アワレみ隊結成20周年記念

10:35
正宮の隣に、白い建物が見えた。何だろう、と見たら、只今建造中の新しいお宮。お宮の周囲に、白い覆いがかぶせてある状態だった。まだお披露目しないよ、ということだろうか。こうやって、新旧のお宮が同時に楽しめるのが、式年遷宮の年のお楽しみ。

10:40
一方こちらは、取り壊されるまでカウントダウン中の正宮の現在進行形。立派な茅葺き屋根だ。いろいろ製法については名前とか技法があるんだろうが、詳しいことはわからない。

あの伊勢神宮の、正宮なんだからさぞや荘厳であり、巨大なんであろうと勝手に想像していたのだが、思いの外シンプル。仏教のお寺が巨大化する傾向にあるのに対して、神道ってのはあまり大きさには拘らないのかもしれない。

10:40
正宮をお詣りしたあと、周辺にある小さめのお宮を回る。こちらは「風宮」。

10:47
階段に、なにやら行列ができている。なんの行列だろう。

スマホで伊勢神宮の地図を調べて見たら、この先には多賀宮というお宮があるということがわかった。

「なんで行列ができてるんだ?そんなに凄いのか?」
「さあ?」

行列を前に、どうしたもんかと悩む。しかし、こういう行列は嫌いなばばろあは早々に断念。「とりあえずお宮だけ見てくる」と、ちぇるのぶを帯同して階段の先に歩いて行った。行列を整理している警備員によると、「見学だけなら行列に並ばなくてもよい」のだそうだ。お詣りをする人は、並べ、と。

しぶちょおは、

「多賀宮は豊受大御神荒御魂(とようけおおみかみのあらみたま)が祀られてるらしい。荒御魂なら、ぜひお詣りしておかないと」

という。よくわからないが、そういうことらしい。おかでんとしぶちょお、二人で行列にならぶ。正宮でさえ行列が無かったのに、なんでここだけ並ぶんだろう?

11:01
行列は思ったより早く流れてくれて、といっても15分はかかったものの、多賀宮に到着。お詣りするところが狭いので、一度に大勢の参拝客をさばくことができないのだった。だから、行列ができる。しかも、ここに限らず、伊勢神宮にやってくる方は礼儀正しい人が多く、きっちりとお辞儀したりしていて参拝に時間がかかっていた。実際、おかでんもここでは特に礼儀作法には気を付けたつもりだ。鳥居のところでも一礼したし。

11:00
多賀宮でも新しいお宮を建てている最中。今、あちこちで建設ラッシュだ。ニュータウン状態。

11:22
外宮の中には、そりゃあもう大小様々なお宮があって!一つ一つ見るだけで、半日がかりで!という展開を想定していたのだが、意外とあっさりしていた。そんじょそこらの神社よりも、お詣りすべき場所は少ない。そのかわり、一つ一つが荘厳だけど。

われわれは、もう一つのお宮を目指す事にした。それは、「月夜見宮(つきよみのみや)」というところだ。このお宮だけは、外宮の境内から離れ、住宅地の奥にある不思議な存在。そんな場所柄、外宮をお詣りに訪れた人も、この地まで足を伸ばすことはあまりないようだ。

11:25
閑静な住宅地の中に、緑が茂る一帯があった。そこが、月夜見宮。ひっそりと、佇んでいた。まあ、そりゃそうか。「騒がしく」佇んでいる神社なんてそうそうはないぞ。縁日じゃあるまいし。

夏になると、蝉の鳴き声が染み渡る風情のある場所になりそうな予感。

11:27
月夜見宮。御祭神は「月夜見尊(つきよみのみこと)」と、「月夜見尊荒御魂(つきよみの みことあらみかみ)」のふたつ。同時に荒御魂までお詣りできるというお得感。

鳥居が本殿の直前に建っているのがそういえば珍しいな。

11:39
月夜見宮をお詣りしたことで、外宮は終了。内宮に移動するまえに、お昼ご飯を食べることにした。ちょうど頃合いもよろし。せっかくだから、伊勢名物の伊勢うどんを食べようじゃないか。

しぶちょおが心当たりがあるようで、彼の先導に従って町を歩く。すると、月夜見宮からほど近いところに、「山口屋」という伊勢うどんのお店に行き着いた。おお、いい立地条件ではないか。早速、ここのお世話になることに決めた。

しかし、まだ時間は少し早いというのに、お店の外にまで溢れる人の数。繁盛店らしい。でも、われわれは大人しく待つ事にした。なに、相手はうどんだ。回転はそこそこよく、すぐにわれわれの順番はくるだろう。

11:44
壁に貼ってあった山口屋のポスター。

雪のように白くて、玉のように太い麺、墨のように黒いたれ。

だって。楽しみにさせてくれるじゃあないか。おう、早くうどんゆでておくれ。大盛りでね!

11:54
待つことしばし、店員さんから呼び出しを受け、店内に入る。

店内は昔っからのお店って感じ。そっけない雰囲気だが、それがまた味があって良い。

席は狭いので、ジュウシマツのように肩を寄せ合ってみんなで仲良く座る。

11:55
壁にあったお品書き。

伊勢うどんを提供するお店における傾向と対策ってのがさっぱりわからないので、このメニューをガン見する。ええと、「伊勢うどん」のジャンルと「うすくちうどん」、そして「そば」という3大ジャンルで構成されているらしい。「そば」なんてこのお店で食べる人はいるのだろうか?さすがの蕎麦喰い人種おかでんであっても、ここで蕎麦を食べようとは全く思わない。それに、「うすくちうどん」ってなんだ?関西風の薄い色をしたダシ重視のつゆのうどんだろうか?まあ、僕らは無条件で「伊勢うどん」を食べるつもりなので、正直どうでもよいのだけど。

