おかでんによる美術・博物鑑賞記録。
「権威主義にとらわれず、フラットに作品を楽しむ」というコンセプトであらゆるジャンルの作品を見てきた。
大きな公共の美術館から、雑居ビルの一角にある秘密めいた小さなギャラリーまで様々な場所を巡ってきた。
美術を何年間も見続けても、体系的な知識を習得していないのはさすがに頭が悪いと考え始め、結局自分も権威主義に陥ってしまったという気持ちが芽生えてきた。
2021年、子どもの誕生で多忙になったのを契機にコーナー終了。
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爆発した芸術を散歩する
動き出す!絵画 ペール北山の夢 ―モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち@東京ステーションギャラリー
ペール北山って誰やねん。全く聞いたことがない、マジシャンみたいな名前。 なんでも、大正時代の画商だったらしい。 で、当時のポスト印象派画家達の支援をしていた人だそうだ。 なので、この展示会はペール北山なる画家の作品が並んでいるわけでもないし... -
爆発した芸術を散歩する
開館50周年記念 大仙厓展-禅の心、ここに集う@出光美術館
我が家には、かれこれ2年以上仙厓の「指月布袋画讃」ポストカードが額縁に入れられて飾られている。 とってもお気に入りの絵だ。 仙厓とは、江戸時代に主に九州に住んだ禅僧。地元の人に請われるままにさまざまな絵を描いていたが、それがとても味があると... -
爆発した芸術を散歩する
デトロイト美術館展@上野の森美術館
つい数十分前に「ゴッホとゴーギャン展」を見たばかりで美術館ハシゴだったのだが、またもやゴッホの自画像が看板としてお出迎えされたのでびっくりした。 またか! しかも展示内容にはゴーギャンもあるし。 ドイツの画家による作品が一室に固まって展示さ... -
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モードとインテリアの20世紀展 ―ポワレからシャネル、サンローランまで―@パナソニック汐留ミュージアム
ファッションショーで、モデルさんが乳放りだしてキリッとランウェイを闊歩しているのを見て「マジか!?」と思う。 あれはあくまでも「デザイナーのコンセプトモデル」であって、実用品ではない。 それと同様に、こうやってマネキンで展示されている100年... -
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チョーヒカル個展「SUPER FLASH GIRLS」@ヴァニラ画廊
「えっ?」と思わず二度見してしまう、インパクトある写真。 奇麗な若い女性の顔面が二つに割れ、それを太い糸で縫い合わせているもの。 顔がお面のようにぱかっと外れて、その隙間から中のメカが見えているもの。 いずれも、ペインティングによって見せて... -
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FREAKS CIRCUS人形展「きみのつみ わたしのかみさま」@ヴァニラ画廊
オリジナルドールを展示している。 何の事前知識なく見て見たのだけど、両手両足が途中で途切れている人形だらけ。 しかも全部がうつろな目をしている。あと、女性ドールはほぼ裸で、あばらが浮いていてほんのわずかな胸の膨らみしかない。どこかに閉じ込... -
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「そばにいる工芸」展@資生堂ギャラリー
錫の食器、陶器、照明など日常使い的な作品が陳列されている。 黄色や青の、シンプルな食器を見た時は、「なんだ、IKEAでこんなのをよく売ってるぜ!」と思った。 しかし、じっと観察していると、さすがに大量生産品のIKEAとは全然違う繊細さがある。なる... -
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特別展「江戸からたどるマンガの旅~鳥羽絵・ポンチ・漫画~」@ 千代田区立日比谷図書文化館
日本の漫画の由来を探ると、大抵錦絵とか浮世絵という話になるが、古くは鳥獣戯画とか、洛中洛外図とかも漫画的である。 今回の展示は、「鳥羽絵」からスタートして、日本の漫画的技法の進化の過程をたどっている。 これがやっぱり面白い。 旧幕府軍と薩長... -
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ギンザ・グラフィック・ギャラリー第355回企画展 ノザイナー かたちと理由@ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「分かる」ということは、「分ける」に由来している・・・ということで、扇風機を分解して陳列し、「これは●●のための装置」と解説している展示とか、「動物の進化が枝分かれしていったみたいに、科学技術の枝分かれを模型展示とともに図示する」とか、面... -
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アートセンター・アズ・ワールド・シチズン@トーキョーワンダーサイト本郷
たまたま通りすがったTWS本郷で、展示があったので覗いてみた。 がらんとしたスペースに、模造紙のような紙に記事が書かれ、壁にクリップ止めされているだけ。 ところこどころ、インタビュー動画を上映する小型の液晶ディスプレイがある。学祭でもここまで... -
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特別展「松島 瑞巌寺と伊達政宗」@三井記念美術館
会期末が迫っていた「アートアクアリウム」を見るために日本橋まで行ったのだけど、大行列の入場待ちに嫌気が差して入場断念 。残念だけど、あまのじゃくな性格なので「人がウハウハ言ってるものには追随したくない」気持ちが強い。だからむしろ「見てやら... -
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宇宙と芸術展@森美術館
宇宙という題材はいろいろな可能性があり、さぞや面白いアプローチがあるだろう・・・と期待していた。 しかし、キュレーターがフォーカスを絞り切れなかったらしく、ピンぼけしまくりな展示内容。どうした森美術館?というレベル。 なにしろ、いきなり両...