているのだという。気付かないで素通りしてしまった。
ダメじゃん、良縁に恵まれてないじゃん。
(つづく)
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