
14:37
JR中津川駅に到着。
そろそろ、我々の二泊三日の旅は終わりだ。僕とばばろあはここで特急列車に乗り、しぶちょおとひびさんは車で名古屋に向かう。
まだあともう少し時間がある。駅前に車を停め、ちょっと時間つぶしをしよう。

「栗きんとん発祥の地」の石碑が駅前にあった。
へへー、そうなのか。思わず土下座。

中津川駅前の様子。のどかな風景だ。なによりも空が広くて気持ちがいい。

海鮮酒場「闇市」というお店を発見。
「闇市」で海鮮。ゴクリ。一体どんな怪しい魚が出てくるんだ・・・。

お店の外観からして、おそらくスナックと思われるのだが、店名が「MANPUKU」。
満腹?
いや、スナックの跡地を使って定食屋でも始めたのだろうか?さすがに飲み屋で「満腹」っていうのはないだろう。
気になって調べてみたら、本当にスナックだった。居酒屋の跡地にできたスナック、というのが正解。だとしたら、やっぱり名前がユニークだ。
料理に力を入れているスナックのようで、メニューは豊富。ちなみにおすすめは「満腹サラダ400円」とか「フライドポテト350円」などがあるらしい。(公式サイトが存在する)

喫茶店「日曜日」。
いいね、このロゴ!
「ちょっと前だったらダサかったと思うけど、一周して今はすごくいい感じがする」
とひびさんと話し合う。

14:39
目指していたのは、駅からほど近いところにある五平餅のお店。
先ほど栗おこわを食べた「一休」で中津川情報を調べていたら、どうもこのあたりは五平餅が有名であるということ、そしてその五平餅の形が独特であるということを知った。
五平餅と聞いて一般的にぱっと思いつくのが、小判型に潰したご飯を成形し、箸なり木の棒を刺し、炙ったものだ。甘辛い味噌をつけて食べる。しかし、写真で見かけた中津川の五平餅は、団子みたいな形をしているのだった。このスタイルは初めて見た。
味に違いはないのだろうが、見てしまったからには食べないと。甘いものに目がないばばろあも、乗り気だ。
実際、訪れた「喜楽」という五平餅屋さんの看板は、丸い団子状の五平餅がデザインされていた。へー。

「五平餅定食」というのがあるのに驚愕。
もう、「定食」ってなんだかわけがわかんねぇな。「ご飯と味噌汁とおかず」という組み合わせが定食の定義だと思っている僕だけど、世の中にはイレギュラーケースがたくさんある。
「うどん定食」とか。

ピンぼけしてしまったけど、これが中津川の五平餅。まさに、団子だ。1本120円。
しかし、形は悪い。本当の団子ではないので、うまく丸くはまとまらないのだろう。その無骨さが、焼き色のムラを作り、むしろ美味しくなっている。うん、これはおやつに最適。ただしお米なので、腹にズドンとたまるけど。

このお店オリジナルの、五平餅用のたれも売られていた。

14:45
五平餅を楽しんだあと、我々は中津川駅に戻る。
「駅前飯店 コーヒーハウス」という表示が見える。「駅前飯店」という表現が面白いし、明朝体っぽい独特のフォントがレトロ感を醸し出している。
どんな喫茶店なのだろう?赤いソファ席、蝶ネクタイをしめたマスターによるハンドドリップ、といった風景を想像した。
でも、ひょっとしたら中華料理屋かもしれない。だとしたら相当びっくりだ。

中津川駅のバスターミナルすぐ脇にある、大きな建物。
地元資本のデパートだろう。
しぶちょおが、「あそこで、栗きんとんめぐりが買えるんだぞ」と教えてくれる。
一休でうっかりあれこれお菓子を買い込んでしまったので、これ以上日持ちしない栗きんとんを買えないのだが、一応様子を見に行くことにする。

