おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
-
爆発した芸術を散歩する
TDC展 2015@ギンザ・グラフィック・ギャラリー
国内外3,000点の応募があったTDC展の優秀作品を展示している。 ポスターなどが中心だが、中にはアドビが開発したフォントなど、印刷・デザイン全般に関わる作品が紹介されていた。 ここのギャラリーはいつもそうだが、結構情報量が多い。みっちりと、これ... -
爆発した芸術を散歩する
マグリット展@国立新美術館
既にマグリット展を見ている人から、「精神的にやられました。展覧会に行くのは一日に一つ以上は無理です」と言われた。 同僚から、「マグリット展行ってきたよー」とマグリットのポストカードを何枚も見せてもらった。 それくらい、インパクトがあり、人... -
爆発した芸術を散歩する
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ーアメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから@三菱一号館美術館
1800年代後半の絵画って、一番美しいんじゃないかと思う。 僕の趣味嗜好からいうと、そうだ。 絵画技法としては超絶だとは思うが、ルネッサンス期の宗教画だらけなやつは僕は性にあわない。 なに仏頂面してんだよ、という登場人物達の微妙な目つきとか。 ... -
爆発した芸術を散歩する
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 ーアメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから@三菱一号館美術館
会期中二度目の訪問。 今回、連れが無料チケットを持っていたので、もう一度見る機会に恵まれた。 同じ展覧会を二度見ると、一度目とは違った印象を持つことがあるし、同じ印象でもより深く理解できることができるので嫌いじゃない。 ちょっと昔の自分だっ... -
爆発した芸術を散歩する
旧岩崎邸庭園
上野不忍池の近くにある、広大な庭園を持つお屋敷。 三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎の子供が作った家。コンドル作。 こんな家を維持するためには、お手伝いさんを何人雇わないといけないんだ!?とそればっかりが気になる。 各部屋にはセントラルヒーティン... -
爆発した芸術を散歩する
形象への眼差し、光景の眺め@アートトレースギャラリー
JR両国駅から徒歩10分くらいのところにある、小さなギャラリーでの展覧会。 「形象と非形象にまつわる関係性を照射する展覧会」という触れ込みだったので見に行ったのだが、うーん、幾何学模様がカンバスに描かれていていたりなんやらでなかんか微妙に楽し... -
爆発した芸術を散歩する
大関ヶ原展@江戸東京博物館
「徳川家康没後400年記念」なんだそうだ。 全国3カ所の巡回展覧会。 それにしてもいろいろ考えるもんだなあ。「生誕○○年」というのをピックアップするだけでも、世界の偉人は腐るほどいるわけで大変なのに、「没後」も加えたら一体どうなるの。 そのほか、... -
爆発した芸術を散歩する
鳥獣戯画展に三度目の突撃
前期後期に別れて、展示内容を変えている鳥獣戯画展。 後期に入ったのだが混雑は相変わらず。 こっちは仕事にけりをつけて平日15時に訪れる、という腹のくくり方をしたのに、なんなのこの混雑。 やめだやめだ、そこまでして見るもんじゃねえや。家帰ってネ... -
爆発した芸術を散歩する
岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ@世田谷文学館
最近はさすがに自制して、昔のような狂ったかのようなアート巡りはやめている。 「未知の世界」の飽くなき探求を続けると、身も心もボロボロになるとわかったからだ。ある程度、現状肯定して今の自分に満足しておく必要がある。 メンタルの状態が悪いとき... -
爆発した芸術を散歩する
東宝スタジオ展 映画=創造の現場@世田谷美術館
砧公園の中にある世田谷美術館は初訪問だ。 最寄り駅である用賀から徒歩で20分近くかかるので、面倒臭くて行ったことがなかった。 今回は、砧にスタジオを持っている東宝をテーマに、東宝が手がけた映画を「七人の侍」「ゴジラ」を皮切りにいろいろ紹介し... -
爆発した芸術を散歩する
下北沢クロニクル@世田谷文学館
下北沢という独特な雰囲気を持つ町を紹介する展示だ、というので会場を訪れてみたら、下北沢にゆかりのある文芸作家さん(坂口安吾、萩原朔太郎 等)が作中で描いた下北沢が紹介されているというものだった。 生原稿も展示されていたり。 うお、全く興味わか... -
爆発した芸術を散歩する
同潤会の16の試み ―近代日本の新しい住まいへの模索―@Gallery A4
竹中工務店の本店一階にあるギャラリー。 同潤会、というと、今は表参道ヒルズに化けてしまった場所にものすごい古いアパートがあったよな、ということくらいしか知らない。 しかし実際には首都圏を中心に結構な数、同潤会の手によるアパートメントや住宅...