マグマがおとなしいうちに登れ【浅間山(前掛山)】

浅間山荘で一人夕食を食べながら、スマホの画面を確認する。

YAMAPで、今日歩いた軌跡を見ることができる。ほぅ、これは便利だ。

赤い線が登山道で、黄色い線が僕が実際に歩いた線だ。もちろん地図の拡大縮小が可能。

どの地点を何時何分に通過したのか、というデータも表示が出て、楽しい。

おっと、今回は14.6kmも歩いた割には、991メートルしか上に登っていないのか。どちらかというと下り中心の登山だということがわかる。

ただし、スマートフォンのバッテリー消費が激しい。もはや、登山においてモバイルバッテリーの持参というのはマストアイテムになってきたのだろう。たとえ日帰り登山であっても。

「遭難したときのための備え」じゃなくて、スマホで地図を確認するために必要。

ノンアルコールビールをがぶ飲みして夕ご飯を食べ終わり、食堂を後にする。

帳場周辺にはいろいろなお土産が売られていた。あと、この手の旅館におなじみの、野生動物の剥製。

この宿だと、鹿の首が壁に飾られていた。

あれ、どうしてだろうね。飾りたい!という欲望がムラムラと湧いてくるのか、それとも剥製を寄贈され、やむをえなく飾っているのか。

紙皿やチャッカマンといったものが売られているので「なぜ?」と思ったが、ここはキャンプ場も併設されていたからだった。

かゆみ止めの定番商品、「キンカン」にスプレータイプがあることを初めて知った。

食堂とは別に、フロント近くに喫茶スペースもあった。

この旅館に宿泊をしないキャンプ客、または日帰り入浴をする人向けの空間なのだろう。メニューは牛乳や甘酒、手打ちそばなど。

カウベルや絵葉書などもここで売られていた。

お酒、Tシャツなども。

館内の自販機はアサヒ。

ビールが飲みたければスーパードライ、350ml缶で350円。場所柄から考えると良心的な値段。

ノンアルコールビールであるドライゼロも置いてあって250円。これも嬉しい。

ちなみに食堂でノンアルコールビールを頼むと、キリンの零一がでてくる。下山してお風呂に入った後にガツーンとノンアルコールビールの爽快感を味わいたければ、食堂で頼むよりもこの自販機でドライゼロを買ったほうがいい。

洗面所。

天井から板をぶら下げている。こんなガードの仕方、初めて見た。

部屋に戻って、宿泊案内を改めて見る。

夕食は18時、朝食は8時というのが、温泉旅館的なオーソドックスな時間だ。

登山口にある旅館だからといって、デフォルトで朝食が5時だったり、9時になったら強制的に館内の電気が消えます、ということがない。

「ご都合に合せて変更可能です ご相談ください」と書いてあるので、「朝早く出発したいので朝食を早められないか?」とか「弁当にできるか?」といった個別相談はできるのかもしれない。

天狗温泉浅間山荘の構成。

複雑怪奇な作りにはなっていない。1階の片隅に男女別の浴室がある。これは外来入浴にも対応している場所。それとは別に、2階にもお風呂がある。こちらは宿泊客専用。

2階は全部で12室。なので、思ったより客室が少ない。

飲み物、食事のメニューいろいろ。

吹き抜けに鎮座する、天狗。こっちを見ていてギョッとする。

20:13
1階の風呂にやってきた。2階の宿泊者専用風呂よりも、狭い。

湯船に溜まるお湯はかなり強い赤茶色をしている。

手をちょっと差し入れただけで、指の輪郭がぼやけた。

そこからわずかに手を鎮めると、ほら、もう指が見えなくなった。相当濃い。

こんなお湯をグルグルと循環させて加熱させていると、あっという間にパイプが詰まって故障してしまいそうだ。日頃のメンテナンスが大変に違いない。

部屋に戻って、服をはじめとしていろいろなものを洗って干す。

壁際に斜めの棒が突っ張ってあり、そこからハンガーを吊るすようになっていた。

ハンガーは持ち合わせていないので、いろいろなものをぶら下げた。翌朝までに乾くとは到底思えないので、部屋に置いてあった扇風機で風を送る。

とにかく、びっくりするくらい足が痛い。足の底が自分の体重を支えきれなくなって扁平足気味になってしまったのか?と心配になるレベル。足の裏に悪い毒素が溜まったような感覚だ。

湿布を持ち合わせていたので、かかとや足の裏に貼って、痛みに耐える。さすがに鎮痛剤までは持参していなかった。鎮痛剤があったほうがいいなあ、と真剣に考えるレベルだった。

おかげで、館内を歩くときはよちよち歩きだ。立ち上がるのも、難儀。

無事下山することはできたものの、体力不足が露呈した感じだ。

23:43
痛みを緩和するために足のストレッチや指圧をずっと繰り返しながら、眠れぬ夜を過ごす。足がほてる。

窓の外は、街灯に群がる虫たちが街灯にぶつかる音がひっきりなしに響いていた。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 小諸は、2024年11月まで、足かけ3年、年3~4回仕事で通っていた地なのですが、そば七は知りませんでした。行っておくべきだったと激しく後悔。
    自家焙煎珈琲こもろは利用したことがありますが、昨年行ったら閉店していてびっくりしました。
    こうやって記事に残してもらえたお蔭で、記憶や思い出も再構築されてありがたいです!

  • ゆうどんさん>
    おお、自家焙煎珈琲こもろの仲間がいた!
    このお店、2023年に閉店して新潟にある1号店に統合したそうです。意外でした。

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