わーい、本日の夕食だよー。
宿に泊まっていて一番テンションがあがるのが、夕食の食卓に向かうときだ。これは温泉に入る時のテンションを上回る。一体何が出てくるのだろう、と想像するだけで数十分は楽しめる。で、いざ食卓に向かって、先ほど考えた「何が出てくるか」の答え合わせをするっていうのも楽しい。
今回は、「山の宿だから岩魚の塩焼きが出てくるかな?」と考えていたが、見事に外れた。そんな安直なものは出しません、というわけか。あと、茶わん蒸しが出てくると踏んでいたけど、これも外れ。なんだ、全然あたっていないじゃないか。「あたったものだけ食べる事ができる」という制度が導入されていたら、今日はご飯とお味噌汁くらいしか食べるものが無かったかもしれない。
何はともあれビールビール。お風呂にたっぷり入ったし、喉が渇いているのですよ。
いざグラスに注いでみたら、泡ばっかりが出てきて参った。そうか、ここは標高1,800メートルなんだったっけ。だから泡がたくさん出るんだ。
「ビールは泡がおいしい。」という人がいるけど、さすがにこれだけ泡だらけだとおいしくないだろ。飲んだ気がしない。
こちらは別注品、岩魚の骨酒。宿の予約をした際に併せて予約しておいたものだ。
正直言っておかでん、骨酒ってのはあまり旨いと思った事がない。生臭い感じがして、酒がまずく感じられるからだ。でも、骨酒という風情は大好きなので、今回頼んでみた次第。
・・・うーむ、やっぱり微妙な味わい。これ、いくらだったっけ。1,000円以上したはずだけど、それに見合った美味さかというと難しいな。でも、雰囲気ですよ雰囲気。こういう感じ、むしろ好きだ。温泉旅館に泊まってるゥゥゥ、という感じがいい。
そうか、岩魚の骨酒って当然だけど岩魚一匹を食べる事ができるんだな。
宿メシに岩魚ちゃんがなくて良かった。岩魚同士でダブるところだった。
酒臭くなった岩魚をもしゃもしゃと食べる。
写真内のおかでん、耳にヘッドフォンを付けているが、これは食堂にPCを持ち込んで、録画しておいたTV番組を視聴しながら食事をしていたから。これだと一人きりの食事でも寂しくないし、暇を持てあますことがない。ただ、他の宿泊客から見たらなんだか奇異な光景に見えたかもしれない。
夕暮れ時の万座亭。夕食後、外を散策してみる。
空には三日月が。
こういう「日没前、暗くなってきている宿を外から見る」というのが結構好きだ。各部屋に灯りが点っていて、それがなんだか温かく感じられる。
駐車場から露天風呂を眺める。よくぞこんなところに露天風呂をこしらえたな、という立地条件。まるでトーチカのようだ。
露天風呂には屋根がないので、お隣の本館客室からは湯船が丸見えかもしれない。ははーん、そうか、だから建物側を殿方風呂にして、道路側を婦人風呂にしてあるのだな。婦人風呂は本館客室からは見えない仕組み、というわけだ。
万座温泉ホテル日進館が万座亭の正面にあるのだが、そこにはうさぎがいたのでびっくり。餌付けされているらしい、何か赤い食べ物らしきものをかじっていた。うさぎ小屋から脱走したんじゃないよな?まさか野生のうさぎ?
旅館の玄関に椅子があったので、そこで座ってまったりとした時間を過ごす。
標高1,800m、6月末の季節だとちょうど暑くもなく寒くもない快適な気候だ。
部屋に戻って、翌日の宿をネットで確保する。
翌々日もどこかに泊まるかどうかは決めていないが、とりあえず明日の気分次第ということにした。
明日は万座温泉からほど近い、「七味温泉」というところに決めた。一人泊を受け付けていたし、値段は2食付きで10,000円以下だし、楽天トラベルから予約ができたし。また、温泉の泉質は折り紙付きらしい。
予約を取った後、しぶちょおと連絡がついた。彼も明日から参戦すると言ってきた。おお、頼もしい。でも既に七味温泉の予約を入れてしまっているので、どうしたものかと思ったが、彼も一人泊で同じ宿に予約を入れてくれた。寝る時は別々の部屋だが、食事や談話の際はどっちかの部屋で過ごすことになる。いいぞ、それ。そういうぜいたくな予約の仕方、したことがなかったのでちょっと興奮した。
22時半過ぎ、ようやく明日以降のプランが固まってきたので一息つく。
22時半過ぎ、また風呂に入りに行く。
やっぱりこの時間でも先客ゼロ。広い湯船を独り占めすることができた。ビバ平日泊。
おかげで浴室に三脚を立てて記念撮影しまくりOK。でも、三脚を立てて、アングルを決めて・・・ってやっている間は当然フルチンなわけであり、第三者からみたら滑稽な光景だったと思う。何を股間のものをぶらぶらさせていそいそと動き回っているんだ、と。
男一人チ●コ祭り。
2009年06月27日(土) 2日目
朝、カッコウの鳴き声で目が覚めた。なんてすがすがしいんだ。
窓を開けてみたら本日快晴。とっても気持ちが良い。
今日も一日よろしくお願いしますよ、と。
まだしばらく宿にはお世話になる予定。チェックアウトが11時となっているプランなので、ギリギリまで粘ってこの宿を満喫するつもりだ。
チェックインの際、ウェルカムコーヒーのチケットを貰っていたんだったっけ。朝の眠気覚ましにコーヒーをいただくことにした。ロビーでコーヒーをいただく優雅なひととき。うん、うまし。
朝8時から朝食。
朝食は籠に小皿が並べられた状態で提供されていた。なんだかこういうの、いいよな。松花堂弁当みたいだ。非日常的で、旅情をくすぐる演出だ。
それにしてもおかずが多い。小鉢二皿もあればご飯一杯食べられるだろうから、ええと、俺は一体何杯ご飯を食べればいいんだ?
食事を20分ほどで終わらせ、あとはチェックアウト時間まで3時間弱、ゆっくりと時間を過ごす。ああぜいたくだ。家でごろごろしていたら「時間の無駄」と思えて罪悪感を抱くが、宿でごろごろするのはぜいたくで貴重、というのはなんだか自分でも不思議。
10時45分チェックアウト。どうもお世話になりました。
さて今日はこの後蕎麦を食べに行き、そして次の宿がある「七味温泉」に向かう。キチキチに予定を詰めたがるおかでんにしては珍しくのんびりしたスケジュール構成になっている。のんびり行きまっしょい。
志賀高原をドライブする。ああ、いいなあ。志賀高原はドライブに最適。
しばらく進んでいくと「平床大噴泉」というところにであったので立ち寄る。
もうもうと煙が上がっていて、迫力がある。ここから湧き出たお湯が「ほたる温泉」。
お昼ご飯は北志賀にある蕎麦屋「山の実」を選んだ。その時の様子はこちら。
いやはや、衝撃的なお店に出会ったものだ。今回の旅で最大の収穫はこの蕎麦屋発見だった。
今日はできるだけ人里を通りたくなかった。ずっと志賀高原の山の中で過ごしたかった。そんなわけで、「山の実」からの帰りは林道を走って帰ることにした。北志賀から志賀高原に抜けるルートが一本あったので、そこに迷い込んでみた。
しかし、相当先に進んだところで、
「この先、土砂崩落のため、金倉方面へは通り抜けできません。」
という無情なる宣告が。こちらからのルートはあきらめるしかなかった。
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