全国各地アンテナショップ巡り

秩父ラムネゼリー

15:42
秩父ラムネゼリーを食べてみる。ゼリーとして油断していたら、中がこぼれるほどゆるい凝固具合なので取り扱い注意。最初、ちょっとこぼしてしまった。

うん、甘いゼリーです。ラムネって、炭酸がシュワシュワするからこそラムネなわけであって、気が抜けた状態のものはただの甘いシロップだ。それがゼリーになっても、いまいち感動も何もない品だった。

玉県の満喫終了

15:44
「埼玉、他に何かないのかなあ?」

若干不満を覚えつつ、埼玉県の満喫終了。いや、実際にはいろいろあるのだろう。草加せんべいとか。でも、われわれのような「各都道府県を、10分15分程度で飛び回るトラベラー」が満足できるような、刺激的かつ魅力的な品ってのはなかなか難しかったようだ。しかも、「数百円程度の手ごろな価格」という条件付きで。

東京都庁

15:50
埼玉県を後にしたわれわれは、東京都を目指した。

「東京都のアンテナショップが東京の中にあるって、おかしくないか?」

しぶちょおが言う。まあでも、東京都民に「われわれの地元ではこんなものが名産なんですよ」と知らせるのは社会勉強になる。だから決して無駄なことではない。あと、東京に集まってくる全国各地の人、または外国の人に東京名産をPRするという事もできる。

東京都のアンテナショップは東京都庁の中にあるので、のっぽなツインタワーを目指して歩いていく。

15:53
東京都庁をわれわれが訪れるのは、「日本三大巡りの旅」以来のことだ。あの時は「日本三大超高層ビル」の一つとして東京都庁を訪れたんだったな。最上階の展望台にしか興味がなかったので、この建物の中にアンテナショップがあるだなんて全く気づかなかったし、興味もなかった。

都庁の入口では、警備員による手荷物検査が行われていた。ありゃ、面倒なことに巻き込まれそうだなと思ったが、この手荷物検査は展望台に行く人だけが対象。1階にあるというアンテナショップに行く場合はノーチェックだった。さすがに1階でテロをやらかす奴はいない、と踏んだらしい。

【05軒目】TOKYO地域特産品売店(東京都新宿区西新宿)

TOKYO地域特産品売店

入口近くにあった1階フロアマップを見てみたのだが、アンテナショップらしきものは見当たらなかった。

「これはやられたか?情報が古くて、移転したとか消滅したとか?」

ひやりとする。しかしそう簡単には引き下がれないので、ためしに「東京観光情報センター」というところに行ってみた。

15:53
おっと、あった。東京観光情報センターの片隅に、ぎゅっと凝縮された形で東京の特産品を並べているエリアがあった。ここが一応「東京都のアンテナショップ」、「TOKYO地域特産品売店」だ。

TOKYO地域特産品売店

中には、江戸切子とか扇子とか島焼酎とか、メガロポリス東京にしては予想外に多様なものが取りそろえられていた。伊豆・小笠原諸島の産品が多く、それらは特色があって面白い。

さて、何を買おう?「アワレみ隊がお奨めする、東京といえばこれ!という一品」。なかなか難しい。伊豆とか小笠原の土産は既にアワレみ隊企画で買ったことがあるので目新しさがない。それ以外の何か目を見張るものはないだろうか?

くさやせんべい

15:57
そんな中、ぐいっと目に留まったのが、これ。「くさやせんべい」。おおう、なんてインパクトのある商品!名前だけみても、確かにこれは歴然とした「東京土産」と言える。お隣には「島唐辛子せんべい」が売られていたのだが、「島唐辛子」は沖縄にもあるし、東京ならではとは言いづらい。その点、くさやはオンリーワンだ。伊豆諸島を猛烈に思わせるものだ。これは買うしかあるまい?

原材料を確認

15:59
どんな味か想像がつかない。

パッケージを裏返して原材料を確認してみた。

うるち米、醤油、みりん、くさや汁、砂糖、片栗粉

おー、やっぱり伝統と格式の「くさや汁」は惜しみなく使われているのか。魚を浸けに浸けまくって熟成されたくっさい汁。それがせんべいに塗られていると思うと胸が熱くなるな。

安いスナック菓子のように、なんか香料とかアミノ酸とかをうまいこと組み合わせて、それっぽい風味を作った・・・というのとはわけが違う。

くさやせんべい試食中

16:03
店の外のがらんとしたロビーでさっそく食べてみることにした。

近くで、「み、み、み、み、みーん」とセミがけたたましく鳴いている。何事だ?音のする方向を見たら、親子の姿があった。どうやら、子供がセミを捕まえて、買い物袋の中に突っ込んでいるらしい。だから、休みの日で閑散としている都庁ロビーに場違いな音が響き渡っているわけ。

東京の夏を感じながら、くさやせんべいを食べようじゃないか。

早速せんべいを一枚取りだし、口に運んでみる。

あっ、臭い!わかってはいたけど、くさや臭いぞ!くさやせんべいだから当たり前だ!