あれっ。
ここって、建物全フロアを使ったデパートまたはスーパーだと思ったけど・・・
観光案内所、市役所機能の一部、土産物屋、そして残るほとんどのスペースが貸し会議室や貸しオフィスになっていた。
ああ、地方の過疎化というのはこういうところでも進んでいるのだな。いや、過疎化というより、地元の人はみんな車だから、駅前にお店がある必然性がない、ということなんだろう。
調べてみたら、昔はここはダイエーがあったようだ。ガラス張りの展望エレベーターが、今となってはもったいない。
その1階部分に「にぎわい特産館」がある。

あった。栗きんとん巡りコーナー。
へー、二種類あるのか。
8個入りの詰め合わせ。「風流」と「ささゆり」があり、今日は既に「風流」は売り切れていた。
お値段は税込2,000円。1個200円ちょっと。次回中津川に立ち寄る機会があったら、ぜひ買いたい。食べ比べ、面白いじゃないか!

中津川のマンホールは、恵那山をかたどったものだった。

14:52
中津川駅改札。ここで本当にお別れ。またの再会を誓い、しぶちょおとひびさんと別れる。

15時6分の特急しなのが来るまでの間、ホームで待つ。
おや・・・ホームの片隅に、立ち食い蕎麦屋があるぞ。このお店、改札の外側でもお店をやっているけど、厨房を挟んでホーム内でも食べられるのだな。
我々のように、次の電車が来るまで待っている人向けなのだろう。
なんにせよ、味わい深い外観だ。東京近郊ではまず見かけない迫力がある。
「食べてくれば?」
ばばろあから水を向けられた。うーん、蕎麦食い人種として、食べておくべきだろうか。いや、食べたからといって、特別うまいということはないだろう。ただ、こういうお店で食べた、というコレクター精神を満たすだけだ。うーん、どうしようかな。
しばらく悩んだが、メニューをみて断念した。そば380円、天ぷらそば500円。実は都心駅の立ち食いよりも高いことが判明したからだ。
この立ち食い蕎麦屋の脇に、もう一つお店があった。コーヒーショップ、という看板が出ている。コーヒー400円だって。これはこれで大変味わい深い。
気になるのはやまやまだが、「ホーム脇で、立ってコーヒーカップで一服」という構図ではないのだろうな。単なる「コーヒーのテイクアウト。紙コップにプラの蓋がされて出てくる」と思われる。それだったら、特段ワクワクはしない。
実際どうなのかは、確認していないからわからないけど。
せっかくだから、テラス席のようにこのお店の前に折りたたみの椅子と机を置いて、コーヒーを飲ませればいいのに・・・と思うが、さすがにホーム上でそんなことをやるのはダメか。

中津川駅ホーム。

我々を困惑させた、乗り場表記。
いろいろな色と表示があって、一体どこに並べば良いのか、わかりづらいことこの上ない。
写真に写っている、6カ所の表示。右から順に
しなの 1号車 4両のとき 指定席 禁煙 しなの 2号車 6両のとき 指定席 禁煙 しなの 4号車 8両のとき 指定席 禁煙 しなの 6号車 10両のとき 指定席 禁煙 しなの 3号車 6両のとき 指定席 禁煙 しなの 2号車 4両のとき 指定席 禁煙
となっている。ややこしいったらありゃしない。で、自分たちが乗る「しなの」は、座席指定をしているので何両目の何番に座るのかはチケットに書かれているのだけど、それが何両編成の電車なのかがわからない。
結局、塩梅の良いところに並ぶ、というのは諦めた。無理だこれ。目の前に停まるのが1号車だったり6号車だったりするんだもの。
ばばろあと名古屋まで一緒で、その後名古屋駅で解散した。
アワレみ隊の2017年秋はこうして終わりとなった。次回は一体いつになるだろうか。今回の癒やし企画はとても良かったけど、いつまでも癒やしてばっかりもよくない。アワレみ隊の本領発揮ともいえる、チャレンジングな企画をまたやりたいものだ。
(この項おわり)
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