
今回もお持ち帰り用のジップロック完備。
3回目にもなると、この動作は慣れたし恥じらいもない。てきぱきと袋詰めを済ませる。
ジップロックに袋詰めじゃなくて、胃袋に袋詰めすればいいじゃない、って?バカいえ、これだけの激辛料理を胃袋に収めたら、確実に内臓が暴動を起こす。いや、暴動じゃないな、メルトダウンだ。腸内フローラが死に絶える。

しばらくおかでんの表情の変化をお届け。見苦しいけどご容赦。
食事前のおかでん。若干悲壮感が漂っている気がする。いや、落ち着け、もうこのイベントを訪れるのは何度目だ?今更心配することなど、なにもないのに。

麻婆豆腐を食べる。
好物でもあるし、ライスが付いているし、へーきへーき。
その割には、「さんざん食べるのに躊躇した挙げ句、ようやく意を決して食べる」かのような表情になっている。決してそのような事実はないのだけど、カメラというのは微妙な心の変化をも捉えるのだな。

麻婆豆腐お食事中。
遠い目になっている。料理に目線をあわせていない。

で、ですよ。問題の「ジョロキア地獄」。
見るからにやばい。これを二番手に持ってきたのは、本日最後の料理にした場合、それまでに蓄積された辛さと痛みのせいで箸が進まなくなるのではないかと思ったからだ。それだけ警戒してる料理だ。

やばいやばい、すでにこめかみに汗が浮いている。
髪の毛が逆立っている。・・・あ、これはもともとの髪型だったか。
唐辛子一本丸ごとを目の前にして、作り笑い。

これが辛いものを食べている時の、人間の表情。なんともいえない顔になっている。
痛いから、こんな冴えない微妙な顔になる。地味だろ?でも、地味だからこそリアルなのだよ。
ああ、痛い痛い。つけ汁の中に入っている具、まんべんなくどれも辛い。

うどんをつけ汁に浸けたところ。
引き上げると、真っ白なうどんにも唐辛子の赤い粉が。

後で考えたら、辛い料理なんだから、うどんは「チェイサー」代わりにして一切つけ汁に浸けない作戦もあったな。何で馬鹿正直に、つけ汁にドボンと浸しているんだよ。
・・・というか、「作戦」とか言っている時点で何をやってるんだ僕は。料理を食しているだけじゃないのか?

その結果、この表情。
だんだん、眉間のしわが深くなってきている。
なんでこんな怖い顔をしているんだ。

見ろ、これが中年男子のリアルだ。
鼻の頭に汗がびっしょり。

ほとばしる男汁・・・ではなく、うどん汁。あー、シャツにシミができた。カレーうどんだけでなく、ジョロキア地獄でも同じことが起きる。
大丈夫か?これ、しばらく放置していたら生地が傷んで溶けるとか色落ちするとか、そういうことはないだろうな?それくらいえぐい辛さだぞ、このうどん。

当然烏龍茶を飲む。会場内自販機で定価販売で買ったものなので、すっげえ高く感じるけどこの際仕方がない。ひたすら飲む。

で、水分を摂取した後はそれがすぐに汗になる。
唐辛子料理というのは身体を温める効果はなく、むしろ冷やすものだ・・・というのはつくづくよくわかる。食べた瞬間は暖まった気がするけど、それ以上に汗をかくので結果的に冷える。なるほど暑い国の人が好むわけだ。
カメラ目線で作り笑いを浮かべているが、ほうれい線をこしらえるのがやっと。口元も、目も、全然笑えていない。唇なんて、ちょっと歪んでる。

そういえば「DEATH UDONパスポート」なる紙をもらっていたんだった。これがあれば、藤原で100辛の「DEATH UDON」を頼むことができる。わーい。追加で買ってこよう!
・・・やめろ。

チキンブリトーに手を伸ばす。
胸元にジョロキア汁が飛び散っているだけでなく、顎のあたりも赤くなっている。満身創痍。
顔付きは・・・ああ、これはもう涅槃の境地ですね。拝んでもらってもいいです、はい。

いや違う、これは涅槃じゃない、邪鬼ですわ。増長天などに踏みつけられている邪鬼。
なんてぇ俗にまみれた顔をしているんだ。汗だらけで。
激辛グルメ祭り2016、これで会場訪問は最終日となるが、結局悟ることはできなかった。今後毎年、この「苦行」を続けて悟りへの道を模索し続けないといけないのだろうか?
いずれは、辛いものを食べても涼やかなほほえみを浮かべているようになりたいです。2015年バージョンのおかでんは、あまりに喜怒哀楽が表に出すぎている。まだまだ邪念が多すぎるようだ。
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