15:12
ロープウェイに乗って日本平を目指す。
進行方向右奥になにやら塔が見える。あそこが日本平の展望台になっているらしい。
ロープウェイの距離自体はさほど長くないのだけれど、歩いて行くにはちょっとアップダウンがある。
このロープウェイの面白いところは、片道・往復の乗車券のほかに、東照宮参拝券のセットも売られているということだ。お金を払って東照宮に入りたいと思うかどうかは、ちょっと悩みどころ。
僕らが登ってきた石段はイヤだなあ、でも東照宮には行ってみたいなあ、という人は日本平まで車で行き、このロープウェイを使って東照宮詣でをすることになる。そうなると、せっかくお金を払って東照宮までやってきたんだから拝殿までたどり着きたいよね、ということになるだろう。
僕ら?僕らはちょっとまだ思案中。どうしようかなあ。お金を払うかなぁ。
15:22
日本平のロープウェイ駅に到着。
駅前の屋台に、「桜えび団子」を売っているお店があった。1串150円。ほほう、それは気になる。
帰りの際に立ち寄って買おう。
15:23
日本平の電波塔。あそこが一番高いところらしい。
ちょっと登るけど、行ってみよう。
近づいてみると、木材を組んだ回廊が電波塔の周りを取り囲んでいた。なんだこりゃ。
僕が最初に思ったのは、山口県岩国市の錦帯橋みたいだな、ということだ。
なるほど、ほんとうに電波塔をぐるっと360度取り囲んでいる天空回廊になっているんだな。で、それを木で作った、と。
さすがに足場となる部分は劣化を恐れて鉄骨を使っている。
この「気を遣ってます」じゃなかった、「木を使ってます」感・・・最近よく見るよな。具体的に言うと隈研吾建築。
木のルーバーを見たら隈研吾と思え、というくらいこの人の設計事務所はほんとうにあちこちに、精力的に建物デザインを提供している。それだけの人員を抱えているということだし、コンペに勝ち残っているということだし、時代の寵児だ。
で、やっぱりこの回廊は隈研吾デザインだった。なるほど。
展望台。
もともとはこういうシンプルな場所だったんだと思う。電波塔+見晴らしの良い丘の展望台。
で、そこに観光要素を加えよう、ということで隈研吾さんにおねがいして木造のインパクトある回廊を作った、と。
眼下に見えるのは清水の街並み。
ちょっとわかりにくいけど、三保の松原が広がっている。
清水は三保の松原が覆いかぶさるように、天然の防波堤になっている不思議な場所だ。ここから見下ろすと、面白い地形だな、と感心させられる。
この展望回廊は「夢テラス日本平」と呼ぶらしい。
三保の松原と清水港の眺望の良さは言うまでもないが、ぐるり360度見渡せるのが日本平の面白いところだ。
地図を見ると、日本平だけ何故かポコンとたんこぶのように平野部から突起した場所だ。なので、高さがなくても見晴らしが良い。
とはいっても、言っちゃあなんだが、静岡駅方面を見渡してもさほど面白い光景があるわけではない。ざーっと広がる住宅地だからだ。なので、自然とこの360度回廊で一番盛り上がるところは清水港方面を眺める位置となる。
回廊をぐるっと回る。
ここをジョギングコースとしてひたすらぐるぐる走っている人がいてもおかしくないのだけど、そういう人はいなかった。おそらく、この回廊に上がるまでにスタッフの方のチェックがあるので、「ジョギング目当て」と思しき人は事前にお断りしているんだと思う。
地面と回廊をつなげる建物。
いかにも昨今の隈研吾感がある作り。
上に向かう階段は支柱がなく、何の支えもない。地味に見応えがある。
あと、隈研吾建築でおなじみのルーバーがここにも。ルーバーさんチーッス、と挨拶したくなる。
ぐるっと回廊を回って、夢テラスを後にする。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
おじまるです、お久しぶりです。
今回は地元静岡ということで、興味深く見ています。
「まるしま」さん残念ながら、廃業されました。
奥様がおっしゃるとおり、昔は6時半から開いていましたね。
静岡のおにぎり屋には、たいてい「おでん」がありますね。
静岡人はそれを普通と思ってます(笑)
おじまるさん>
あー、まるしま、廃業でしたか。残念。
いしが楽しそうに思い出話を語るので、いつか訪れてみたかったのですが。
あと、いしが「夏、プールに行ったらよくおでんを食べていた」と言っているのは、おそらく大浜公園プールのことなんだと思いますが、それも今は閉まっているようですね。これもまた残念。
FDA、なんと小松にも来てたことあるんですよね。
「誰が使うねん(w」と言ってたら数年で撤退しちゃいましたけど。
今はチャーター便のみが飛来するようになりましたが
小松空港の手荷物受取所には『FDA』の名札が輝いております。
チャーター便のスケジュールまで公開してる珍しい会社でもありますね。
ティータさん>
FDA、面白い航空会社ですよね。
これまでいくつもあった地方航空会社は、経営の多くを羽田便に頼っていたと思います。なので、JALとかANAに戦いを挑まざるをえなかった。
しかし、静岡空港という場所柄、羽田便を就航させるメリットがない。なので、静岡からその他地方空港、または地方空港から地方空港、という独自性の強い路線が生まれている。
今後どうなるのか楽しみです。