日帰りで行くアメリカ旅行4【ヨコスカフレンドシップデー2016】

グラウンド

スナックやモンスターエナジーを売っている屋台から先、海に向かうとそこはグラウンドが広がり出店は一切姿を消す。一応我々は立ち入り可能だけど、完全に散歩しか用途がない。わざわざ開放しているのは、夜の花火大会用なのだろう。

「どうする?ここから先、何もないけど」

初参加のおーまさんに聞いてみる。

「いやあ、何もないなら特にいいかなと」
「でも、広い野球場とかアメフト場があって、すげえな、ってびっくりするよ。行ったことが無いなら見てみても損はない」
「でも、何もないんですよね?」
「まあ、そうなんだけど、その何もないところに魅力とロマンを感じられるか、だ」
「結局行くことになるんですね?」
「いや、無理にとは言わないけど」

そんなことをいいながら、グラウンドエリアを歩いて行く。それだけのことができるのは、今年が予想以上に涼しいからだ。昨年、一昨年はこっちまで歩いてくる余裕なんてなかった。暑すぎるからだ。

ただでさえ暑い基地だが、海沿いは容赦なく日陰がない。完膚なきまで、逃げ道がない。ここを歩くというのは、自殺に等しい。しかし今年は・・・いけるぞ、こいつァ。ならば行ったれ、というわけだ。

ソフトボール場では、今まさに日米親善試合の真っ最中。

海

海沿いを歩く。

芝生。

ここら辺に陣取れば、夜は花火がよく見えるのだろうか?

アメフト場

こちらはアメフト場。ナイター設備まである。勤務の後、夜に練習をやっているのだろうか。

さすが米軍、予算が違いすぎるぜ!と思うが、こういうのは全部日本からの「思いやり予算」で作られているのだから微妙。

芝生

海沿いの芝生の一部に、砂場があって、そこに謎のついたてと杭。お墓?と勘ぐってしまう作り。

何の用途だったか、その場で議論した結果「きっとアレに違いない」という結論が出たような記憶があるけど、それがなんだったか忘れた。ビーチバレーのネットを張るための場所、ではないことは確かだ。

あずまや

あずまやがあり、そこには日本人の子連れ家族が陣取っていた。なんと驚くべきことに、ビニールプールまで用意してあった。こりゃ、じっくり滞在する気満々だぞ。

なにせここは、屋台が建ち並ぶエリアから優に5分は歩かないといけない場所。喧噪から離れ、のんびり過ごすのだろう。日陰は十分に確保できるし、買い出しは時々大人たちが役割分担して行ってくればいいわけだし、確かに良い場所だ。で、花火が上がるまで待つ、ということなのだろう。あと半日、頑張れ。

住宅

兵舎・・・という表現があっているのかわからないけど、基地に勤めている人たちの家となっているマンション。何棟も立ち並んでいる。さすが軍用、色気がまったくない。公営住宅のようだ。

住宅

このマンションは「フジハイツ」という名前がついていた。意外なネーミング。

しかし、このフジハイツの入口には「3826」とナンバリングされていた。さすが軍隊、こういうのもちゃんと番号があるんだな。

各部屋のベランダや窓を遠目で観察してみるが、生き生きとした生活感はあまりない。ベランダの柵によしずを貼っている家があり、「アメリカ人もよしずを使うのか!」と感心したけど。

この部屋の中に、畳の部屋があるとびっくりだが、さすがにそれはないだろうな。窓にふすまがあるように見えるが、多分これは白いブラインドかロールカーテンなんだろう。

建造物

あれ・・・

変な車?が停車しているな、と思ったら、これはボルダリングウォールだった。何年か前のフレンドシップデーで、ボルダリングウォールが駐車場に組み立てられ、そこで子供たちがよじ登っていた記憶がある。

