20:02
静岡駅前に戻ってきた。レンタカーを返却し、今晩泊まるホテルを目指す。
静岡駅前で一泊だなんて初めてだ。もともと温泉旅館やキャンプ、登山での外泊は多かったけれど、都市型滞在はほとんどやってこなかったからだ。
静岡市なんて特にそうだ。新幹線で1時間で東京に戻れる場所なので、わざわざ宿泊しようという発想がなかった。しかし結婚することにより、静岡にもこうして縁が出来た。縁がある土地が増えるというのは嬉しいことだ。
縁がある土地とはいえ、コロナだからこそのホテル泊だ。これがコロナでなければ、実家に一泊していた。
ホテルに向かう途中、静岡駅南口のド駅前に新しめのタワマンが建っている脇を通り抜けた。名前を「プレミアムタワー」と言うらしい。
へえ、こりゃ便利だ、ということでマンション名を写真でメモっておく。
買うつもりはないけれど、新幹線駅目の前、マジで徒歩1分という立地条件なのはすごい。しかも新幹線改札出てヨーイドンで1分台でこのタワマンに到着しちゃう。これだったら東京通勤もあながち無理じゃない。
コロナ時代だし、たまの通勤は新幹線で・・・なんて気安く言いたいところだけど、案外そんなに便利な物件は見つからないものだ。何しろ、腐っても新幹線駅だ。駅から出てすぐの場所に都合よく住める家がない。駅から結構歩くとか、在来線の乗り換えとか、車で、となると俄然面倒くさい。その点、この「徒歩1分」はすげえ。
後でここの価格を調べてみたけど、中古分譲も賃貸もマーケットに出ていなくて相場がよくわからなかった。でも、どうやら坪単価は250万円程度っぽい。
そんなタワマンに気を取られつつ、本日の宿に。
これも駅前、ホテルプリヴェ。
偶然だけど、出来て間もないホテルらしい。
エントランスに胡蝶蘭が飾られていた。
チェックイン。
新しいホテルだけあって、手続きは機械で行う。東海地方初のセルフチェックイン機なんだそうだ。でもやっぱりフロントの人がいて、いろいろ説明してくれる。
コロナになってから小売業の無人化が進み始めているので、ホテルもフロントを無人化できるんじゃないかと思うが、まだその過渡期なのだろう。
昨今のホテルにおいて省力化が進んでいる点としては、「アメニティは自分で持って行ってね」ということだ。
必要なアメニティがあれば、フロント脇に置いておくので持っていってくれ、というやつだ。「アメニティバー」というらしいが、ものは言いようだ。
昔っからやっている宿はやっているけど、それが増えたような気がする。
フロントの隣にある、ラウンジ。だれもいない。
椅子のあちこちに札が置いてあって、座らせないようにしてあった。座るんなら、札がないところ・・・つまり、1席飛ばしでお互いの間隔を空けて座ってくれ、という意味だ。
このラウンジを眺めていたら、宿の偉い人っぽい方が声をかけてくれた。「どうですかこの宿は」と感想を求めてくる。
「新しくて快適です、このラウンジが何も使われていないのは持ったいないですね」
と伝えたら、その方も残念そうな顔をして、「そうなんですよ、コロナがなければ食事の提供をする予定だったのですが」と言う。もったいない。
エレベーターホールにあるフロアガイド。
へえ、わざわざ「喫煙室」という記述がある。つまり、室内は完全禁煙というわけだ。タバコを吸いたければ館内のタバコ部屋まで行ってくれ、と。
タバコ好きの方にとっては窮屈だと思うけれど、これはありがたいことだ。「禁煙部屋に泊まりたいけど、喫煙部屋しか空きがない」とかその逆とか、需給のミスマッチが絶対にあるはずで、宿としても取れたはずの客の取りこぼしがあるはずだ。なので、「だったらいっそのこと全室禁煙」にしちゃった方がラクだ。
客室フロアの廊下。
比較的広い通路、ダウンライトによる陰影ある景色。今風だ。
古い温泉宿だと、まずカーペットが緋毛氈みたいな奴だからなー。しかもペラッペラのやつ。
部屋の中。
ビジネスホテルって、どこでもだいたい室内の設備は一緒だ。細かい備品の違いはあるけれど、寝泊まりするために必要なものはだいたい決まっている。でも、室内に一歩入ってみて「ほう、そうきたか。」と毎回感心させられるので面白い。
びっくりするくらい狭い部屋だったり、「おや、これは随分余裕がある空間だな」だったり。
20:26
一応窓の外の写真も撮っておく。撮ってなんの意味があるのか、とは思うが。
今見返すと、「ああ、近くに東横INNがあるんですね」程度の意味しかない写真だった。
それにしても20時過ぎだというのに、通りを歩いている人が少ない。いしに聞くと、静岡市の繁華街は駅の反対側、北の方なのだという。南は住宅街であり、そこまで人通りが多くないそうだ。
ホテルの館内案内。
この宿を選んだ理由は、①駅から近くて ②大浴場があって ③値段がそこそこ だったからだ。駅チカ物件を選んだのは、レンタカーを返却してからチェックインという手間があったからだが、なによりも大浴場が併設されていることが宿選びの必須条件となる。
20時過ぎにチェックインしたんじゃ、お風呂なんてそこまでゆっくり入ってられない。温泉宿に泊まるときみたいに、「チェックインからチェックアウトまでの間に少なくても3回、多いときは5回は入浴」というわけにはいかない。でもやっぱり、室内の小さな風呂よりも大浴場がいい。大浴場がない宿なら泊まりたくない。
こうやって館内のご案内を見ると、ペイTV用のカードを売っています、という紹介がないことに気がついた。有料のアダルトチャンネルなんて、いまどき流行りじゃないのだろう。
僕自身の人生を振り返って、ホテルで有料のチャンネルを見たことってないよな・・・と思ったら、そういえばどこかで1回、経験があったことを思い出した。それがいつ・どこだったかは全く覚えていないけれど。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (4件)
おじまるです、お久しぶりです。
今回は地元静岡ということで、興味深く見ています。
「まるしま」さん残念ながら、廃業されました。
奥様がおっしゃるとおり、昔は6時半から開いていましたね。
静岡のおにぎり屋には、たいてい「おでん」がありますね。
静岡人はそれを普通と思ってます(笑)
おじまるさん>
あー、まるしま、廃業でしたか。残念。
いしが楽しそうに思い出話を語るので、いつか訪れてみたかったのですが。
あと、いしが「夏、プールに行ったらよくおでんを食べていた」と言っているのは、おそらく大浜公園プールのことなんだと思いますが、それも今は閉まっているようですね。これもまた残念。
FDA、なんと小松にも来てたことあるんですよね。
「誰が使うねん(w」と言ってたら数年で撤退しちゃいましたけど。
今はチャーター便のみが飛来するようになりましたが
小松空港の手荷物受取所には『FDA』の名札が輝いております。
チャーター便のスケジュールまで公開してる珍しい会社でもありますね。
ティータさん>
FDA、面白い航空会社ですよね。
これまでいくつもあった地方航空会社は、経営の多くを羽田便に頼っていたと思います。なので、JALとかANAに戦いを挑まざるをえなかった。
しかし、静岡空港という場所柄、羽田便を就航させるメリットがない。なので、静岡からその他地方空港、または地方空港から地方空港、という独自性の強い路線が生まれている。
今後どうなるのか楽しみです。