草津山麓オウム鳴く【草津温泉ふるさと納税】

ふるさと納税の仕組みを使って、群馬県は草津町に寄付を行った。草津には何度もお世話になっているし、今後も温泉環境を守ってもらいたかったからだ。

とはいえ、最近草津には行ってないなぁ。昔、車を持っていた頃は、「週末、暇だな」と思ったらふらっと草津までひとっ風呂浴びに行ったものだ。片道4時間かけて。

往復の交通費を考えるとゾッとするが、車を持っているとその辺の感覚が麻痺してしまうものだ。「車を駐車場で寝かせているのはもったいない」という発想のもと、ついつい外出して、ついつい余計な出費をしてしまう。

「草津二十番勝負」では、僕が草津温泉の共同浴場を全部回る、という企画をやっている。

草津二十番勝負【ミニ湯治強行軍】
体調が優れないのはここ数カ月ずっとだった。どうも頭がぼーっとする。朝会社いくのがとても辛い。疲れているのに、熟睡感が無い。「頭がぼーっとする」のがあまりにひどいので、このサイトも「体調不良宣言」とともに更新が完全ストップしてしまったくらいだ...

今思い返しても、楽しい体験だった。またこういうことをやってみたいものだ。

そんな草津町から、返礼品として「くさつ温泉感謝券」という金券相当のものが送られてきた。

この「感謝券」は、草津温泉界隈の飲食店、宿で使うことができるものだ。逆に言うと、それ以外のところでは全く使い道のない紙であり、「とにかく草津温泉に行かなくちゃ」と思わせる仕組みになっている。

しかも、期限が区切られている。「いずれ気が向いたら」なんて悠長なことをいられないのが、むしろいい。「有効期限切れになるまえに、行かなくちゃ」という気にさせられるので、パキパキと計画を立てることができた。

とにかく、「金券ショップで売却する」ということがほぼできないであろう券だ。メガロポリス東京であっても、たぶん金券ショップは買い取ってくれないだろう。群馬県内の金券ショップでもダメだと思うし、買ってくれても二束三文だろう。いいね、ますます「じゃあ早くいかなくちゃ」という気にさせられる。

そんなわけで、草津温泉に1泊2日で行ってくることにした。頻繁に行ける場所ではないので、行ったからには感謝券を使い切らなくちゃ。

2015年11月13日(金) 1日目

10:39
最近は、旅に出る際にガチガチなスケジュールは立てないようになってきている。

ちょっと本気を出すと、すぐに「分刻みスケジュール」を立ててしまうのが僕の悪い癖なのだが、むしろ「本気を出したらしんどい」と思ったら、思いっきり旅の計画作成に手を抜く。白か黒か、はっきりしているのが僕の性格で、今回がまさにその「黒」の状態。

いや、何が白で何が黒だかよくわからないけど。

いずれにせよ、今日は

  • 永井食堂で朝食兼昼食の「もつ煮定食」を食べる
  • 以前から気になっていたロックハート城に行ってみる
  • 草津温泉

とだけ、考えている。その分、草津温泉でゆっくりできればと思っている。

で、朝8時に東京を出て、10時過ぎに永井食堂ですよ。朝からモツ煮!

今回の旅行も、「金曜日に会社のお休みを取って、金曜・土曜の一泊二日」というスタイルにしている。

おかげで高速道路はスイスイ、そして永井食堂もご覧の通りですよ。繁盛店で店の外に行列ができるというのに、店内は空席が目立つ。

もちろん待たずに店内に入る。さあて、もつ煮を久し振りに食べるか。

永井食堂はこのサイトの「美貌の盛り」で紹介したことがある。

永井食堂
『もつ煮定食(もつ大)』 (群馬県渋川市上白井) いずれ掲載されるかもしれないし、されないかもしれない「へべれけ紀行」コーナー向け企画「紅葉前線捕獲作戦」の旅。その企画立案時、群馬県界隈でお昼ご飯に適した場所がないか、調べまくっ...