恐れ入った。お菓子における「●●味」というのは数多くあれど、その大半は気合いが足りない、インチキくさい風味だ。しかしこのくさやせんべい、まごうことなきくさやそのものが主張をしており、またその勢いたるや目を見張るものがあった。一言でいえば、ただただ臭い。

「せんべいは、うまい。でも、くさい」

がりがり食べながらコメントする。「くさくて美味い」というくさやの特徴を忠実に再現したせんべい、と言えよう。

「これ、口の中が臭くなっちゃうな」

そんな心配をしなくちゃいけなくなるくらい、結構な大ごとだ。でも、繰り返して言うが、旨いのは間違いない。魚のエキスがせんべいに付着しているからだろう。

「職場への土産なんかだと面白がられるだろうな。ネタとして」

そんな素敵な逸品。八丈島で作られているものなので、八丈島に旅行の際には、ぜひ。

記念撮影

16:06
東京で楽しむ、東京土産。東京を満喫したアワレみ隊は、記念撮影を終えると都庁を後にした。

竹下通り

16:33
次は、表参道にある新潟県のアンテナショップを目指す。山手線で原宿まで行き、そこから徒歩でお店に向かうことにした。

「せっかくだから、竹下通りを歩いていこうぜ」

おかでんから提案があった。しぶちょおには、東京観光も併せて楽しんでもらいたいと思ったからだ。

「えー?」

とあんまり乗り気薄のしぶちょおだったが、お構いなしに竹下通り方面に向かう。実際問題、原宿駅から表参道を目指す際、この道を通るのは何ら遠回りではない。

しかし、週末の午後の竹下通りともなると、笑っちゃうくらいの人ごみだった。

「まじか?これからここを通るのか?」

しぶちょおは歩くのさえ難儀するこの人ごみを前にげっそり。

「本当にここが近道なのか?」

とおかでんに何度も聞きなおし、

「まさかこんなところを通ることになるとはなァ~」

と嘆息していた。周囲の人と比べて、明らかにわれわれの方が年齢が高い。われわれ二人で平均年齢をかさ上げしている状態。

若干難儀しながらも、竹下通りを通過。

表参道ヒルズ

16:44
ものすごい暑さの中を歩きとおした先に、表参道ヒルズ。

涼みがてらこの中を散策としゃれこみたいところだが、われわれにはそんな時間はない。というか、興味もない。今興味があるのは、「新潟で何を買おう?」ということだけだ。華麗にスルーする。

今日はこのあと、新橋エリアにある店を回り、そのあと横浜行きだ。既に日が傾き始めているといのに、これからお隣の神奈川県にまで行かなければならないから大変だ。こりゃ今晩は中華街で夕食だなぁ、と腹をくくった。でも、夕食はちょっと遅い時間になりそうな気配。そう簡単に一日目を終了、というわけにはいかない。なにせ二日間で42カ所行かなくちゃいけないんだから。

【06軒目】表参道・新潟館ネスパス(東京都渋谷区神宮前)

表参道ヒルズの裏手に、目指す新潟県のアンテナショップはあった。地図を見たら、なんでこんな裏側に?と不思議に思うが、実際は表通りから見えるポジション取りをしており、表参道一等地をとりあず確保した、ということになるのだろう。

表参道・新潟館ネスパス

ビルの中にテナントとして入居しているのではなく、建物が新潟県オリジナルだ。新潟の気合いの入りっぷりがよくわかる。新潟の地のものを使った飲食店があったり、Uターンの相談を受けるオフィスがあったり、商談スペースがあったり充実のスペース。

それにしても「ネスパス」って名前はなんだろう。サッカーチームみたいだ。

越乃寒梅がどっちゃり

店内は、さすが新潟だけあって清酒の取り扱いが豊富だった。酒どころだから、気合の入り方が違う。そんななかで、越乃寒梅がどっちゃりと売られているスペースがあった。

「ほー。越乃寒梅って、昔は入手困難なお酒の代表格だったのに、今じゃ随分とカジュアルに買えるようになったものだな」

ずらりと並ぶ瓶を眺めて感心する。しかも値段が手ごろだ、「特撰」で1,675円、「別撰」で1,210円、「上白」で960円。僕が知っている値段はこの2倍以上するものだ。

「いや、これは新潟館だから特別みたいだぞ?」

よく見ると、「毎月10日限定入荷」の文字があった。あ、ちょうど今日入荷したばかりなのか。だからこんなにたくさんあるというわけだ。そして値段が手ごろなのは、おそらく蔵元もしくはそれにごく近いところから直接入手しているからだろう。越乃寒梅が入手困難なのは相変わらずのようだ。

