おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで@国立新美術館
これは楽しかった! 印象派の絵は、遠くから近づく際に一回楽しめ、近づいて至近距離で眺めてもう一度楽しめ、最後に部屋から出る際に振り向いて部屋全体を俯瞰してもう一度楽しめる。 絵との距離で見え方が全然違うので、何度でも観賞に堪えうるものだ。 ... -
爆発した芸術を散歩する
日本のデザインミュージアム実現にむけて展@21_21 DESIGN SIGHT
「日本にはデザインミュージアムが存在しない」ということに対する問題提起のため、過去に行われたデザイン系の展覧会やワークショップなどを一挙に振り返る展覧会。 「デザイン」って、抽象的なんだよな。 すべての人間が作ったものにはデザインが存在す... -
爆発した芸術を散歩する
森村泰昌 レンブランドの部屋、再び@原美術館。
御殿山ヒルズのたもとにある美術館。 高級住宅地の道を進んでいったところにある。 森村泰昌の個展は2週間前に資生堂ギャラリーで見たばかりなのだが、続けて見る事になったのは全くの偶然だ。 でも、この人の作品はとても面白かったので、再会できて何よ... -
爆発した芸術を散歩する
Any Tokyo 2013 : Design & Idea@青山CIプラザ
「“Heritage” = 未来へ受け継がれてゆくもの」というイベントがあると思って行って見たのだが、どうも違うイベントっぽくて困惑。 コカコーラの新しい「ヘリテイジグラス」のお披露目、ということだったんだが。 図太く会場内に入り込んで中を見て回って、... -
爆発した芸術を散歩する
東京デザイナーズウィーク 2013@神宮外苑
絵画館の前の広場に忽然と現れたテント群とモニュメント。 こんなところで展示会が開かれているとは知らなかった。 お台場とか幕張、有楽町ばっかりが展示会会場ってわけじゃないんだな。 こちらが想定していたよりも何倍も何十倍も規模が大きいのでびびる... -
爆発した芸術を散歩する
森田晶子 個展『む こ う が お か』@waitingroom
恵比寿の近くにあるギャラリー。 とても古い建物の一室。昔なら確実にびびって建物の前で回れ右していた。 ファンタジーな絵。 淡い色、ゆるやかな曲線で描かれる曖昧な世界だけど、人物の輪郭がはっきりと描かれている画風のためくっきりとしている。不思... -
爆発した芸術を散歩する
須田一政 凪の片@東京都写真美術館
以前、「アートとしての写真をどのように見ればよいかわからない」と書いたが、いくつも展示会を巡っているうちになんとなくわかってきた気がする。 というか、「困惑」が解消されつつある、というか。 写真を鑑賞する、ということに違和感を感じなくなっ... -
爆発した芸術を散歩する
囚われ、脱獄 / Imprisoned, Jailbreak@XYZ collective
シャッターが閉まり、やってなかった。 ここは「14時~19時、月火水休み」というトリッキーな営業時間、しかも最寄り駅から遠いという不自由な立地条件。 今回ギリギリの調整をした上で訪れたのだが。 臨時休業の連絡などは店頭、webのどこにもない。 「ご... -
爆発した芸術を散歩する
『植田正治の道楽カメラ』展@アツコバルー arts drinks talk
これは穴場。Bunkamuraのすぐ隣にあるギャラリー。 ここの面白いのは、入場料500円払って1ドリンク付き、ということ。 辛口ジンジャーエールを飲みながら、写真を鑑賞。 BGMもなく、しんと静まり返ったスペースを一人(+店員さん)で満喫。気が休まる。 飲... -
爆発した芸術を散歩する
特別展 柳宗理の見てきたもの@日本民藝館
「民芸」という類は好きじゃない。 蒐集した人の個人的趣味をひたすら見せられる感じがして。 展示されるものは必ずしも芸術品とは呼べない、「日常生活の中の美」。どういうスタンスで目の前の茶碗とか服に臨めばいいのか、困惑することがある。 文化財に... -
爆発した芸術を散歩する
日本の美・発見VIII 仙厓と禅の世界@出光美術館
お隣にある帝国劇場で舞台がハネた直後。 上気した観客がどっと道路に出てきている中をかき分けつつ美術館へ。 これは全くノーマーク、期待しないで行ったのだが、いい展示だった。 仙厓という禅僧が描く落書きに近い書画は、どれも味があり、幸せな気持ち... -
爆発した芸術を散歩する
TOKYO 1970 by Japanese photographers 9@アルマーニ / 銀座タワー
9人の日本人写真家が撮影した写真展。1970年代とかのものが多い。 一人の作家で複数の写真を並べ、それ全体で日本の「当時」を切り取るといった感じに仕上がっている。 以前から、「アートとそうでない写真の違いは何か」ということを考えているのだが、今...