今年はそういうアトラクションを用意していないようだけど、ここに留置されていたとは。

ということは、ボルダリング用の壁、というのはイベント用に特別に用意したのではなく、隊員たちの娯楽なのか、訓練の一環なのかで使うためにもともとあるものなのだろう。

注意書き

ジャップ代表おかでん、道ばたのごみ箱にも興味津々なのであります。

不燃ゴミとペットボトルや空き缶が一緒に捨てられるというアバウトなごみ箱。さすが日本とは違う。

注意書き

可燃ゴミのごみ捨て場。なんでもボンボンごみ箱に投げ込んで良い、というわけではなく、このアメリカの地においても分別という概念はあるらしい。

注意書き

すいません、ナメてました!なんかかなり細かく規定があるぞ。

  • 段ボール
  • 家庭系有害廃棄物
  • 資源ごみ
  • 家電6品目及び粗大ごみ

を分別しないといけないらしい。ひょっとして、これはそのまま日本(横須賀市)に引き渡しているのだろうか?

いや、しかし家電リサイクルの対象になっているはずの「パソコン」が家電6品目の中に含まれていない。そのかわり「資源ごみ」のところにパソコンが仕分けられていた。まさかパソコンが資源ごみとは。まあ、いろいろリサイクルする部品はあるので、資源っちゃあ資源なんだけど。

フィットネスセンター

グラウンドと住居エリアを通過したので、フィットネスセンターに入ってみる。今年もここで有料のズンバイベントが開かれているはずだ。

フィットネスセンター内部

いつぞやは、「屋内なら空調が効いているはず」ということで人が難民キャンプのように押し寄せていたフィットネスセンター。廊下にたむろする人々はまさに難民の様相だったけど、今年は人がほとんどいない。それだけ外が暑くない証拠だ。いや、もちろん暑いのだけど、ここに逃げ込むほどの暑さではない、ということ。

子供の遊具

フィットネスセンターの中を素通りして駐車場に出ると、そこは子供向けの遊具が並ぶエリアだった。毎年恒例の、オラついた車を展示する「カーショー」は別の場所に移転している。

はしご車

はしご車の展示もある。思いっきりかぶいているバンパーが特徴的。

囲われている

ニューヨークの冬の光景で、マンホールなどの地面から湯気がもくもくと上がっている・・・というものがある。それに近いものが日本でも見られるとは。

キノコみたいな形をしたものから、湯気が出ていた。なんだろうこれは。近づくと湯気でやけどする恐れがあるからか、「安全第一」のフェンスで取り囲まれていた。地下に何か秘密基地があって、そこで膨大な熱を生んでいるのかもしれない。

屋台

また屋台があるエリアに戻ってきた。このあたりは屋台街の中でも最奥地にあるので、人によっては「手前の屋台で肉の雪崩で遭難。辿り着く前に退却」ということもあろう。

MWR FOOD COURT、と看板には書いてある。MWRとはMorale, Welfare and Recreationの略で、基地内の福利厚生施設を運営する組織のこと。クラブや娯楽施設はMWRの管轄だ。

だから、先ほど見かけた「クラブアライアンス」や「オフィサーズクラブ」はMWRの経営だろうから、お店ごとに出店もするけど、親玉自体も出店しているということになる。

屋台

売っているのはミネラルウォーター、缶ソーダ、ゲータレード、缶ビール、バーベキューリブ、フットロングチリチーズドッグ、ジャンボターキーレッグ。

ターキーレッグはぜひお土産に買って帰ろうと思っているので、ここで買うのも一案だ。値段とサイズを確認して、候補にしておこう。

屋台

店頭で売られるものたち。「レイズ」「チートス」「ドリトス」といったスナック袋が並ぶ。このスナック、あちこちで見かけるのだけど、他にアメリカにスナック菓子はないのか?と心配になるくらいだ。

ちなみにドリトスの赤い袋の横に並んでいるカップには、チョコチップクッキーが入っている。

屋台

炎天下の中、巨大グリルで焼かれる肉ども。

いやー、これだけカンカン照りだと、鏡を肉に向けるだけで、太陽光で焼けそうだ。

スペアリブ

バーベキューリブが焼かれている。おお、デカいな!これはこれで買ってみたくなった。ターキーレッグを買ってこれも買う、というのはちょっと多すぎるので、どちらか一つに絞らなくては。さて困った。どっちにしよう?

