フィトンチッドでいこう【赤沢自然休養林】

セラピー館

13:01
お昼ごはんを済ませたのち、隣の建物に移動する。ここにも大きくて立派な三角屋根の建物がある。

セラピー館

13:07
「赤沢セラピー体験館」という建物。

ひのきで編んでみた

13:43
中に入ると、赤沢の自然が紹介されていると共に、ヒノキ?の薄い板を使って編み物ができるコーナーがあった。

数十分もの間、みんな黙々とこの板を編み込むことに没頭する。

ある程度大きくできたところで四隅をカットすれば、コースターのようなものが出来た。これは今、僕の職場の机においてある。ヒノキのコースターって、なんだか高級そうなイメージがあるし。

ただし、面倒臭がって糊付けしていないので、日に日にほつれてきて、外れていく。

NPOの方に話を聞く

15:08
このセラピー館はNPOのボランティアによって運営されているようだ。植林をやったり、赤沢の自然を守るために日々勤しんでいるとのこと。本業の仕事を持っていながら、週末はここで作業をやったり来客にレクチャーしたりと大変だ。

いろいろとこのあたりの話を聞かせてもらい、とてもおもしろかった。

赤沢のヒノキ林といっても、天然林と人工林がある、というのは「へえ、そうなんだ?」と思った。てっきりこのあたりは全部天然だと思っていたからだ。

人工林の方が手入れされている分、生育が良いという。なんだ、人の手で育てられるし、成長が良いし、人工林最高じゃないか!と思ったが、やはり天然のヒノキの方が良い材木になるらしい。えー、なんでだよ。

曰く、天然ヒノキの方が成長が遅い分、ぎゅっと詰まった材木になるのだという。なるほど、成長が早いということは密度が薄いということになるのか。

そんな話をずーっと聞かせてもらった。

一方の僕は、途中でその会話から離脱し、ベンチで日なたぼっこをしながら昼寝をしていた。「旅先で昼寝」なんて、スケジュールをぎゅうぎゅうに詰め込みたがる僕の性格ではあり得ない展開だ。でもだからこそ、敢えてそういうことをやってみようと思った。それができるのが今回の旅行だ。

橋をわたる

15:19
ひとしきりガイドさんのお話を聞かせてもらい、昼寝もしたところで、あらためてトレイルをもう一本やることにした。

今度は、赤沢の東側に向かっていく向山コースを歩く。所要時間60分と手頃だ。

川

15:20
本当にきれいな眺め。

カーンと鳴らす

15:21
カーン、と線路を殴りつけ、熊が出てこないように祈念。

道

15:23
向山コースを進む。

道

15:28
「たぶんここは、昔森林鉄道が走っていたんだろうなあ」

山の中にしては不自然なまでにまっすぐな道。

はるか昔の風景に思いを馳せる。

道

15:30
ヒノキが密集しているエリア。

このあたりは一本一本が細い。

午前中見て回った冷沢峠あたりとは、迫力が全然違う。

道

15:35
川を超えて対岸に向かう。

ここで折り返し地点。橋がとても立派で、いちいち驚かされる。

ここから先、上流は休養林の管理者くらいしか立ち入ることがない秘境だ。この奥もずっとヒノキが生えているのだろう。

ただ、この界隈のヒノキを守るために、かなり広範囲に渡って植生保護活動が行われている。ほっとくとヒノキ以外の木が生えてしまい、単なる雑木林になってしまう。そのために、自然休養林の周囲には「緩衝地帯」を設けて、別の木を植え、そのさらに外周には別の木を植え、とヒノキ林のエリアを守るための努力が続けられている。しかしそれでも、ヒノキ林は侵食されやすいようだ。

道

15:36
きれいな水だなあ・・・

「見ていると吸い込まれそうな気になる」という文学的な表現があるけど、うーん、特にそういう印象はない。入水自殺願望なんて全くないから、だろうか?心が健全な証、ということで理解して良い?

道

15:36
ヒノキの林の中を歩く。

・・・といいたいのだけど、結構途中にあすなろやサワラが混じっていて、一概に「ヒノキ林」とも言い切れない。

ヒノキ、ボンバイエ!とテンションを上げたいのだけど、自然というのはなかなかそう単純にはできていない。むしろ、雑木林こそ自然界の自然(妙な日本語)なんだろう。

道

色づき始める葉

道

見よ、この歩道を。ものすごく手間暇がかかっているのがよくわかる。

崖を削って、土の歩道を作る・・・というだけじゃない。こうやって、木道をわざわざ崖からせり出す形でこしらえている。一体どれだけの労力をここに注ぎ込んでいるんだ?信じられない。

(つづく)

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