マレーシア語科 Makan Makan
マレーシア語科。お店の看板代わりののれんは、国旗をモチーフにしていてシンプル。
アヤムゴレン(マレーシアのからあげ)とジュスマンガ。ジュスマンガはマンゴージュースのこと。
このお店も、午後になってから買おうとしたら売り切れだった。コロナ明けということでどれだけ客がくるか見通せず、少なめの需要予測をするお店が今回は多かった印象だ。
食材が余ったら、その費用負担、そして余った食材の処分にとても困ることになる。売れ残るくらい多くの食材を用意して、ガッポリ稼ぐぞ!という野心と、堅実に売り切る慎重な考えを天秤にかけると、どうしても慎重にならざるをえないのだろう。
中国語科 好吃小吃 (ハオチーシャオチー)
中国語科のお店は大行列。
売っているのは小籠包やごま団子など、さほど珍しくはない料理だ。それでも人気があるのは、中国出身の学生さんが大勢いるのかもしれない。
いや、そろもそも僕らのように「珍しい料理を中心に食べよう」という発想の人が来場者には多くないのかもしれない。「食べたいものを食べよう」という気楽な発想なら、「おっ、小籠包!美味しそう!食べよう!」と思いついてもおかしくない。でも、僕らなら、「小籠包?珍しくないから後回し」となる。
小籠包は蒸すのに時間がかかるらしく、チケットを購入した時点で受取の時間が指定される。
タイ語科 タイのカレー屋さん
黒い布が屋上から吊り下げられ、「おっ、あれは一体何だ?」と一瞬目を惹くお店。よく見るとタイのお店だ。
マッサマンカレーとガイヤーンが売られている。
アラビア語科 アラビ屋
これまで、お店の外観とメニューの紹介ばかりで、料理の写真が少なかったけど、ここから料理写真が増えます。
夫婦で手分けして料理の調達を行っているのだけど、お互いの所在がわからなくならないようにある程度まとまって行動する。僕がこのお店に並ぶので、いしは隣のお店に並んでね、といったやり方だ。で、どちらか早く料理を確保できたほうが、もうひとりのところに行き、行列に並びながら料理を食べる。そして、食べ終わったら一人が次のお店の列に向かう。
まるで尺取り虫のようだ。
こんな感じに、矢継ぎ早に食べ歩いていかないと、この外語祭は本当に時間がかかる。どのお店も長蛇の列だからだ。数分待ちで済めばラッキーなほうで、数十分待ちのお店だってある。行列の長さと料理の提供スピード、そしてそのお店の料理を食べたいと思うかどうか、さらには品切れしそうな気配があるかどうかを総合的に判断し、お店の列に並ぶかどうかを瞬時に決めなければならない。
このお店は、ファラフェルとクナーファを扱っていた。
モロッコビールも売られている。モロッコビール!初めて見た。もし僕が酒飲みなら、試してみたい味だ。モロッコのビールは、東南アジアのビールのように軽い味わいの飲み物なのか、それともしっかりした味わいなのか、気になる。
いしに「飲んでみたら?」と聞いてみたが、「いらない」という。彼女は、妊娠出産を機にすっかりお酒を飲まなくなってしまった。本人は「酔わないで済む生活は快適」と言う。酔って生活の質が落ちたり、疲れたりするのはもったいないと考えるようになったそうだ。そういう合理性を超越するのが、アルコールという依存性のある飲み物の特性なのだと思っていたが、彼女のばあい合理性が快楽より上回っている。
ファラフェル。
正確に言うと、トルティーヤで包んだ「ファラフェルサンド」だ。ひよこ豆をペーストにしたものを揚げたファラフェルボールとピクルス、キャベツの千切りが入っている。
以前僕はファラフェル食べ歩きをやって、「ファラフェルはうまい。ファラフェルのブームは今後来る」と確信していたのだけど、未だにそのブームが来た気配がない。おかしい。
ファラフェルの食べ歩きをやったのは2013年。今から10年も前なのになぁ。
クナーファも買ってしまった。夫婦が別行動で買い出しをしているので、ときどきこういう重複が発生する。
あと、30店舗もあるので、途中でどのお店の料理を買ったか・買ってないかがわからなくなる。頭がボンヤリしてくるので、ついうっかりする。
ちなみにこのクナーファは「中東のチーズケーキ」という解説がメニューに書いてあった。チーズが使われているとのことだったが、僕の味の記憶は「甘い!砂糖だ!」というものだった。チーズ、入ってたっけ。
チーズを、小麦粉で作ったパリパリ麺でくるんで甘いシロップをかけて焼いた料理だそうだ。へえ、ひょっとしたら初めて食べたかもしれない。珍しい。このパリパリ麺、「カタイフ」と言うらしい。
そんな珍しいお菓子なのに味の記憶が全然ないのは、行列に並びながら、2歳児の相手をしながら、二人でシェアしながら食べるからだ。環境として料理に集中できない。じゃあなんのために外語祭に行っているんだ?と思うが、世界の味を満喫するというより雰囲気を楽しむという要素が強い。
(つづく)
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