ターキーレッグ

一方、王者の貫禄ターキーレッグ。七面鳥なんてたとえクリスマスシーズンであっても滅多におめにかからない。だから、こうやって横須賀基地で年に一度対面すると、毎度毎度「うおっ、デカい!」と初心に帰って驚くことになる。

デカいだけあって、焼き上がるまで時間がかかる肉だ。いったん在庫が切れてしまうと、次の焼き上がりに時間がかかってしまう。デカいからといって後回しにしないで、買えるときに買っておくことをお薦めする。実際僕はこの後購入まで待つことになった。

青空

MWRの屋台の背後には、色気のない低層の建物。基地内の建物は基本的にどれも色気はない。仕事場だし税金で建てられるものだし、色気は無用ということなのだろう。

「ナイル・C・ケニック ハイスクール」という看板が見える。あ、これって高校だったのか。基地内に高校まであるのだな。

でもそりゃそうか、日本の離島みたいに、「子供が中学を卒業したら島を出て、本土の高校に・・・」というわけにはいかない。なるほど、立派なグラウンドがあるのは、兵隊さんたちのためだけでなく学生たちのためでもあるのだな。

ライブ

ステージでは大音量でバンド演奏中。

このあたりにいると、会話がしづらい。早く退却しよう。

ステージ前は日陰がないアスファルトなので、観客はまばら。こんなところで小一時間音楽を聴いていたら、倒れる。

屋台

ステージ周辺の屋台を見て回る。

見慣れない料理を売っているな、と思ったら背後にフィリピンの国旗が。
「フィリピーノ・アメリカン・アソシエーション」と書いてある。フィリピン系アメリカ人協会、とでもいったところか。

「チキンアドボ」がある。アドボとはフィリピンにおける肉などの煮込み料理のこと。いかにも、なメニューだ。しかしその横にナチョスが売られているというのが、おもしろい。どうも、この基地の人たちにとって、ナチョスというのは抗しがたい魅力がある料理のようだ。

ゲータレードが250円、と書いてある。おっ、安いやんけ!と一瞬喜んでしまうが、実物を見ると350円で売られていた物よりもサイズが小さい。ゲータレードの場合、サイズ感がわかりにくいペットボトルに入っているので、大変に紛らわしい。サイズと値段をよく見比べてから買わないと、「あれっ、安いと思って買ったら、サイズが小さかった!」ということになりかねない。

ちなみにモンスターエナジーは400円。先ほど500円で売っているお店があったので、ここで買えば100円安い。このように、基地内においては「一物一価の法則」は成り立っておらず、丹念に店をチェックして回れば安いお店が見つかったりもする。

屋台

第七艦隊の旗艦である「ブルー・リッジ」の屋台。

自艦のグッズとチップス類などが売られている程度で、第七艦隊を代表する船のわりには屋台に勢いがない。他の船には負けてられん!みたいな気負いはないらしい。

屋台

ミートボールサンドイッチ、略してMBSなんだそうだ。500円。

ホワイトボードに描かれている人の顔がセサミストリート系の顔で、「ああ、日本の漫画文化とは全く違う世界だな」とつくづく思い知らされる。

屋台

お。毎年お世話になっている「S.T.E.A.M.」が今年も出店していた。このお店はスナックとゲータレードを売るお店なんだけど、毎年他店と比べて安いという特徴がある。

スナック詰め合わせ袋が安かったら買おうかと思ったのだけど、今年は詰め合わせ袋の販売はやっていなかった。かわりにチップスが1袋50円、だって。うーん、バラ売りならいいや。50円なら他店と比べても随分安いのだけど。

さらにゲータレード

かわりにゲータレードを買った。200円!基地に入った直後にオフィサーズクラブで買ったのが300円なので、こっちで買うと100円安い。お得だ。

嬉しくなっちゃって、折角だからケバい色にしてみた。かき氷のイチゴシロップみたいな色をした「フルーツパンチ味」。本当はG2(ローカロリーのゲータレード)が嬉しいのだけど、もうこの際どうでもいいや。さあ、これだけがぶ飲みしたら糖分過多で太るぞー。

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