せっかくだから、買っておく・・・のはやめておこう。重い。まだ今日この後移動が続くのに、重い買い物はしたくない。しかもそもそも、僕はお酒が飲めないし。

100円のおにぎり

野菜などが売られている一角でしぶちょおが立ち止った。

「これ、買うわ」

手を伸ばした先には、100円のおにぎりが売られていた。具が何も入っていない、シンプルな塩むすび。なるほど、新潟と言えばなんといってもお米。新潟のアンテナショップに来たからには、米は避けては通れないだろう。でも、まさか1kgとか2kgとかの米袋を担いで帰るわけにはいかない。そんな中、おにぎりというのは渡りに船の選択といえた。

おにぎりにかぶりつくしぶちょお

その場でおにぎりにかぶりつくしぶちょお。

「うん、うまい」

具が入っているコンビニおにぎりと比べると割高ではあるが、その分米はいいものを使っているようだ。確かに、おいしい。これは「新潟を満喫している」気になる。まるで今東京にいることを忘れるようだ。・・・たぶん。

豆腐と栃尾の油揚げをチョイス

17:04
何を買おうかさんざん悩む。さっきしぶちょおが購入した「コシヒカリのおにぎり」をもって、新潟を満喫した!と宣言しても良いのだが、せっかくだから何かもう一品くらいは買ってあげたい。

結局、冷蔵品コーナーから、豆腐と栃尾の油揚げをチョイス。これは生ものという事もあり、おかでんのお持ち帰り商品とした。箸も皿もないので、店頭で食べるのは無理。家でおとなしく食べましょう。

豆腐は「黒崎茶豆とうふ」というもの。発色がとてもよく、見るからにおいしそうだ。

「これ、絶対うまいよ!いいなあ」

としぶちょおは羨望の声を上げる。じゃあ買って帰れば?と聞いたら、さすがに明日愛知までもって帰るのはちょっと、ということだった。確かにそりゃそうだ、常温保存となるわけだし。

一方の栃尾の油揚げはネギ味噌がはさまれたもの。オーブンで熱を通せばよりおいしく食べられそうだ。

ついつい2品も買ってしまった。今後の出費も考えて、こういう軽はずみな行為は慎まなければならないのだが。でも、どっちもおいしそうだったもので、ついつい。

お店の前で記念撮影

17:05
お店の前で記念撮影。日が傾いたとはいえ、まだ35度以上ある試される大地。それでもアワレみ隊は旅をし続ける。次は新橋エリアにある2軒を目指して、表参道から移動だ。

汐留の高層ビル群

17:33
銀座線を使って新橋にやってきた。

汐留の高層ビル群を見上げながら、銀座口方面を歩く。この辺りはおかでんは仕事の関係で頻繁に歩いていた場所だったが、アンテナショップがあったなんて全く記憶にない。人間、案外周囲の光景には関心を払っていないということだ。

「ああ、そういえばあったなあ」

目の前にお店を発見した時、ようやく自分の記憶と、手元の「アンテナショップ一覧」の住所録とが合致した。こんな店もあったあった。でも、一度も入ったことはない。

【07軒目】香川・愛媛せとうち旬彩館(東京都港区新橋)

このアンテナショップは、香川県と愛媛県が合同で運営していて一風変わっている。県同士、こうやって仲良くできるものなのだな。てっきり、お互い足の引っ張り合いでもやるものなのかと思ったが。

香川・愛媛せとうち旬彩館

ただ、香川県は余力があるのか、せっかくだからともう一つ「共同運営」のアンテナショップを持っている。明日訪れる予定だが、有楽町の東京交通会館内に徳島県とのお店がある。でも、高知県とのジョイント店舗はないわけで、高知県は孤高の存在だ。香川さんとあんまり仲良くなかったのか?

あ、そうか、毎年夏になるとニュースで話題になる香川県の水がめ、「早明浦ダム」って高知県にあるんだっけ。香川の水を高知が供給してるってことで、いろいろ軋轢があったりするとかしないとか。完全に妄想だけど。

骨付鳥、一本勝負

店頭に丸亀名物の「骨付鳥」をPRするポスターが貼ってあった。題して、「骨付鳥、一本勝負」。

女の子4人が酒を飲みながら骨付鳥をかぶりついている漫画。結構いい絵だと思ったので、写真を撮ってみた。

「おかでんが好きそうな絵だよな」

しぶちょおが口をはさむ。確かに。どこがいいとかよくわからないけど、なんか好きだ、この絵。萌え絵というわけではないと思うのだけど、明るくて見ていて気持ちいい。

骨付鳥は、県を挙げて応援されている「地元グルメ」ではない。一説によると、宣伝なんかしなくても十分、と骨付鳥の元祖であるお店が乗り気薄だからということだが、真偽のほどはわからない。しかし、こうして丸亀市がポスターを作っているのだから、県はともかく丸亀はやる気満々なのだろう。

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