おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
キャプテン・クック探検航海とバンクス花譜集 展@Bunkamura ザ・ミュージアム
キャプテン・クックが3年がかりの世界一周航海を行った際、同行した植物学者や画家たちがまとめた植物の図。 オセアニア地方の植物を中心に、当時銅板で作られた詳細かつ克明な植物の絵が公開されている。 写真技術なんてなかった時代だけど、形状や葉脈の... -
爆発した芸術を散歩する
宮沢清六 展@もりおか啄木・賢治青春館
宮沢賢治の弟である宮沢清六の生涯をまとめた展示。 偉大なる兄が若くして亡くなった後、彼が残した遺稿を世に出すために尽力した人。 岩手県を訪れると、本当に宮沢賢治と石川啄木を押しまくっていることに驚かされる。 全国各地で、町おこしのからみで著... -
爆発した芸術を散歩する
スイスデザイン展@東京オペラシティアートギャラリー
スイスといえば、山ばっかりでろくに資源がない小国の筈なのに、世界で確固たる存在感を放っている。 バチカンの衛兵がスイス兵だったり、ゴルゴの口座はスイス銀行だったり。 そんなスイスのデザインを紹介する展示会。 アルミボトルのSIG、時計のSWATCH... -
爆発した芸術を散歩する
菅 木志雄 置かれた潜在性@東京都現代美術館
作品だけでなく、作品を制作するにあたっていろいろ書き記したノートが公開されているのが面白い。 実物をパラパラとめくるわけにはいかないので、電子書籍化されており、タブレットで読むことができる。 時代とともに展示方法は変わっていくものだな。 ほ... -
爆発した芸術を散歩する
ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル@東京都現代美術館
メキシコの作家の個展。 絵からはじまって、四つ葉のクローバー型をした卓球台や二台の車を短縮して貼り付けて1台の車にした作品など、多岐にわたる。 ・・・くらいしか、印象にない。 (2015.02.04) -
爆発した芸術を散歩する
コレクション ビカミング 開館20周年記念 MOTコレクション特別企画@東京都現代美術館 常設展示室
現代美術を蒐集し、展示することの背景を、収蔵品の展示とともに解説する展覧会。 そこには現代美術ならではの多様性故の難しさがあった。 たとえば、ナムジュンパイクの映像作品は、ブラウン管のテレビをずらっと並べることで構成されている。 この展示を... -
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未見の星座〈コンステレーション 〉 -つながり/発見のプラクティス@東京都現代美術館
「つながり」をキーワードにした、若手作家たちの展示。 それにしても「コンステレーション」なんて言葉を展示会のタイトルに持ってくるとは。 ビジネスの世界では日進月歩でいろんな英語が登場しては消えていき、その様は苦笑いするしかないが、現代アー... -
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ゲート/モニカ・ソスノフスカ展@銀座メゾンエルメス フォーラム
銀座エルメスの8階での展示。 過去、別の展示の際にここを訪れたことがあるが、それでもやっぱり敷居が高いお店だ。 入り口には扉の開け閉めだけを専門にやるスタッフが立ち尽くしているし、エルメスのおなじみ・スカーフが並ぶ売り場を縫うように進み、そ... -
爆発した芸術を散歩する
ASABA’S TYPOGRAPHY.@ギンザ・グラフィック・ギャラリー
アートディレクター浅葉克己の作品展。 会場内にぎっしりと手がけたポスターなどが飾られている。 文字の書き方、一文字一文字の文字間隔、そして写真や絵の配置。そして見た目の刺激性。なるほどプロの仕事とはこういうものなのかと唸らせる良展示。 原寸... -
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LEE KAN KYO展 ドリーム・あの子(Donʼt Stop)@ガーディアン ガーデン
女性の絵が描かれた抱き枕が天井からつり下げられ、ボクシングのサンドバッグのようになっている会場。 描かれている女の子達は赤青緑と派手な色合いであり、色気とか萌えとは違う路線。 正直不細工なのだが、そういう芸風ってことで沢山見ているうちにだ... -
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第9回 shiseido art egg@資生堂ギャラリー
資生堂による、新進作家の公募展。 訪れた期間は川内理香子展 だった。 (2015.01.24) -
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パスキン展 生誕130年 エコール ド パリの貴公子@汐留ミュージアム
裸婦像が多い。 手が震えているのか?というような輪郭線を描くので、エロいかというと全然エロくはない。 そういう絵がずらっと並ぶのを見て、 「若い頃の自分だったら、こういうのであっても欲情したものだろうか?」 と考えてしまった。 昔は、全然いや...