おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
-
爆発した芸術を散歩する
椿会展2017- 初心 -@資生堂ギャラリー
赤瀬川原平という名前は本当によく見かける。 東京ステーションギャラリーで開催中の企画展「パロディ、二重の声」でも登場したっけ。 日本の世相を切り取ることをテーマにした写真の展覧会に行くと、頻繁に「土門拳」の名前が出るのと一緒か。 6人の、全... -
爆発した芸術を散歩する
パロディ、二重の声@東京ステーションギャラリー
1970年前後を中心とした、既存の権威を茶化し、風刺する「パロディ」が流行っていた時代の作品を展示している。 絵、文章、雑誌、広告、パフォーマンスなど。いろいろな形で、既にあるものを元ネタとして改変展開している。 まず驚かされるのが、これだけ... -
爆発した芸術を散歩する
椋陽児展「春琴抄」@ヴァニラ画廊
女性を縄で緊縛した絵を描く作家、椋陽児の個展。 僕はこの人の名前も作品も知らないのだけど、倒錯した世界観というのを見てみたくて訪れた。 ヴァニラ画廊は、本当にこういうサブカルやアウトサイダーなアートの個展が得意だ。いったいどういうツテがあ... -
爆発した芸術を散歩する
縄のあわれ@ヴァニラ画廊
椋陽児展「春琴抄」と同時開催の展覧会。 いろいろな芸術家が、縄をテーマにした作品を展示している。 アニメ作品のコスプレのような格好をした、かわいい女の子が赤い縄で縛られていたりする。 椋陽児展がダークかつ淫靡の世界なのに対し、こっちはカジュ... -
爆発した芸術を散歩する
ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力@Bunkamura ザ・ミュージアム
江戸時代末期から明治期に活躍した、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の展覧会。 イギリス人のゴールドマンが集めた暁斎の作品を紹介している。 日本人ではなく、外国人が蒐集したというのが興味深い。 鳥獣戯画的な、動物たちが戯れている絵が面白い。 浮世... -
爆発した芸術を散歩する
ワンダーシード2017@トーキョーワンダーサイト渋谷
若手画家による、荒削りすぎる作品が並ぶ。 全て売り物であり、値段は3万円から5万円くらい。 手ごろな価格で、部屋のインテリアとして何か良い作品があったら買おう・・・とかなり真剣に魅入ってしまった。 アートは、美術館で見るだけじゃつまらない。「... -
爆発した芸術を散歩する
微笑みを運ぶポスター レイモン・サヴィニャック展@Bunkamura Gallery
たまたまギャラリーの横を通りがかった際、明るいトーンの絵がたくさん飾ってあるのを見かけたので入った。 レイモン・サヴィニャック?誰それ?状態。 フランス人で、シトロエンやジタンといった有名企業のポスター絵を多数手がけている人だ。 子供が描く... -
爆発した芸術を散歩する
くらし文化遺産 -変革の記憶、LIXILの宝もの-@LIXIL GALLERY 1・2
LIXILといえば便器でおなじみINAXが社名変更したのかと思っていたが、実際はトステムや新日軽、サンウェーブなど複数の住宅建材メーカーが合併した会社だ。 2011年に合併ということで日が浅いこともあり、この企業には複数のギャラリーや資料館がある。 そ... -
爆発した芸術を散歩する
ポーラ ミュージアム アネックス展2017- 感受と創発 -@ポーラミュージアムアネックス
外部セミナー受講のために外出した際、銀座一丁目駅から京橋駅まで乗り継ぎで歩くことになった。その際、「そうだ、昼メシ時間を削れば美術鑑賞を一発できるな」ということに気が付いた。 なにしろ、ポーラミュージアムアネックスは銀座一丁目駅を出て目の... -
爆発した芸術を散歩する
美崎光邦展 -茫洋として-@LIXIL GALLERY 3
毎度毎度、LIXIL GALLERY3は奇妙な陶器が展示されている。 小部屋であるということもあり、自分の感性にあわなければ「ものの30秒」程度でその場を立ち去ることがある。 今回も、中に入ってみて「おおう・・・」と思わず声が漏れる。 さて、どうやってこれ... -
爆発した芸術を散歩する
キッコーマンもの知りしょうゆ館
千葉県野田市にある世界規模の醤油メーカー、キッコーマン。 この企業のおかげで、クルマで「野田」ナンバーのクルマは「しょうゆナンバー」と小ばかにされるというおまけ付きで、それだけ「野田=醤油」のイメージが強い。 野田市には大盛りで知られる名... -
爆発した芸術を散歩する
石川直樹 この星の光の地図を写す@水戸芸術館現代美術ギャラリー
水戸に行く機会があったので、以前から精力的に企画展を開催していることで気になっていた水戸芸術館に行ってみることにした。 石川直樹の展覧会が見たかったから、ではなく、たまたまそのとき開催していたからだ。 もちろん、事前にこの企画展を把握した...