おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
SHIMURAbros 「Seeing Is Believing 見ることは信じること」@ポーラミュージアム アネックス
作品よりも、作品を前にして「これは一体何を意味しているのだろう?」と困惑している客を見るほうが面白かった気がする。 ギャラリーの半分は、噴水のインスタレーション。水がじゃばじゃばと流れている。これに一体何の意味があるのか、と客はウロウロし... -
爆発した芸術を散歩する
d design travel IWATE EXHIBITION@d47 MUSEUM
昔は入り口と出口が別々のところにあったんだけど、いつの間にか一カ所にまとめられていた。それ以外、全く記憶に残っていない。 d design travelの岩手版、ということで、岩手県内のデザイン的に面白いものをいろいろ集めていたはずなんだけど。ああそう... -
爆発した芸術を散歩する
Selected Art Fair 2018「蒐集衆商」@スパイラルガーデン
「しゅうしゅうしゅうしょう」と読む。アートフェア。 クリエイティブ業界の目利きと呼ばれる人たちや、ギャラリーが選りすぐりの作品を展示販売している。 絵だけでなく、工芸品があったり、まるで万華鏡のようにさまざまな作品が展示されていて面白い。... -
爆発した芸術を散歩する
ゲルマン・シュテークマイヤー「ライト・アンド・トーン」”Licht und Ton” paintings 2016 – 2018@8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
Tomio Koyama Galleryでお買い上げのお客さんって、一体どういう人たちなんだ?といつも思う。ギャラリーの前で見張って、お買い上げされる方を見てみたいと思うくらいだ。 それくらい、クセの強い作品を展示する。馬鹿は近寄らなくてよろしい、とピシャリ... -
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HYPER LANDSCAPE 超えてゆく風景@ワタリウム美術館
梅沢和木の作品を中心とした展覧会。 僕が梅沢の作品に初めて出会ったのは、未だにはっきりと覚えている。DIESEL ART GALLERYで開催された「エクストリームAR画像コア」展(2013)だ。 https://awaremi-tai.com/pilgrimage0032.html アニメやマンガの登場人... -
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没後160年記念 歌川広重@太田記念美術館
会期最終日、しかも日曜日だったということもあり、会場内はすごい人だかり。お金を払って中に入ったけれど、すぐに退出しようかと思ったくらいの来場者だった。 浮世絵・錦絵というのは、西洋画と比べてかなり小ぶりな作品だ。しかもそのサイズの割には恐... -
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FUJIFEST GLOCAL 2019@東京国立博物館
富士フイルムが新しいデジタルカメラ「X-PRO3」を2019年11月に発売する。その新商品をいち早く触ることができるイベント。 いつもはガンダーラの石仏など、中近東系の美術品を展示している東京国立博物館・表慶館が貸し切られて展示が行われていて驚かされ... -
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オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展@国立新美術館
オルセー美術館で、ゴッホ展に次いで歴代集客数が多かったというピエール・ボナール展が日本上陸。 といっても、誰それ?という名前。不勉強ながら、聞いたことがない。そんな「客が集まる作家」でもまだまだ知らない存在があるのだな。 ボナールの絵は、若... -
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MAMコレクション008: 会田 誠とChim↑Pomのカラス
会田誠が、水墨画っぽく屏風にカラスの絵を描いている。電柱、電線、そして不吉に群れるカラス。さすが天才、こういう絵も描けるのか!と彼の才能にまた一つ驚かされた。 この絵のベースとなっているのが、「Chim↑Pom」の映像作品。 バイクにカラスの剥製... -
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テイラー・スウィフト写真展@FUJIFILM SQUARE
ポラロイドカメラのように、シャッターを押したらすぐに写真が印刷されて出てくるカメラ「チェキ」の新型機種発売にあわせて、デザインを監修したミュージシャン、テイラー・スウィフトの写真展が開催されていた。 デジカメ・スマホ全盛のご時世に、インス... -
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言葉を超えた写真家 富山治夫 『現代語感』@FUJIFILM SQUARE
日本の社会派写真家の特徴なのだろうか?それとも、流行りなのか? いつも思うのだけど、昔の日本の写真家の作品は、どす黒い。元々頭髪が黒く、肌の色も白人と比べて濃い日本人ということもあるけれど、陰影を塗りつぶすかのような黒々とした写真が多い。... -
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京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-@サントリー美術館
美術展のなかで特に白眉なのが、仏像の展示だと思うようになってきた。 絵というのは、展覧会によってはだんだん飽きてくる。または、見方が雑になる。 書や茶器といったものは、腰の高さほどのガラスケースに保管されていることが多く、人だかりができて...