その伊勢うどんだが、デフォルトの「いせうどん」が500円。それに卵を落として「月見うどん」にすれば550円、お稲荷さんを載せれば「きつねいせうどん」で600円・・・と値段が上がっていく。なるほど、立ち食いうどん同様に、伊勢うどんにもトッピングしていくという概念があるんだな。

ちなみに一番ゴージャスな伊勢うどんは「ごちゃいせうどん」なるものでお値段1,100円。天ぷら、肉、かやくが載っているのだそうだ。素のいせうどんを2杯食べてもお釣りがくるぞ。どっちがお得なのかは思案のしどころ。でも、「いせうどん2杯食べる」ことと比較するあたり、食い意地が張っている証拠だな。

12:07
真っ先にばばろあの料理が届けられた。ばばろあが頼んだのは「郷土食膳」というもので、伊勢うどん、てこねずし、さめのたれの3点セットだ。お値段、ちょっと張って1,300円。多分このお店で一番リッチな逸品。

「さめのたれ」とは何ぞや、というと、サメ肉を天日干しにした干物。炙って食べるものだ。実は伊勢地方の名物なんだとか。あのあたりでもサメが獲れるんだ。

「てこねずし」は、おかでんは初めて見た。これも伊勢地方の名物なんだそうだ。ネーミングからして、てまり寿司のようなものをイメージしたのだが、実際は赤身を酢飯の上に載せた、づけ丼の様相だった。

この3点セットを食べれば、おなかいっぱいになるだろう。

12:16
肉いせうどん、650円。

牛肉を煮たものが載っている。まさか、松阪牛では・・・ないよな、さすがに。

立ち食い店でもないのに、150円プラスでこれだけ肉が載るなら、ちょっとしたお得感はある。

12:17
いせうどん(大盛)、多分600円。

確か大盛りは100円増しだったような気がするが、はっきりと覚えていない。

さすがに大盛りにすると、丼にみっちりとうどんが入り迫力がある。もともと、極太むっちりの伊勢うどんだ、それが大量に、しかも黒々としたつゆに浮いているとなるとインパクトがある。おなかいっぱいになりたい人は、この注文はよろしいかと思う。

12:16
最後に、おかでんが頼んだ「かやくいせうどん」が届いた。650円。「かやく」というと、揚げ、かまぼこ、麩という組み合わせで、伊勢うどんの上に載っていた。150円プラスでこれなら、これもまたお得感がある料理。

12:17
さて、早速食べてみる。初期状態では、真っ白なうどんとどす黒いつゆは混ざっていない。カレーライスが最初はルーとライスに分かれているようなものだ。そこに、おもむろに箸を突っ込んで、ぐりぐりとかき回す。白と黒のコントラストが完全になくなるように。ひょっとしたら通は、「まずはたれが絡まった部分を食べ、そのあとはたれに絡まっていない白い部分を食べ」と交互に食べたりなんかするのかもしれないが、われわれ初心者はひたすら、かき混ぜて食そう。

で、箸でそろりとつかまえて、麺を食べる。何しろコシがないうどんだ、あんまり乱暴に扱うと、あっけなく麺がぷつりと切れて墜落してしまいそうだ。その際、つゆが散って服に付着、なんてなったらとても悲しいので、食べる際は慎重に慎重に。豪快そうな見てくれの麺だが、実は食べる際には繊細さが必要。

味はとてもおいしい。「コシがない」という事ばかり笑い話にされがちな伊勢うどんだが、味はまろやかかつ奥深く、そのつゆの味がやさしい食感のうどんと相まってなかなかなものだ。見た目は塩っ辛そうなのだが、全然そういうことはない。むしろ甘みを感じるくらいだ。うん、とてもおいしかった。大満足だ。滅多に食べられない、というプレミアム感も、おいしく感じさせるのだろう。

12:48
おなかを満たしたところで、われわれご一行様は伊勢神宮の「内宮」に向かう事になった。学生時代のちぇるのぶとしぶちょおは外宮から内宮まで歩いて移動したらしいのだが、えらい目に遭ったとちぇるのぶは語っていた。まあ、通常なら歩いていく距離ではない。

外宮の前から内宮行シャトルバスが運行されているようだ。長蛇の列ができている。ええと、われわれはどうしよう。うかつに内宮に近づくと、交通規制で身動きつかなくなるかもしれないし・・・。そもそもわれわれは、外宮近くのナイスポジションに駐車場を確保済み。下手に動いて、駐車する場所をロストしてしまうのは困る。

「タクシーで行くか?」という議論もあったが、結局しぶちょおが下した結論は「行けるところまで行ってみよう」というものだった。案外内宮近くにも駐車場はあったはずだぞ、と。

ほんまかいな。それだったらこの時期パーク&バスライドなんてやってないと思うんだが…。念のため、パーク&バスライドの起点になっている場所はスマホで調べておく。

そのまま内宮方面にバカ正直に向かって行ったら、確かに渋滞はしている。でも、眉をひそめるほどの混雑ではない。このまま突き進むとどうなるのっと。

12:53
駐車場に着いちゃった。

三重県営総合競技場の敷地内にある巨大スペースが、駐車場になっていた。まだまだ、空きはあった。なんだ、案外イケるじゃないか。しかも、しぶちょおによると、ここから内宮およびおかげ横丁などはほど近いのだという。歩いて問題なく行ける距離だ、と。なんだ作戦大成功ではないか。あまりにあっけなくて拍子抜けした。穴場スポット、というわけでもなさそうだ。堂々と駐車場の看板が出ていたし。でもきっちり駐車料金はとるよー。

さて、身支度してここから内宮まで歩いていきましょう。

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