第六回目ともなれば、いちいちこのオフ会の趣旨を説明する必要もあるまい。
省略
それくらい雑に扱っても良いくらい、毎年晩夏の屋外イベント「激辛グルメ祭り」とこのサイトは切っても切れない関係にある。海の物とも山のものともつかない第一回開催(2013年)からずっと、「出店している全店舗を訪問する」という無駄なガッツと弛みまくりな財布の紐、という状態が続いている。
その異様な状況を主催者は察知してか、だんだんとイベントの開催規模が拡大していき、今年2018年の第6回目はいよいよ「4週連続・のべ36店舗出店」という有様になってしまった。渡哲也でさえ、マグロは二夜連続なのに。ご期待ください。
こうなると、チキンレースだ。どっちがギブアップするか。主催者か、チームアワレみか。でも、こっちがギブアップするという選択肢はないので、今年も馬鹿正直に「全店舗制覇じゃコラァァァァ!」と気勢を上げるのだった。
オフ会として参加者を募集したところ、今年も昨年と同じメンバーを中心に人が集まった。
みんな、「激辛が大好き!」というわけじゃない。でも、激辛料理を前にしたときのワクワク感、ちょっとした恐れ、そして食べ終わった後の達成感・・・そういう全てを含めて、楽しいと思える人たちだ。ジェットコースターに乗るのと同じような、エンターテイメントとしての「激辛」。
なので、誤解してほしくないのは、「辛い物ばかりを食べる変態」の集まりではない、ということだ。楽しいことをやりたい人の集まり、と理解してほしい。
さあ、今年は過去最高の長丁場だ。信じられないくらいの酷暑だったということもあり、暑く、険しい「激辛グルメ駅伝」が4週連続でスタートだ。
2018年08月22日(水) 1st Round
のっちょ、おーま、おかでん(3名)
日本一下世話な町、新宿歌舞伎町のまっただ中にある新宿区立大久保公園が今年も開催場所となっている。
区営ということもあって、この公園の予約状況というのは全部webに掲載されている。なので、公式サイトが開催日程を発表する前から、「今年の激辛は8月21日からだな」ということは把握できていた。もちろん、イベントに備えてスケジュールの確保は万全だ。
今年の激辛グルメ祭りは、1st、2nd、3rd、Finalの4週にわかれていて、毎回9店舗が出店する。重複して週またぎでの出店も一部あるが、その数は少ない。よくぞここまでいろいろなお店を集めてこられたな、と感心させられる。
毎回、「火曜日からスタートして、日曜日に終了。月曜日にお店の入れ替え」というルーティンで運営が行われている。スケジュールがしっかりしている分、こちらとしてもスケジュールが立てやすくてありがたい。これまでは、案外バラバラだったからだ。
あと、昨年は激辛グルメ祭りの後に、同じ主催者が引き続き「ガーリックパラダイス」「東京パクチーPARTY」というイベントを開催していたが、今年はなくなっていた。そのかわり、「TOKYO KANPAI FESTIVAL」というイベントを二週連続で行うようだ。パクチー人気は相変わらず高い昨今だけど、人気が一段落してしまう前に勝ち逃げしたのかもしれない。
僕らオフ会メンバーは、「毎週水曜日夜に会場を訪れ、全店舗(毎回9店舗)の激辛料理を食べる。それを4週続け、のべ36店舗全部食べて『どれが一番辛いのか決めちゃう』ことをやろう!」と考えている。
なぜ水曜日なのかというと、週末だとアホみたいに混むからだ。屋台イベントはどこでもそうだけど、実際のお店と比べて調理やお会計の効率が悪い。なので、大量のお客さんがやってくると、大行列になってしまう。大行列はイヤだ、気楽に食べさせろ。そんなわけで、水曜日の夜、会社帰りに訪れることにしている。
なぜ「激辛グルメ駅伝」という名前にしているのかというと、毎週無事に全店舗の料理を食べ、ほっと一息つきつつ次の週に繋ぐ、という様が駅伝のようだと感じているからだ。全部の回に出席するなら「激辛グルメマラソン」だけど、もちろん全部参加できない人の方が多いだろう。一区間だけの参加であっても、「次の区間にたすきを繋ぐ」という気持ちを参加した人に持ってもらえればいいな、と思っている。
1st Roundの出店一覧。
1回あたり、9店舗の激辛料理屋台が出店し、1店舗のかき氷、1店舗のドリンク屋台が出るというフォーマットはこれまでと一緒。2年前だったか、フライドポテトを売る屋台が出現した年もあったけど、1年限りで終わってしまった。
ざっとお店一覧を見ると、「毎度お馴染み!」のお店がある一方で、「お初にお目にかかります」というお店もちらほらある。僕の出身地である広島のお店、汁無し担々麺の「キング軒」なんて、よく見つけてきたな!と思う。でも、この料理は多分「激辛」ではないと思うんだけどなぁ。
それよりも広島には、「激辛つけ麺」というその名もズバリのご当地グルメがあるので、そっちを誘致した方がいいような気がする。
あ、ちなみにキング軒の汁無し担々麺自体は美味しいので、辛さ関係なく食べてみてほしい。
テントが並ぶ公園内。
今年はまだ人の出がのんびりしているようだ。たぶん、会期から2日目だからだろう。
こういうイベントは、後半になるにつれて客足が増える傾向にある。朝のワイドショー番組とかでニュースにされるからだ。激辛のイベントともなれば、マスコミの格好のネタになるのでなおさらだ。
ずらりと並ぶ屋台。
今日はどの屋台もひどい行列はなく、買いものをするのに不自由はない。
どのお店も電子マネー決済ができるようになっていて、店頭でお会計を済ませる客が多かった。会場入口には自動券売機があるのだけど、「Suicaやpasmoを持っていない」という人でもない限りは、自動券売機を使う理由はないと思う。
なお、前売り券を買っておくと50円引きとなるルールは今年も健在。しかし、これまで過去5回がセブンイレブンで前売り券を取り扱っていたのに、今年からローソンに切り替わってしまった。この大久保公園のすぐ近くにセブンイレブンがあって、前売り券を買い求めやすかったのだけど残念だ。
チケットは800円、1,000円、1,200円の3通りしかない。お釣りはでないし、払戻もできない。なので、50円お得を狙って前売り券を買うのは良いけれど、「途中で気が変わって買うものを変更した」「狙っていた料理が売り切れていた」なんてことがあると、途方に暮れることになる。注意が必要だ。
そういえば、昔は600円券というのがあったのだけど、今はもう存在しない。インフレが激辛グルメの世界でも始まっているのかもしれない。
会場マップ。
昔は野外ステージが用意され、お笑いコンテストが開催されていたものだ。しかしいつからか、そういうイベントはなくなってしまった。激辛一本で十分集客ができる、という自信がついたのだろう。あと、来場客がとても多いので、ステージを作るスペースがあるならば客席を増やしたい、という考えもあるはずだ。席が多いというのは、ありがたいことだ。
ちなみにこの日は、このサイトの読者の方が早い時間に会場入りされていて、その方が帰るのと入れ替わりに席を譲って頂いた。初対面の方だったので、急に「おかでんさん!」と呼びかけられてびっくりした。その方は辛い料理は得意ではない、とのこと。折角だからご一緒に、と思ったのだけど。確かに、僕らと一緒だと辛い料理ばっかり食べる羽目になる。
ご配慮いただいて、本当に感謝です。
(つづく)
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