2013年から新宿大久保公園で始まった野外イベント、「激辛グルメ祭り」。「激辛料理の屋台が軒を連ねる」というニッチな嗜好性が大変に俺様のテンションを上げ、3日に分けて出店9店舗全部を食べ歩いた。
「コイツ、全店舗食べやがったぞオイ」と主催者が思ったわけではないだろうが、2014年は2週間に開催規模を拡大。しかも、一週ごとに1stStage、2ndStageと分類され、お店が入れ替わるという奇策に打って出てきた。重複する店舗があるとはいえ、9店舗×2週=18店舗というラインナップで、世の激辛好きをも震撼させた。
こうなったら我慢比べだ、とこの挑戦状を受けてたった僕は、凝りもせずに18店舗全部を食べた。どうだこの野郎。売られたケンカは買うぞ。ものすごい出費となったし、2週間の間で随分胃腸が弱った上に体重が増えたけど。
これでもういいだろう、やるべきことはやった、と2014年時点では思ったものだ。辛いものは出尽くした感があるし、自分自身、達成感があったからだ。18店舗(実際はかき氷屋も入れてのべ20店舗)も食べてりゃ、これ以上の高みなんてあるわけがない。
そんな中での2015年。主催者は「激辛というコンテンツでも集客は出来る!」と確信していたのは間違いないが、なんと開催規模を3週間に拡大するという発表を打ち立てた。マジかおい。その結果、1stStage、2ndStageに続いて3rdStageまであるという規模に。1週あたり9店舗なので、のべ27店舗の激辛屋台が出店するのだという。
いよいよ殺しにかかったぞ。「18店舗全部食べたァ?だったらさらに増やしてやるよ、ホレ27店舗」といわんばかりだ。
もうこうなったら、常設店舗でやってくれ。期間限定イベントでなくてもよかろう。会場となる新宿大久保公園を買い上げて、そのままプレハブ屋台を地面に固定しただけでいいから。
しかも、3週間にわたる「激辛グルメ祭り」が終わったのち、すぐに店舗替えをして次の1週間は「ガーリックパラダイス」というにんにくだらけのイベントをやるのだという。辛いものが好きな人は、たいていがにんにくも好きだ(と思う)。容赦ねぇなあ、もう。
こうなると、さすがの僕でも全店舗制覇という発想は消し飛んだ。全部食べるともなれば、いったいいくらお布施を払わないといけないのか。しかも、出店リストを見ると、毎年おなじみの顔ぶれが並ぶ。修行じゃないのだから、「食べたいものを、食べたいだけ食べればいいじゃないか」と我に返った。
というわけで、2015年の「激辛グルメ祭り」は、それぞれのラウンドに1回ずつ顔を出すことに決めた。毎回3店舗程度を食べ、3ラウンドで合計9店舗。
しかしそれじゃちょっと寂しいので、今回は「ジップロック持参によるお持ち帰り」も画策した。家に帰っても激辛が楽しめる幸せ。自宅なら、時間をかけながら少しずつ食べたっていいし、汗をかいたらすぐにシャワーを浴びることもできる。ドリンク不足に悩むこともない。
2015年09月02日(水)
17:21
ほぼ1年ぶりに総武線大久保駅を降り、歩いて大久保公園へ向かう。歌舞伎町の中にある、下世話な場所。さあ、今回も覚悟を決めて食べるぞ。もちろん、それぞれのお店では「一番辛いヤツを」と頼む所存だ。
大久保公園は高いフェンスで囲われているのだが、北側のゲートは開いているものの入場ができなくなっていた。あれ?昨年まで出入りができたのに。どうやら、屋台のレイアウトが今年から変わったらしい。プレハブ屋台の裏側がこちらから見える。昨年はここには屋台がなかった場所だ。
あらためて、南側のゲートへ。今年は出入り口がここ1カ所。北側ゲートは、割引前売り券を売っているセブンイレブンに行きやすかったのだけど、だからこそ行きづらくした・・・というのは考えすぎか。
