おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
大阪万博1970 デザインプロジェクト@東京国立近代美術館
1970年に開催され、一大ブームとなった大阪万国博覧会。 既にいろいろな形で振り返りが行われてきたが、今回はデザインという観点での展示というのが面白い。 ポスターデザインからはじまって、看板やロゴ、建物、ベンチやポストなどあらゆるところに工夫... -
爆発した芸術を散歩する
所蔵作品展 「MOMAT コレクション」@東京国立近代美術館
東京国立近代美術館に収蔵されている作品は、常設展として常に公開されている。 しかし、年に数回の展示入れ替えがあるので、時々訪れてみると面白い。 昨年もこの「MOMATコレクション」には訪れていたので、岸田劉生や藤田嗣二の作品など見覚えのあるもの... -
爆発した芸術を散歩する
微笑みに込められた祈り 円空 木喰展@そごう美術館
江戸時代活躍した、木彫りの仏像を多数作った二人の作品が展示されている。 展示物のほぼ全てが木仏であり、迫力がある。 円空の仏像は、よく言えば素朴、悪く言えばヘタウマだ。北海道みやげのニポポ人形とどっこいどっこい、という作品もある。 でも、円... -
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Red Bull Music Academy × Rhizomatiks”The Human Sized Synthesizer”@丸ビル マルキューブ
Perfumeのライブ演出で有名になったクリエイター集団「ライゾマティクス」。 最先端感をうまくキャッチし表現する才能は日本トップクラスだ。 最近では東京都現代美術館でもその作品が展示されるなど、「エンターテイメント」の域にとどまらずアートの領域... -
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生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村@サントリー美術館
伊藤若冲スゲーというのは聞き及んでいたのだけど、彼の作品をまともに見るのは初めて。 ずらずらと、しつこいくらいまでにぎっしり並ぶ若冲の掛け軸は圧巻。 カンバスに描いた西洋画などと違って、掛け軸って密度高く陳列できるんだなと感心した。 掛け軸... -
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北欧デザイナーによる一汁一菜の器 DUKA 北欧流シンプルな食卓@スウェーデン大使館 ベルイマン展示ホール
スウェーデンに日帰り旅行。 スウェーデン大使館内の広いスペースで、北欧デザインの展示会をやっていた。 独特な柄の織物などもあったが、主に和食器の展示だった。 ご飯茶碗、お味噌汁椀、箸置き。 「食べる際に手にとって使う食器」って、多分北欧では... -
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ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄@国立新美術館
町に住む人々を生き生きと描いた絵、「風俗画」に焦点を当てた展覧会。 普段は「なるほど。おもしろかったです。まる」と言ってそのまま会場を立ち去る僕だが、今回ばかりは画集(2,500円)を買おうかどうしようか悩んだくらい、良かった。 17世紀頃の様子が... -
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TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三@TOTOギャラリー・間
丹下健三が、自ら設計した建築物が建造されていく過程を写真で収めている。 その写真をたくさん展示している。 写真といっても、フィルムみたいなものに焼き付けられているものであり、とにかく小さい上に白黒で見にくい。 展示物は事実上それだけ。 一応... -
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単位展 ―あれくらい それくらい どれくらい?@21_21 DESIGN SIGHT
「単位」をテーマに展覧会をやる、というのは想像したことすらなかった。 展示されているもの自体はたいしたものはない。 デザイン系の人たちが、「単位」という大喜利のお題を与えられて、そこでどのような展示物を想像するか?というのを競い合っているよ... -
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ベスト・オブ・ザ・ベスト@ブリヂストン美術館
東京・八重洲にあるブリヂストン美術館はリニューアルのため長期閉館に追い込まれるのだという。 あ、いや、「追い込まれる」という表現は正しくないか。 そんなわけで、収蔵品の中でもこれぞ、という作品を一挙展示するぜーという企画。 平日昼に訪れたの... -
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五味謙二 Kenji Gomi@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
壺屋焼を学んだ陶芸家による展示。 いびつな岩のような色形をした陶器が並び、その黒っぽいシルエットは異様だ。 作家の生まれは1978年。ああ、僕よりも年下だ。 そうか、こういう陶芸の世界でも、僕よりも若い世代が大活躍するようになったのかと思うと、... -
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d design travel OITA EXHIBITION@d47 MUSEUM
全国の都道府県を、一風変わった視点から紹介する観光雑誌「d47」。 その「大分県編」が発売になることを記念して、渋谷ヒカリエのd47ミュージアムで大分県のええもんを紹介。 このd47ミュージアムを訪れるのは何度目だろう?これまでも、「そんなもの紹介...