お店を訪問するのはそれ以来なので、ざっと6年ぶりだ。

通販でこのお店のもつ煮をお取り寄せしたことはあるが、やっぱりお店は良いものだ。カウンターだけの席で、「街道を走るプロドライバー御用達のお店」感があっていい。

そんなカウンターだけのお店なので、もつ煮をつまみつつ酒を飲む、なんてことはできない。閉店時間だって、平日で19:30に閉まる。

そもそも、ドライバーの皆さんはお酒を飲むわけにいかないわけで。

もつ煮=居酒屋で食べるもの、というイメージがある人にとっては、こうやって山間のドライブインのようなお店で、大勢のお客さんがもつ煮定食を食べている光景を見てちょっと驚くだろう。

あれ。日本酒とビールも取り扱いがあるんだな。

もちろん、ハンドルを握らない人ならば飲んでも構わないわけで、商品ラインナップにあってもおかしくはない。

おしんこや奴、おひたしといったサイドメニューがあるのも、酒飲み向けなのかもしれない。

あいにく、このお店でお酒を楽しんでいるお客さんを見かけたことはないけれど、見てみたいものだ。くッとお酒をあおって、ガガッともつを食って、「ごっそさん!」って立ち上がる、っていう感じだろうか?

最近は町中の吉野家でも酒が飲めるわけだけど、あそこは一人客が当然多い。カウンター席のみ、という点では吉野家と永井食堂は似ているけど、こっちは一人客は、酒が飲めない(飲酒運転になる)。歩いてやってきました、という人はいるわけがない立地だ。チンタラ酒を飲んでいたら、ハンドルを握ることになる連れを待たせることになってしまう。

お持ち帰り用のもつ煮(もつっ子、という)を大量ストックしている冷蔵庫。

そしてその隣に「本日のおすすめ」が書かれたホワイトボード。

オニオンスライスとかキムチがあるけれど、ここを訪れる客のお目当てであるもつ煮を食べると、そういうサイドメニューを食べる胃袋の余裕がないと思う。どれくらいのお客さんが、注文するのだろう?

「厚揚げハンバーグセット」というのも、メニューにあった。ミニもつ付き、と書いてある。もつ煮も食べたいけど、それ以外の永井食堂のメニューも気になる!という人は、これを頼むと良さそうだ。680円。

なにせ、永井食堂でもつ煮以外を頼んだ、ということを話すと、周囲の人から英雄視されると思う。マジか!すげえええ!と。英雄ではなく、変人扱いかもしれないが。

消費税増税でも値上げしなかったので、その分残さないで食べてね、食べきれないと予想がつくなら、注文の際に伝えてね、という張り紙。

こういうお客さん側のフォローでお店を支えるやり方も、ありだよな。

たとえば、「とんかつのキャベツ千切りはいらない」とか、「お刺身盛り合わせに添えてある食用菊はいらない」とか。

そんなわけでもつ煮定食二種類。

左は僕が頼んだ「もつ煮定食(もつ大)」。

右は、連れが頼んだ「もつ煮定食(レディース)」。

レディース、という注文の仕方がある、ということにびっくりしたのだけど、すんなりオーダーが通っていたので隠語としては定着しているものらしい。

ご飯の量が少なめになっている。もつ煮の量も少ないのかな?

ただ、これでもかなりの量であることは間違いない。

で、「もつ煮定食(もつ大)」だけど、これぞ朝食兼昼食にふさわしい量。

量もさることながら、「みそ煮込みのもつ」と「おみそ汁」という、味噌だらけで口をしょっぱくしつつ、大量の白米をばくばく食べるというそのやり方が野蛮極まりない。

そんな野蛮な食卓を支えるのが、永井食堂のもつ煮ですよ。うまいんだな、これが。

唐辛子、にんにく、牛乳が入っていて、まろやかだけどスパイシーな仕上がり。これこれ、これを目当てでわざわざここまでやってきているのですよ。はあ、相変わらずうまいなあもう。

「もつっ子」のお持ち帰り専用店舗が、食堂の隣にあった。

ご近所の方なのか遠方の方なのかわからないけど、購入している人が結構いた。大人気だ。

ちなみにもつっ子1袋は1,070円。

1,080円じゃないのか!と思わず二度見してしまう値段。ああそうか、このお店は消費税8%の際に値上げしなかったからな。

(つづく)