そのセブンイレブンは、マルチメディア端末のところに激辛グルメ祭りのメニュー表と端末操作方法説明書が用意されていた。格好の商機到来!ということで、ユーザーフレンドリーさを追求したのだろう。なにしろ、セブンの端末でチケットを買えば全品50円引きだ。会場から200メートル程度しか離れていない場所で、ディスカウントチケットが売られているのだからお得としかいいようがない。
激辛グルメ祭り2015は9月2日の今日が初日。こういうイベントは、テレビのワイドショーや夕方のニュース番組が面白おかしくネタにするので、それらを見た人が殺到する前にカタをつけないといけない。初日に行く、というのは大切なことだ。
1st Round 9/02~9/07
2nd Round 9/09~9/15
3rd Round 9/17~9/23
会場入口では、無料でうちわが配布されている。これは毎年恒例。やはり、汗をしたたかにかくのでうちわは欲しい。
うちわといえば、辛い麻婆豆腐料理を出す「陳健一麻婆豆腐店」では、各テーブルにうちわが完備されている(お持ち帰りはできない)。辛い麻婆豆腐を食べたのち、うちわでほてった顔をあおぐのは至福。それを是非今日もやろうと思う。ただし、この「激辛グルメ祭り」は「辛い」を超越して「痛い」料理も多いので、「暑くて汗をかく」のではなく「冷や汗」のパターンが多い。
これも無料配布、激辛グルメ祭りのメニューリーフレット。一度に9店舗が出店しているうえに、3rdStageまで合計27店舗ある。計画的に何を食べていくのか、考える上では必須アイテム。屋台をざーっと見て回った程度では、何を食べるのか決められない。メニューがあれこれあるからだ。なので、席でこのリーフレットを見ながらじっくり検討するといい。
配布されたうちわをあらためて確認する。
昨年に続いて、今年もイメージキャラクターがIKKOだ。まさかの二年連続登場。
初年度が道端アンジェリカだったのに、なんなんだこの急展開は。しかも、引き続いて開催される姉妹イベント、「ガーリックパラダイス」もIKKOがイメージキャラを務めている。IKKOまつりの様相。
うちわにはイベントに出店するお店の激辛料理がずらっと描かれているが、見るからにヤバそうなものも混じっている。辛い物をガツンと体内に仕込みたいが、かといって苦しい思いはしたくない。マジもんのヤツは回避しようと思っている。
入口の近くに食券売り場がある。セブンイレブンで前売チケットを買っていない人はここで買うことができる。
今年のチケットは、600円、800円、1,000円の3通り。つまり、各屋台の料理はこの3パターンのプライスしか存在しない。昨年は600円、900円、1,200円だったわけだが、さすがに1,200円は高すぎたんだろう。売れ行きがよくなかったのか、それとも1,200円に見合うだけの料理をお店側が用意するのが難しかったか。
前売チケットを買うということは、1枚あたり50円のディスカウントが得られるということだ。しかし、事前に「あれを食べて、その次にこれを食べる」と計画をきっちり立てていないといけない。適当に買っていると、チケットが余ったり足りなくなってしまう。そうすると、まるまる無駄になりかねない。
ゴミステーション。
会場内にはここ1カ所しかゴミ捨て場がない。これは昨年までと一緒で、随分潔い。何カ所もゴミ捨て場を作って、場内美化に努める・・・という発想ではない。それだけ、この激辛グルメ祭りにやってくる人はモラルが高いのだろうか?
会場。
大きなテントが公園を覆っている。昨年は屋根なし席が結構あったけど、今年はほとんどが屋根ありの席だ。9月の開催、ということで台風がきたりする。天気が不安定な時期なので、野外イベントとしてはありがたい対策だ。商売をする上での生命線でもある。
テント内部。
机の配置が90度動き、今年からがらっとレイアウトが変わった。お店の配置も変わり、昨年までがL字型に屋台が並んでいたのに、今年は客席テントを挟む形で両側に陣取っている。
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