ペルシア語科 ほしゅまぜや
ペルシア語。
どのお店もそうだが、昔と比べてお店の装飾は地味だ。おそらくだが、COVID-19による大学祭中止によって、派手に盛り上がるという文化が途絶えてしまったのではないか。
また、今ここでお店を切り盛りしているのは大学1年生で、彼ら彼女らは高校時代の大半をCOVID-19流行の中で過ごしてきた。文化祭などのイベント体験が他の世代と比べて少ない、21世紀版のロストジェネレーションなのかもしれない。
キャバーブ、ちゃーい、そしてその2つのセット。
ハラル認証を受けていますよ、というマークがメニューに描かれている。
キャバーブ。
バーベキューグリルで焼いた、羊肉のひき肉の串焼き。シンプルだけど、これがうまい。
国際日本 いろはにほへと
日本語専攻の人たちのお店。
まちなかの飲食店でよく見る、「商い中」の木札が店頭に掲げられている。
売っているものは、他店と違って珍しくはないものだ。だって日本の料理だから。
年によっては焼き鳥を提供していたり、毎年扱っている料理が変わる傾向がある。今年は「味噌ポテト」と「いろいろ団子」、そして「ラムネ」だった。
全世界30カ国の料理がずらりと並ぶこの外語祭なので、日本料理を扱うこのお店は後回しにした。すると、昼過ぎには完売となり、このお店の料理を買いそびれた。
アフリカ地域専攻 Kukutana (ククタナ)
昔の外語祭には、「アフリカ地域専攻」のお店は無かった。そういう専攻が学部内になかったからだろう。グローバルサウスという言葉が使われるようになった昨今、アフリカの存在に注目が集まり、「アフリカ地域専攻」という独立した組織ができたのかもしれない。
とはいえ、超巨大な大地、数多い民族そして国と地域があるアフリカを1つにまとめるのは随分大雑把だ。でも、そんなまとめかただからこそ、このお店がどんな料理を出すのかに興味がある。
扱っている料理はマフェ、バナナチップス、セントジョージビールの3種類。
外語祭の素晴らしいところは、どのお店も丁寧に食物アレルギーの対応表が目立つところに掲げられていたことだ。
僕の息子には食物アレルギーがあるので、外食はとても慎重にならざるをえない。そんなとき、この表があるととても助かる。
マフェ。なんだか、見たことがない外観の料理でギョッとする。
「ピーナッツバターとトマトのシチュー」なのだそうだ。
セネガルなど西アフリカ諸国で食べられている料理。Googleで画像検索すると、僕が今手にしているような白っぽいスープではなく、もっとジャパニーズカレーっぽい茶色い料理のようだ。
しかし、Googleの検索でヒットするのは「日本人向けにカスタマイズされたレシピ」によるマフェなのかもしれない。何が正解なのか、よくわからない。ずーっと「マフェ」を調べてみたが、きりがないので途中で断念した。やっぱり、カレー系の食べ物というのは色も具も千差万別だ。平均的なものを見出すのは難しい。
(つづく)
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